【コラム】池上彰氏VS朝日新聞
ジャーナリストの池上彰さんと朝日新聞とのトラブルは目が離せないですね。
さしずめ、大新聞を目の敵にする週刊文春と週刊新潮の恰好の餌食の特集になりそうです。
それにしても、ジャーナリストの池上彰さんは硬派だね。改めて恐れ入ったという感じ。
顛末はこうだ。
池上彰さんは朝日新聞に月に一度の連載コラムをもっていた。コラムは「池上彰の新聞ななめ読み」というもので、大きな社会問題を他紙と読み比べて池上さんなりの見解を論評するというもの。
朝日の担当編集者との間で「何をかいてもいい」という申し合わせがあったにもかかわらず、今回、8月29日掲載分で池上さんは韓国で話題になっている慰安婦問題を取り上げ、その中で朝日の報道および検証措置は「不十分だ」という内容を書いたところ、担当者から「これは掲載できない」と事前通告があったという。
これに対し、池上さんは「掲載拒否」でも構わない。それなら、「連載を中止」してほしいと申し込んだそうだ。
何を書いてもいいという条件だったのに、これでは信頼関係が崩れた、というのが池上さん側の言い分だ。
このことが朝日の関係者から週刊文春に漏れたらしく、同誌はすかさずWebで「速報」をという形で第一報を配信した。
池上氏の原稿未掲載→連載中止という動きが明るみになって、朝日新聞広報部はすかさず「連載中止を決めたわけではない。今後は誠意を持って話し合う方針だ」と無難な、いかにも広報らしいコメントを発表。
ここにきて、慰安婦「検証」批判をめぐって連載中止に発展するなど、、朝日新聞VS池上の構図がみえてきた。
テレビもこの問題をやるだろう。もちろんテレビ朝日はやれないからやるとしても他局だ。
二人の戦い、いよいよおもしろくなってきた。
とここまで書いたところで、また新しい動きが出てきた。
朝日新聞が折れたのかどうかは知らないが、「掲載したい」と申し出てきたそうだ。、『おことわり』と池上さんのコメントを付けて掲載すると連絡があったちいう。池上さんは、今回は受け入れたとしながらも、次回以降の執筆については「全くの白紙」としているという。
たぶん今回の件で、このコラムの担当者は配転されるだろう。朝日のために、よかれと思ったやった措置でも、ことは報道機関の姿勢を示すもの、まさか独断で掲載拒否を決めたわけでもなかろうに、その上司とやらも連帯で社内処分されるのが相当だと思う。
報道機関は自社に気に入らない内容だからといって揉み消すことなどとうていできないことなのだ。
