【発想】言葉遊びの精神
■既存ことわざをもじる(1/2)
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広報パースンにとって「言葉遊び」はきわめて大切です。私は広報をジョブではなくクリエイティブな領域と捉えています。わかりやすくいえば広報は「考える仕事」「戦略立案の部署」と理解しています。
「アイディアなき広報は広報にあらず」「独創的なPRこそ広報人の本分」を提唱している私は、商品サービスのネーミングから特定プロジェクト名や理念メッセージなどのコピー文まで一貫して、広報の素材として、のちのち花開くようにネタとして意図的に埋め込んでいます。
これらの発想は、広報活動を企画・立案の段階の「情報の入口」から、社外に公開発表される「情報の出口」に至るまですべての活動に関与、指揮・実行・管理・評価すべしと位置づけているからです。
トップの最終承認を得たメディア向けの声明文「プレスリリース」を見るたびにいつも感じることがあります。ほとんどのリリースに、報道価値、ニュース性が備わっていないのです。これでは報道しようもありません。「言葉遊び」にヒントを求めるのはこうした背景・事情も込められています。
フリー百科事典「ウィキペディア」によれば、「ことわざパロディー」とは、ことわざをもじって、面白くかわいくしたもの。もともとがリズムを持った口調のよい言葉なので、その良さと言葉の置き換えによる意味の変化が笑いに繋がる。漫才やコントで使われる他、新聞記事の見出し等に使われることも。
歴史を考察すると、1960年代には日本のSF作家の間でも流行ったと筒井康隆氏が記しており、その時の産物のひとつ「狂気の沙汰も金次第」は彼の作品中にも何度か使われている。ちなみに、星新一氏のそれが秀逸であった由。
■遊び精神を発揮せよ(2/2)
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それでは具体的に「ことわざパロディー」をみていきましょう。右欄の( )は元のことわざを表します。
・泣く子は目立つ(泣く子は育つ)
・雨降って地崩れる(雨降って地固まる)
・腐ったら生ゴミ・腐ってもったいない(腐っても鯛)
・犬も歩けば猫も歩く(犬も歩けば棒に当たる)
・親しき仲にも借用書(親しき仲にも礼儀あり)
・石橋を叩いて壊す・石橋を叩いて割る(石橋を叩いて渡る)
・知らぬが馬鹿(知らぬが仏)
・東大最も遠し(灯台元暗し)
・東大デモクラシー(灯台元暗し)
・泣き面にハンカチ(泣きっ面にハチ)
・花より現金(花より団子)
・寄らば大企業(寄らば大樹の陰)
・苦節3秒(苦節3年)
・井の中の井戸水(井の中の蛙)
・蛙の子はおたまじゃくし(蛙の子は蛙)
・とんびが卵を産む(とんびが鷹を産む)
・ちりも積もればじゃまとなる(ちりも積もれば山となる)
・中学にも三年(石の上にも三年)
・早起きは3分の損(早起きは3文の得)
・備えあれば嬉しいな(備えあれば憂いなし)
・天才は忘れた頃にやってくる(天災は忘れた頃にやってくる)
テレビドラマのタイトルでは、『花より男子』(花より団子)、「渡る世間は鬼ばかり」(渡る世間に鬼はなし)などがある。
また、元になることわざがなくても、たとえば「赤信号 みんなで渡れば怖くない(ツービート)」などはことわざの形を踏襲しつつ内容は異質な物なのでこの範疇に含まれます。これをもじったものに森毅の「一人で渡れば危なくない」がある。
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ことわざではないけれど「似て非なる言葉」もありますね。以下がそれ。
・寝ぼけまなこ(ねぼけなまこ)
・悪銭身につかず(アクセスP見つからず)
・鶴は千年、亀は万年(ツールの操作が、カメでんねん)
・案ずるよりも生むが易し(アンルイスより小野ヤスシ)
・下手の考え休むににたり(無断欠勤休んでニタリ)
・磯のあわびの片思い(磯野カツオの肩重い)
・一期一会(イチゴパフェ)
・一病息災(一秒最速(machine)
・一寸先は闇(一寸法師はチビ)
・一朝目覚めて我が名声を知る(いっちょ目覚めて我がメールを見るか)
・犬も歩けば棒に当たる(犬にもあるいは泥棒がいる)
・言わぬが花(イワンのバカ)
・烏合の衆(ウゴウゴルーガ)
・語るに落ちる(語る前に落ちる(cheat))
・キジも鳴かずば撃たれまい(記事も、書かねば売れまい)
・腐っても鯛(腐ってもうたい)
・腹に一物(背中に荷物)
・月下美人(もっか貧乏人)
・事実は小説より奇なり(実は小生、与力なり)
・知らぬが仏(知らぬ奴はほっとけ)
・頭寒足熱(図鑑即熱)
・虎を野に放つ(発言を登録する)
・飛んで火に入る夏の虫(とんでも発言全部無視)
・虎穴に入らずんば虎児を得ず(おけつに入れたら味噌が付く)
・背水の陣(ハイボールとジン)
・馬鹿とハサミは使いよう(バスに挟まれ痛いよう)
・良薬口ににがし(農薬口ににがし)
・喉元過ぎれば熱さを忘れる(喉元絞めれば人生忘れる)
・初めが肝心(初めは感じた)
・寝耳に水(寝耳にミミズ)
こんなことわざあったっけ?
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ことわざにならなくても、さらに「遊び精神」を高めていけぱこうなる。
[01]あ~ら、どちらへお妾ですか?
風林火山ならぬ、不倫母さんが増えてきた
[02]ヒトの揚げだしを取る
飲み屋の揚げだし豆腐、取るな!あれはみんなでつつく代物じゃない!
[03]いつまでも鳴ると思うな除夜の鐘
108回数えようと思っても、『紅白』見たら寝てしまう。おらが年越し。
[04]片田舎で結ばれる堅い仲
馬に乗って山ひとつ越えてきた嫁は、峠を越えているから別れない
[05]カラ出張、勝手でしょ
そういう役人がいたっけ。イッタ振りするのはもう結構
[06]口も貼っちゃう手も貼っちゃう
強盗?それとも?
[07]子持ち支社も
支社には大概が単身赴任。家族で転勤させてくれる会社はいい会社
[08]小太りを落とす勢い
ミスコンを審査しているのは、こぶとり爺さんもいたりして・・
[09]三人寄ればもんじゃ焼き
一人で行ってもつまらない。二人が話しているうちに、
一人がこれ見よがしに焼く役
[10]シュートを頭でかわす
Jリーグではなく、賢い嫁の話
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私がいいたいのはプレスリリースに「ことわざパロディー」を挿入せよ、ということではありません。
「遊び精神」を反映した商品コピーなどを研究・作成すべし、という意味です。
そして、一度聞いたら忘れられない商品イメージを作り上げることです。
▽参考:ことわざパロディーを扱った書籍
・「にせニセことわざずかん」 http://tinyurl.com/2h2ee4
・「日本語ごっこ―ことわざウラ世界 特上」 http://tinyurl.com/2gkrwk
・「新迷解 ポケモンおもしろことわざ」 http://tinyurl.com/228n6c

