【本】世界を変える人たち
「社会起業家が社会を変える」という発想は十分知っていた。その中心的役割をなすものに「アイデア」があるというので本書を読んでみたが、驚くのはアイデイアだけでなく、最終的に大事なのは「人」だという考えだった。やはりアイデイアを実行する人間なのであって、その情熱と執念と継続性こそがまさに社会起業家たる所以だと思った次第。
本「世界を変える人たち 社会起業家たちの勇気とアイデアの力」(デービッド・ボーンステイ著 井上英之監訳 有賀裕子訳、ダイヤモンド社、2007年2月、1800円)
[本の内容]
この本に登場するのは、貧しい人に自分の財産を寄付した慈善家ではない。「困っている人を生み出している世の中」を変えてやろうと挑み、成功した人たちである。小さな波から大きなうねりを巻き起こす社会起業家の、「世界の作り変え方」がここに。
[目次]
第1部 世界を変えた人・変える人—社会起業家一〇人の肖像
子どもを守る、二四時間の電話(インド)
社会起業家のさきがけ、ナイチンゲール(イギリス)
世界の環境政策を変えた男(アメリカ)
貧しい村に電気を(ブラジル)
社会主義国に誕生した、障害者の「夢の家」(ハンガリー) ほか
第2部 世界を包む「社起業」の波
社会起業家の支援組織、「アショカ」の誕生
アイデアではなく、「人」が世界を変える
アショカが探し求める人物とは?
立ちはだかる壁を乗り越えた人々
世界を変える組織の四つの特徴 ほか
[著者情報]
ボーンステイン,デービッド(Bornstein,David)
アメリカ、ニューヨーク在住のジャーナリスト。一作目の‘The Price of a Dream:The Story of the Grameen Bank’で、バングラデシュのグラミン銀行とその創設者ムハメド・ユヌス(2006年ノーベル平和賞受賞)の軌跡を詳細に取材し、各方面から高い評価を集める。「ニューヨーク・タイムズ」紙、「アトランティック・マンスリー」誌ほか、数々のメディアで活躍
井上 英之(イノウエ ヒデユキ)
1971年東京都生まれ。慶応義塾大学総合政策学部専任講師。慶應義塾大学経済学部、ジョージワシントン大学大学院卒(パブリックマネジメント専攻)。ワシントンDC市政府、アンダーセン・コンサルティングを経て、若手の起業家支援を行うNPO法人ETIC.に参画。2002年より日本初のソーシャルベンチャー向けビジネスコンテスト「STYLE」を開催するなど、社会起業家の育成に取り組む。2005年、北米を中心に展開する社会起業向け投資機関「ソーシャルベンチャーパートナーズ(SVP)」東京版を設立
有賀 裕子(アルガ ユウコ)
東京大学法学部卒。ロンドン・ビジネスクールにて経営学修士(MBA)習得
