【言葉】「よのなか」に置き換える
■[社会責任+社会貢献]でソーシャル(1/2)
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私の大好きなソーシャルという言葉が多様化してきました。といっても私の場合、ソーシャルというのはソーシャルメディアのそれではありません。あくまで「社会」「市民」という意味でのソーシャルです。
個人発信でき、他人と交流することができるだけでソーシャルだと思ったら大間違い。人間の複数集団コミュニティが形成されてこそソーシャルなんですね。
ところで、社交ダンスのことをソシアルダンスといいますよね。あのソシアルはソーシャルなんですね。ダンスはまさに人と人が触れ合う踊り。それを人に触れるのではなく「社会と触れ合う」といっています。社交ダンス、ソシアルダンスは言い得て妙と思いませんか。このようにソシアル、ソーシャルという言葉は太古の昔から使用されており、古くて新しい言葉なんですね。

(c) じすい |写真素材 PIXTA
ここで、そもそも論を語らねばなりません。ソーシャルという言葉はソーシャルマーケティングやソーシャルマネジメントに代表されるように、企業の利益追求中心のマーケティングに対し、社会とのかかわりを重視するマーケティングの考え方を指しています。
ところがここまできてもまだ誤った考え方をする人たちがいます。グーグル広告でよく拝見する「ソーシャルマーケティング」。クリックすると以下のサイトに遭遇。
▽http://www.dff.jp/landing/?gclid=CJSKouCIk6YCFQvabgoduDlSSw
」
ここは社会貢献という名の募金集めサイトである。私にいわせればこんな会社やサイトはすべて偽善。場合によっては新手の詐欺と呼んでもいいくらいだ。第一、社会貢献=寄付活動=金銭供与による経済活動という考え方が間違っています。
ひと口にソーシャルマーケティングといってもその中身は「社会責任」と「社会貢献」の2つが含まれます。寄付をして社会貢献をするのが悪いことではありませんが、その前に社会的責任を果たしているのかという根本的な問題もありますね。
さて、以下の内容は以前にも書きましたが、大事な動きなので重複して書かせていただきます。「ソーシャルリーディング」と「ソーシャルアパートメント」の2つのソーシャルのことです。
ソーシャルリーディングとは流行の電子書籍分野で、読む楽しさを他の読者と共有するコミュニテイ機能のこと。1人で読書するのではなく、「みんなで一緒に読書する」。輪読の共有。
電子書籍で人気の、スクリブド(http://www.scribd.com
)やブックワーム (http://www.bookwormr.com
)、シェルファーリ(http://www.shelfari.com
)というサイトがあります。これらはそれぞれに異なる点はあるとしても、すべてこのソーシャルリーディングをサポートするものと考えていいでしょう。
アメリカには読書クラブというのがあって、仲間同士が定期的に集まって、一冊の本を囲んで議論したりする。読書自体は家でやるけれど、集まったときには「主人公は自分勝手だな」「個人主義者だからしようがないよ」みたいなことを話し合う。本好きがつながるのだ。
一人で読んでいるよりは、本の解釈が広がり視野も拡大されるし、一緒に読書することを通じで仲間もできる。これをオンラインに移したのがソーシャルリーディングというわけですね。
既存のシステムで言えば、
・Webサイトのソーシャルブックマークの書籍版
・アマゾンや他のレビュー掲載サイトのコンテンツが書籍側に一元化
・時空を超えた読書会
を組み合わせたようなものと考えればわかりやすいかもしれない。
もうひとつは「ソーシャルアパートメント」。居住者がシェアしあうシェアハウス。しかし、これだと共用部分が汚れていたり、壁が薄くて生活音が気になったり。入居者と交流できる半面、日常の我慢も少なくない。そんなイメージを覆す住み心地を重視したのが「ソーシャルアパートメント」。
ラウンジやキッチンなど共用スペースをとことん豪華にし、個室は壁厚に。プライベートの時間と入居者との心地いい交流を両立できるとあって、若い世代から注目を集めています。
ソーシャルアパートメントを展開しているのは「グローバルエージェンツ」
http://www.global-agents.co.jp/
。
社長の山崎さん(28歳)は学生時代、ロンドンに留学し、シェアの生活を経験。帰国後もゲストハウスなどに入居。ただ、狭くて汚くて、「安かろう悪かろう」的な住環境に疑問を感じていた。
「もっと魅力的なシェアハウスがあってもいいのでは」と考え、2005年に会社設立。当時、流行始めたmixi(ミクシィ)などのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)から着想を得て、物件を「ソーシャルアパートメント」と名付けたといいます。
多様な世代、属性、国籍の人たちが共同で住み、家でもなく外でもない「共用ラウンジ」を通して「気づき」の発見に出逢う。こうした多用なコミュニケーションこそがソーシャルアパートメントの醍醐味という。
▽ソーシャルアパートメント 東京・渋谷の「ラ・レジデンス表参道」
http://social-apartment.com/builds/view/72
▽東京・浅草の「ジェイ・アムズコート浅草」、
http://www.social-apartment.com/builds/view/71
▽横浜市青葉区の「ソーシャルアパートメント江田」
http://social-apartment.com/builds/view/67
■ソーシャル発想は俯瞰思考(2/2)
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私が2冊目の本として書きたいテーマは「ソーシャル発想」。今のところ誰に話してもソーシャルの意味が一般的にはわからないので、まずいということになっています。
誰が何といおうと「ソーシャルは譲れない」と言い張ってきたのですが、ここにきていい言葉をみつけました。
「よのなか眼鏡(めがね)」という言葉です。私の提唱しているソーシャルは「社会」を表すのですが、これを「よのなか」に置き換えるとわかりやすいかなと思っています。
つまり、「よのなか」という眼鏡(フィルターでもよい)をかけて、考え、発想する習慣、それこそがハスカ流PRアイディアを生んでいくと。繰り返しになりますが、「よのなか」という眼鏡をかけなければいいPRアイディアは生まれないと。
また私のいうソーシャルは「鳥瞰(ちょうかん)思考」「俯瞰(ふかん)発想」に似たイメージで、この言葉ならわかる人もいるかもしれません。上空にいる鳥が地上を見渡すようなイメージで全体像から対象や本質に迫るという手法。この上空を「よのなか」と置き換えてもいいのです。
具体的に言いますと、企業の内部から発想するのではなく、企業の外から、社会全体から、よのなかの側から、企業そのものや商品サービスを見つめなおす発想法、習慣であります。
なぜそうするかといいます と、会社は社会の一構成員というPR本来の思想からきています。社会的にどういうポジョニングなのかをまず把握しておかないとはじまらないわけです。
そのうえでマーケティング活動に着手します。
商品のコピーなんかはプライオリティでいえばずうっとあとの方。大事でないとはいいませんが、小手先部分なのであって、建築でいえば甲工事や乙工事などの基礎部分が大切。
インテリア内装は顧客に見える部分なので重要視されがちですが、顧客にはみえない基礎部分がもっとも大事な作業といえます。
PR企画を立案する中でもっとも大事なのは基礎部分に該当する「素材」をどう評価し、加工するかということ。その前にまず素材開発をしなければなりません。素材は社会的視点から発掘していきます。発掘の道しるべとして社会性・公共性・今日性の3つのポイントから切り分けしていきます。
これらは寿司屋の職人とネタ選びと料理法と同じ。ネタ選びが「素材発掘」であり、料理法が「調理・加工」であります。どちらが優先されるということもなく、いずれも大事なわけです。
調理人は包丁と調味料という武器をもっております。PR職人も同じ。いつどんな依頼のテーマがきても、包丁と調味料さえあれば自在に素材を料理できます。
昔、大将から教えてもらったレシピを書き込んだノートを今もチラミするようでは一流とはいえない。そんなノートはすぐに捨てなさい。大事なのは応用なのです。
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