【本】資格を取ると貧乏になります
書籍「資格を取ると貧乏になります」(佐藤留美著、新潮社、2014年2月、680円)
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[本の内容]
弁護士、公認会計士、税理士、社労士…。「一流の資格さえ持っていれば食いっぱぐれない」なんて考えたら大間違い!近年、規制緩和によって資格取得者の数が激増。その割に仕事は増えず、過当競争とダンピングが常態化し、「資格貧乏」があふれかえっているからだ。資格ビジネスの知られざる裏事情を解説すると共に、「資格を上手に生かすための戦略」も伝授する。
過当競争とダンピングで「資格貧乏」続出! 弁護士や公認会計士など、一流の資格を持っていたら食いっぱぐれないなんて大間違い! 資格ビジネスの知られざる裏事情を解説し、「資格の賢い活かし方」も伝授。(「近刊情報」より)
[目次]
第1章 イソ弁にさえなれない—弁護士残酷物語
第2章 “待機合格者”という生殺し—公認会計士の水ぶくれ
第3章 爺ちゃんの茶坊主になれ!—税理士の生き残り作戦
第4章 社会保険労務士は2度学校へ行く
第5章 TOEICの点数が上がると英会話が下手になる
第6章 それでも資格を取りたいあなたのために
[著者情報]
佐藤留美氏。1973(昭和48)年東京都生まれ。企画編集会社「ブックシェルフ」代表取締役、ライター。青山学院大学文学部卒。出版社勤務を経て、2004年に独立。
[産経新聞書評記事全文]
『資格を取ると貧乏になります』佐藤留美著2014.3.8 12:24
■「士業」の古き良き時代は終わった
資格ビジネス全盛の時代。中には怪しい資格や検定も散見されるが、「手に職」「安定収入」「キャリアアップ」といった資格産業のうたい文句は、不況下に生きる人々の不安な心によく響く。
そうした資格市場の頂点に位置するのが、弁護士や公認会計士、税理士などの難関国家資格。だが狭き門突破で高収入といった「士業」のイメージは、既に過去の話とする衝撃的ルポが本書だ。
弁護士と公認会計士は国策で増員させた結果、過当競争と低所得化が急進行。税理士もIT化でダンピングが著しい。制度設計ミスで大勢の若者が路頭に迷う悲惨な現状が、生々しく描き出される。
先月下旬に初版1万2000部でスタートし、発売後1週間で早くも3000部の増刷が決定した。
惨憺(さんたん)たる実態暴露が続く本書だが、あとがきには「資格を活(い)かして独立・起業されている方々は、人間的に魅力的な人が多かった」「自分の腕一本で生きていく覚悟と誇り高さと潔さが感じられ、同じ独立自営業者として、大いに刺激を受けた」とある。著者自身も筆一本で立つライター。厳しいが決して冷笑的ではない筆致には、苦闘する士業への敬意も感じられる。(新潮新書・714円)