【育児】泣く子が黙る「ベビーベッド」 | PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~

【育児】泣く子が黙る「ベビーベッド」

私の今年のメルマガタイトルは「よのなかメガネ発想術」。きょうはその第22回目(月に2回出稿)を書きました。 同じものをブログにも転載することにします。


蓮香尚文の「よのなかメガネ発想術」[2012/10/08配信] 

http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4077


◎今回のタイトルは「泣く子が黙る「ベビーベッド」


■少子化社会対策基本法が後押し(1/2)
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コラムタイトルの「よのなかメガネ」は物事を思考するとき、自分や自社のことだけを考えないで、「よのなか全体」からみる発想習慣のことです。よのなか=社会=ソーシャル=俯瞰(ふかん)と置き換えてもOK。

「よのなかメガネ」というフィルター(視点)から発想すると、素敵なPRアイデイアが湧き出てきます。私の一貫したスタンスは「あらゆるビジネスの根本は発想・アイデイアにある。発想の技術を極めてこそ一流の広報マン」。皆様のPR企画の立案、発想の事例としてお役立ていただければさいわいです。

22回目のきょうは、九州大学大学院芸術工学研究院で助教をされている藤智亮(ふじ ともあき)さんがリーダーになって開発した未来型電動スウィングベッド「スイマ」の話題。


同商品は赤ちゃんの夜泣きによる親の消耗を劇的に軽減するもの。母親の心拍数に近い周期で揺らすことで夜泣き防止に効果的だという。センサーが泣き声を感知して自動で作動する仕組み。一台19万8000円。レンタルなら1ヶ月で1万円程度。

2004年に、長崎市の家具販売会社「マルキ開発」(谷川喜一社長)の家具設計担当者、古澤高志さんが子育て世代の負担を軽減するベッドの開発依頼を大学時代の恩師の藤さんに相談したのがきっかけだった。

2児の父でもあった藤さん自身もかつて夜泣きで苦労した経験があったことか ら電動で揺れるベッドの開発を引き受けたのです。


2003年には政府が少子化社会対策基本法の制定・施行したこと。時代の風が背中を押してくれた。「育児負担の軽減等に役立つ製品の研究開発を推進する」という政府の指針を見て、藤さんは「よし!」と思ったそうです。 
                                    
そんな社会背景と自らの経験から開発着手を即決。育児という重労働を手伝ってくれるベッドを作る。つまり、赤ちゃんの寝かせ付けに効果的なベッドを作ってくれないかというのが開発の目的でした。


赤ちゃんは親との話ができず、泣くことによって自分を表現する。しかし、赤ちゃんの「夜泣き」は深刻な問題。赤ちゃんの泣き声が科学的にピタッと泣き止むという商品があればと思っていた。

卒業生の親会社の株式会社谷川建設と「育児支援のための電動ベビーベッドの開発」の共同研究契約を結んだ。谷川建設側はCSR(社会貢献活動)の一環と位置づけ、社会のために役立つ製品を資金面で援助、研究開発の後押しをしてくれました。


しかし、製品化までは長かった。開発に着手してから7年後の2009年3月第一号機を世に送り出すことができました。初代suimaの価格は42万円。テレビや大新聞が報道してくれたお陰で、注文は首都圏の個人向けレンタルが大半を占めるなど順調な滑り出しだった。

しかし、それでも40万円では高額すぎて一般家庭に普及するのは遠いです。
そこで発売元のマルキ開発では生産体制を見直すことに。「かわいい娘を嫁に
出す気分」の思いで、生産・販売をアイクォーク株式会社(福岡県糟屋郡、立石憲治社長、http://www.iquark.co.jp/  )に移管することにしました。

そして、同社の努力も実って量産化が整い、今では20万円を切る価格で販売できるようになりました。しかし、価格はまだまだ高いと言えるかも。このコスト問題は一般普及を目指すなら究極の課題のように思いますと、藤さん。


アイクォークになってから品質も格段にアップ。大手メーカーの下請けとして蓄積した技術力は素晴らしく、とくにモーター・機構関連の技術力はトップクラス。性能面でもとても良いベッドになったといいます。
                   
さらに。「現在の揺れはさらに進化させたいと考えており、揺れ以外にも音や匂いや触覚刺激にも着目して、赤ちゃんにとって心地よい究極のベッドを目指していきたい」(藤さん)。

PR広報活動について。藤さんもアイクォークの方もプレスリリースはほとんど発行しておらず、PR専門会社も使用していないとのこと。マスコミへはアプローチしていないのにマスコミの方から定期的に取材申し込みが来るといいます。

藤さんは開発に挑戦した背景として、「少子化問題・核家族化・虐待の問題がなければ個人的な経験だけだけだったら今回のような研究開発は行ないません でした。社会におけるいろんな歪みや問題があったからこそ、解決のためにチ ャレンジしたのだと思います」。

さらに「政治や行政ができることが大きいのに比べて、私たちができることは限られたことで大したことではないかもしれませんが、自分でできるアプローチ『育児支援のための乳児用ベッドの開発』で社会のためになり、人間を幸せにする製品を創出できれば良いと思い続けています」。

[製品仕様] デザイン重視のsuimaと量産対応のsuimaスマートの2種類。
サイズ  : (suima)高885×幅946×奥行619(mm)、
        (suimaスマート)高810×幅940×奥行660(mm)
商品質量 : (suima)約50kg、(suimaスマート)約45kg
カラー  : ナチュラル(ブナ材)
材 質   : ブナ材(ベッド部)、金属・その他(駆動部)
製造国  : 日本
消費電力 : 約10W  

[特徴]
○木製ベッドフレーム部分は、ベビーベッドを自社生産する国内メーカー 
 株式会社ヤマサキ製
○駆動部はアイクォーク株式会社で設計し、アイクォーク社内で製造。
  完全国産品です。
○赤ちゃんの様子に合わせて自動で揺れが変化します。
○ママの心拍数と同じリズムで揺れます。
○水平に10cmの幅で揺れます。                  
○寝ぐずり赤ちゃんの約80%に効果的です。
○顧客満足度は90%を越えています
  (アイクォーク調べ。ただし、suimaアドバイザーのアドバイスを

受けた場合に限る)
○揺れのスピードは7段階で調整可能です。
○泣声センサーをONにしておけば、赤ちゃんが泣き出すと、自動で揺れ始め
 ます。
○通常のベッドよりもコンパクトな設計
○「床文化」で使いやすい床面高さ30cm
○赤ちゃんがぶつかっても安全な柔らかネット素材を採用
○ストッパー付き方向自在キャスターで移動もラクラク         
○スライド式の前柵で赤ちゃんとのスキンシップができる
○顧客満足度は90%を越えています
  (アイクォーク調べ。ただし、suimaアドバイザーのアドバイスを受けた場
   合に限る)
○揺れのスピードは7段階で調整可能です。
○泣声センサーをONにしておけば、赤ちゃんが泣き出すと、自動で揺れ始め
  ます。
○通常のベッドよりもコンパクトな設計
○「床文化」で使いやすい床面高さ30cm
○赤ちゃんがぶつかっても安全な柔らかネット素材を採用
○ストッパー付き方向自在キャスターで移動もラクラク         
○スライド式の前柵で赤ちゃんとのスキンシップができる
 
[藤智亮さんのプロフィール]
1992.3---九州芸術工学大学 芸術工学部 工業設計学科 卒業
1992.4 --株式会社日立製作所において主に踏切監視システムの

        研究を行なう(~1995.3)
1995.4---九州芸術工学大学 助手
2003.10--九州大学 芸術工学研究院 助手
2007.4---九州大学 大学院 芸術工学研究院 助教
好きな言葉--明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。

本コラムはすべて私の独自取材によって構成・執筆させていただきました。


発想とアイディアを独自の視点から研究している【伝説のPR職人】ハスカです。私の一貫したスタンスは「あらゆるビジネスの根本は発想・アイデイアにある」。マスコミと読者を「ハッ」とさせ、「ソウ」だったのかとうならせる、「わがハッソウ(発想)術は永久に不滅です」。また、ハスカ式PRをひと言でいうなら「創作PR」の世界といっていいでしょう。古典PRというものがあるかどうか知りませんが、私のは既存手法とはまったく違う独自開発したユニークな独創的PRといえます。


 これまでに書いたコラム「よのなかメガネ発想術」


 01回目は「常識を否定したバリアフリー」(2012/1/12)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3679
 02回目は「秋入学で発想力を鍛えよう」(2012/1/26)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3699
 03回目は「女性向けどんぶり専門店の挑戦」(2012/2/13)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3724
 04回目は「手こぎ自転車」(2012/2/27)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3747
 05回目は「高速道路上で結婚式」(2012/3/12)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3768
 06回目は「手話スープ店」(202/3/26)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3788
 07回目は「埼大生が企画した留年式」(202/4/09)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3809
 08回目は「マイ野菜市民農園」(2012/4/19)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3825
 09回目は「障害者支援・ソーシャルカフェ」(2012/4/30)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3841
 10回目は「偉人伝講座で寺子屋モデル」(2012/5/10)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3857
 11回目は「すかいらーくEV充電無料化」(2012/5/31)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3887
 12回目は「撮影ボランティア」(2012/6/11)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3904
 13回目は「江戸コンを全国展開へ」(2012/6/21)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3920
 14回目は「障害者を積極雇用」(2012/7/09)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3946
 15回目は「大失敗賞でチャレンジ精神を」(2012/7/19)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3962
 16回目は「山梨県が女子会創設で観光誘致」(2012/7/30)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3977
 17回目は「地方鉄道のアイデア復活戦略」(2012/8/9)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3991
 18回目は「訪問福祉理美容サービス」(2012/8/20)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4006

 19回目⇒「救缶鳥パンでCSR」(2012/8/30)

 http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4020

 20回目⇒「朝礼公開で自己啓発の居酒屋」(2012/9/13)

 http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4041

 21回目⇒「バリアフリー旅行サービス」」(2012/9/27)

 http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4061    

                     


■周期1.8秒の法則を発見(2/2)
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「家事や育児に奮闘するお母さんの負担軽減になれば」(藤さん)と開発された「スイマ」ですが、機械の手を借りることに「子育ては親の手でなければいけない」との批判もあった。そこはそれ、「全面的に頼るのではなく、あくまで支援で、機械の助けで生まれた余力を子供とのふれあいに回して欲しい」と藤さん。
これまで一時的に子どもをあやしたり、寝かしつけるために揺れる機能を備えたベビーチェアやベビーラックなどの商品はあったが、ベッドはなかった。泣き声を感知する機能も初めて。

いろいろな揺れを乳児に体験させた結果、乳児が転がらない縦方向か上下方向の揺れが効果的と判断。周期1.8秒の時が泣きやんで眠ったり、心地よい表情をするとの結論に至った。

「子育て世代を過酷な育児労働から救いたい」「少子化対策の一助に」と願う藤さんは専門の機械工学で7年の歳月を経てついに「1.8秒の揺れの神秘」を発見したのです。  

そんな成果が認められて、2008年~2009年には育児支援につながるとして文部科学省所管の「日本学術振興 会」から科学研究費補助金280万円も受けた。

現在、効果があるのは寝グズリの場合のみで、生理的な苦痛やおむつなど不快感が原因でないているときには効果はないといいます。

社会的評価が高い一方、製品に問題点がないわけではありません。使用期間が10ヶ月と短いのです。乳児期間だけなく、就学前くらいまで何らかの形で便
利に使えるような製品にならないかと。商品の利用継続性です。

アイクォーク社と藤さんとの仕事領域の棲み分け。研究開発は両者で議論。必要な実験は藤さんがおこない、データをアイクォークにフィードバック。アイクォーク側は提供されたデータに基づき、必要な機能実現のためのハード設計・ソフト設計をおこない、実際に製造し販売も担当します。