【適職】効率志向の人は広報担当に向かない?
不況のせいなのでしょう。世の中、すぐに成果を求める人たちが増えてきました。私はIT型人間の嫌いな人。理由はその思想の根本が便利さを求める効率主義になっているからです。まあ、他の分野ならそれもいいのかもしれませんが、ことPRに関してはどんなに効率主義をとおしたところですぐには成果は出ません。
私はPRのネタがないとき、「掃除をしましよう」と提案しています。掃除をしてキレイしてもらって怒る人などいません。掃除をするだけでその人が評価されるのです。しかし、評価されるには時間がかかります。
ある青年が浜辺を散歩していました。浜辺には空き缶やもろもろのゴミが打ち上げられている。彼はその浜辺をきれいにすることを考えた。といっても浜辺の距離は長い。
とりあえず10メートルの幅分ゴミを拾うことにした。毎朝、散歩がてらにきてゴミ拾いをした。はじめに大変そうにみえたが、毎日のことなので拾うゴミもほとんどなくなり、要領もわかってきた。そこで、20メートルに幅を広げた。
いつしか彼の行動を知り、仲間たちが手伝う、というより一緒に楽しむようになった。コ゜ミ拾いはやってみるとわかるが、きれいになるのが実感でき実際楽しい。こうして輪が広がり、今ではその浜辺は日本一、いや世界一きれいな浜辺となった。
浜辺はどこもゴミで一杯だ。しかし、ここの浜辺にはゴミがない。これこそオリジナル。しかも、きれいな浜辺は誰もが求めるところです。次第に多くの人々がその浜辺を訪れるようになった。こうして彼は町興しに大きく貢献したのです。
地域の活性化(いわゆる町興し)は、一人または少数の住民が活性化するところから始まると思っています。
一人の青年の咲かせた小さな花が、大輪の花となって広がった。まずひと花咲かせる。まず一人が自己開花する。これが町や地域を活性化する突破口となります。
地味な活動のみが社会的評価を得られます。
会社起こしも同様。一人または少数の社員から会社は変わっていく。トップダウンもいいけれど、会社や組織に一人でも二人でも自己開花する人間、つまりクリエイティブ・リーダーが出てくれば、それがまわりに影響されて会社も変わっていく。
考えてみれば、もともと会社は一人か少数の志ある者によって興されたもの。その原点に戻ればよいわけです。
大企業にあっても、地位、業務、年齢、性別などは一切関係ない。一つの部や課からクリエイティブ・リーダーが出てきて欲しい。新しい一歩を踏み出し、クリエイティブの輪を回すことだけが条件。
一人または少数の人間の一歩、いわば凡夫の一歩が会社を変え、地域や社会を変えていきます。なんと素敵で爽快なことか。
こういう一連の作業がPRマインドと思っています。社会的評価を得る過程は一日にしてはできない根気のいる作業なのです。
無駄をせず、効率だけを求めるIT的世界とは反対の極にあると思います。だからIT型人間はPR広報には向かない!実際に現場で汗をかける人こそがPR広報に最適な人といえます。
ハスカ式PRとは「好評人信信」(こうひようびとしんしん)と心得たり。
好----好意 Good will(グッドウイル)
評----評判 Reputation(レビテーション)
人----人気 Popularity(ポピュラリティ)
信----信用 Confidence(コンフィデンス)
信----信頼 Trust(トラスト)
PR広報と広告との違い、それは明確です。
PR広報------信用、信頼などの「質」を獲得するのが目的(広報部)
広告販促-----数量、金額などの「量」を獲得するのが目的(宣伝部)
同じコミュニケーションでもこのように役割ははっきりと違います。
皆さん、「PR広報」と「広告販促」を混同されている方が実に多い。私の仕事は「信用」「信頼」を築くことを目的とした「PR広報」であり、広告や販促・集客に関することは別の領域と明示しておきます。
便利さだけを求め、汗をかかないで楽をしようとする効率志向の人は本来PR広報には向かない、といったのはそういう意味であります。
本件タイトルを「効率志向の人はPR広報には向かない?」か、「町興しPRの極意はゴミ拾い」か迷ったけれど、ネガティブできつい言い方の方に決めました。IT関連の方、ごめんなさい。