【商店街】買い物支援サービス | PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~

【商店街】買い物支援サービス

私の今年のメルマガタイトルは「よのなかメガネ発想術」。きょうはその第23回目(月に2回出稿)を書きました。 同じものをブログにも転載することにします。


蓮香尚文の「よのなかメガネ発想術」[2012/10/18配信] 

http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4092


◎今回のタイトルは「練馬区が買い物支援サービス」


 ■買い物に困る食品や日用品が対象(1/2)
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コラムタイトルの「よのなかメガネ」は物事を思考するとき、自分や自社のことだけを考えないで、「よのなか全体」からみる発想習慣のことです。よのなか=社会=ソーシャル=俯瞰(ふかん)と置き換えてもOK。

「よのなかメガネ」というフィルター(視点)から発想すると、素敵なPRアイデイアが湧き出てきます。私の一貫したスタンスは「あらゆるビジネスの根本は発想・アイデイアにある。発想の技術を極めてこそ一流の広報マン」。皆様のPR企画の立案、発想の事例としてお役立ていただければさいわいです。

23回目のきょうは、練馬区役所( 練馬区豊玉北6-12-1、03-5984-2675、http://www.city.nerima.tokyo.jp )という行政機関の話題。食品や日用品の買い物に困る「都会の買い物難民」「買い物弱者」が増えており、それに応えるべく高齢者の多い練馬区が取り組んだ社会派サービス。

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[動画1] 商店街が遠い! 「買い物弱者」へ練馬区が買い物支援
     http://www.youtube.com/watch?v=311NBsK18dA  
[動画2] 練馬区北町地域で 「買い物弱者」支援の取り組み        
     http://www.youtube.com/watch?v=o54HPbTuliM
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担当する部署が「練馬区商工部観光課」。この部課の商工係がサービスを統括している。指揮するのは課長の米芳久さん。執行予算は年間2000万円。

背景には日常生活に欠かせない生鮮商品を扱う商店街のオフィス街化で激減していることに加え、一人暮らしの高齢者が増え、それとともに不便を感じることが社会問題になってきたことがあげられます。

港区が昨年、区内の65歳以上の一人暮らし高齢者約4000人に行った調査 では、「近くに店がない」「重いものを運ぶのが大変」「一人で外出するのが困難」など、約4割が買い物に何らかの困りごとを感じていた。

また、農林水産政策研究所が昨年まとめた推計では、自宅から生鮮食品を扱う店舗まで500メートル以上あり、自動車を持たない高齢者は全国で350万人いる。このうち4割の140万人は東京、大阪、名古屋の3大都市圏の在住者。
                                    
今はまだビジネスモデルとして模索中ですが、自治体として本格的に取り組む珍しいといいます。千葉県浦安市は今年、市内の福祉施設で地域の高齢者を対象に、地元の商店が米や酒類を出張販売する試験事業をスタート。堺市では、市と商業者、専門家らが連携し、商店街が行う移動販売にノウハウをアドバイスしている。              

私はこういう発想や行動はPR思想の原点そのものと思い、大好きなプロジェクトのひとつです。私の場合、「ソーシャル(社会=S)」と「パブリック (公衆=P)」の2つのキーワードが発想の原点。いつもここを基点としてアイデアを組み立てています。同じSPでもセールスプロモーションとは全く異なります。「社会の役に立つ」の視点のないPR広報はナンセンスというのが自論。


■手ぶらで帰宅、移動販売、送迎の3本柱で構成(2/2)
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練馬区が実施するサービスはオフィスビルが増えた一部地域での試みで、一人暮らしの高齢者か高齢者のみの世帯が対象。野菜や米、水、トイレットペーパーなどをファクスなどで注文してもらい、区内の商店街から商品を調達。地元
の福祉施設で月2回、配布する仕組みだ。                
                                    
利用料は1回50円。さらに受け取った商品を地元のシルバー人材センターの 会員が自宅まで一緒に運んでくれるサービス(50円)もあり、住民同士の交流も促すという。                           

9月3日から練馬区はこのたサービスを始めている。駅から離れた一部の住宅 地を対象に、生鮮食品などを販売し、住民の交流も図れる「コミュニティショップ」の開設を支援。さらに電動アシスト付き3輪自転車で移動販売や商店街
への送迎をするNPOなどへの支援事業も始める。高齢者のほか、乳幼児を抱
える主婦らも対象にしている。

サービスは三本柱から構成されている。商店街振興組合とNPO法人みんなの いちば(小山田剛代表、http://www.minnano-ichiba.com/ )が協力し、「手ぶらで帰宅サービス」と「移動販売サービス」を、また、3つの商店街振興組合[(北一商店街振興組合(島野善一理事長)+きたまち商店街振興組合(清野勝巳理事長)+ニュー北町商店街振興組合(大野裕之理事長)]と一般社団法人ふれあい・シクロ(久保田透代表理事、http://www.cyclo69067080.sakura.ne.jp/ )が協力し、買い物客などの「送迎サービス」を行なっています。

「手ぶらで帰宅サービス」は、3商店街の店頭で購入した商品(冷凍食品など一部を除く)を同サービス参加店店頭に預けると、その日のうちに自宅まで届けてもらえるもの。毎週月・水・土曜日の週3日、午後12時半-1時半、午後4時半-5時半の2便に分けて宅配する。配達エリアは商店街に隣接する北町地区、錦地区、板橋区徳丸地区などで、利用者は1回あたり300円の配達料を負担する。


「移動販売サービス」は、近くに商店がないエリアに会場を設けて、カーゴサイクルを活用して地場野菜や商店街個店の商品を持ち込んで出張販売するもの。

毎週水・土曜日の週2日、区立錦デイサービスセンター軒先にて午前10時半 -正午、区営北町五丁目第2アパート内公園にて午後2時半-4時に販売して、 商品がなくなり次第終了。

以上の2事業の運営は、NPO法人みんなのいちば(小山田剛理事長)が担当。


同NPOは昨年度の区の「コミュニティビジネス講座」受講生らが立ち上げた組織で、商店街を舞台とした市民によるコミュニティビジネス起業の践例としても注目される。 

3つ目の「送迎サービス」は、シクロポリタンにて買い物客の自宅と商店街間を送迎するもの。シクロポリタンという三輪自転車タクシーで、自宅と商店街の間を送迎。運行エリアは東武練馬駅から2キロメートル以内と設定しており毎週月-土曜日の午前9時-午後6時に、初乗り500メートルまで300円(以降100メートルごとに50円を加算)にてサービス提供。同事業は一般社団法人ふれあい・シクロ(久保田透代表理事)が、市民ボランティアなどの協力も得ながら運営していく。

この買い物支援サービス、必要な項目を企画書風に表すとこうなります。

 <買い物支援の動向・背景>
 ●過疎地、大規模団地などに住む高齢の方を中心に、日常の買い物をした  

   り、生活に必要なサービスを受けたりするのに困難を感じる「買い物弱者」  

   の増加→全国 600万人(経済産業省調べ)
 ●他都市の事例をみると、利用者の伸び悩み、採算性の悪さ、マンパワー不

  足などで運営に苦労している例も多い

 <練馬区商店街の課題>
 ●大型店舗の進出、来街者の減少、後継者不足などにより、多くの商店街   

  が、以前の活気を失いつつある
 ●地域に根ざした商店街づくり、生活支援型サービスへの支援に向けて、
  「買い物支援事業」を検討・実施(「練馬区商工業振興計画」より)

 <事業の方向性>
 ●人とのふれあい・見守り・御用聞きなど、商店街の強み(地域への密着性、
  柔軟性)を活かした事業手法の構築
 ●「商店街振興」
  「地域のにぎわい創出」という目的の共有化

 <検討課題>  ●区民のニーズにあったサービス形態の検討
 ●同種の買い物支援サービス(通信販売・生協等、区の類似事業)との差別

  化
 ●安定した利用者の確保、利用者増加の方策検討
 ●NPO、自治会、宅配事業者などの団体との多様な連携による方策の検

   討・・・・・など

実はこのサービス、当社のクライアントである動車運転管理請負業の「おかか え運転手株式会社(椎名千景社長、http://www.okakae.co.jp )」でも私の提案を受け入れ、すでに実施していたものだった。

サービス名は「話食屋(わしょくや)」というもので、買い物に行けない人たちを対象に、「食材を買い出して料理まで行い、一緒に食事をし、後片付けまでするサービスです。ポイントは依頼者と向き合って「話」をすることです。

サービス料金は1回3時間15000円(交通費、消費税別)、食材費や備品などは別途実費、3時間を越えた場合は15分単位で500円。

同社の業務は運転代行業なのですが、すでに妊婦対象向けに実施している育児支援運転サービス」が好評で、「掃除」「買物代行」「ペット預かり」などのオプションメニューが人気なところから、今回の食材の買出しから調理、そして一緒に話をしながら食べて片付けまでやる「話食屋」事業にまで拡大したもの。

本来、買い物支援という事業は企業独自の単独サービスではなく、できることなら行政(自治体)と連携を組んでパワーを構築してこそ、社会的なウェーブを発揮できるもの。


練馬区のように、[買い物支援事業」というのはその経営母体を自治体が担いそれに外部協力する形で「商店街」や「配達などの各種サービス」と連携させる形で補完するのが最良と思う。


成功するビジネスモデルになるかならなかは誰もわからない。実際、やってみないことには。多少のリスクはあるが、社会に役立つ事業というものは案外、利益は薄いものかもしれない。それでも誰かが手がけなければ社会は後退して いく、そういう使命感に燃えた人だけがやっていくものかもしれません。

先述しましたが、私の場合、ソーシャル(社会=S)」と「パブリック(公衆=P)」のSPを発想キーワードとして事業企画を立案しています。

全国にどんどん買い物支援サービスは増えていって欲しいですね。

本コラムはすべて私の独自取材によって構成・執筆させていただきました。


 これまでに書いたコラム「よのなかメガネ発想術」


 01回目は「常識を否定したバリアフリー」(2012/1/12)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3679
 02回目は「秋入学で発想力を鍛えよう」(2012/1/26)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3699
 03回目は「女性向けどんぶり専門店の挑戦」(2012/2/13)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3724
 04回目は「手こぎ自転車」(2012/2/27)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3747
 05回目は「高速道路上で結婚式」(2012/3/12)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3768
 06回目は「手話スープ店」(202/3/26)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3788
 07回目は「埼大生が企画した留年式」(202/4/09)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3809
 08回目は「マイ野菜市民農園」(2012/4/19)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3825
 09回目は「障害者支援・ソーシャルカフェ」(2012/4/30)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3841
 10回目は「偉人伝講座で寺子屋モデル」(2012/5/10)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3857
 11回目は「すかいらーくEV充電無料化」(2012/5/31)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3887
 12回目は「撮影ボランティア」(2012/6/11)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3904
 13回目は「江戸コンを全国展開へ」(2012/6/21)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3920
 14回目は「障害者を積極雇用」(2012/7/09)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3946
 15回目は「大失敗賞でチャレンジ精神を」(2012/7/19)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3962
 16回目は「山梨県が女子会創設で観光誘致」(2012/7/30)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3977
 17回目は「地方鉄道のアイデア復活戦略」(2012/8/9)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3991
 18回目は「訪問福祉理美容サービス」(2012/8/20)
 
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4006

 19回目⇒「救缶鳥パンでCSR」(2012/8/30)

 http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4020

 20回目⇒「朝礼公開で自己啓発の居酒屋」(2012/9/13)

 http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4041

 21回目⇒「バリアフリー旅行サービス」」(2012/9/27)

 http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4061    

 22回目⇒「泣く子が黙る「ベビーベッド」(2012/10/8)

 http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=4076                         

                     


発想とアイディアを独自の視点から研究している【伝説のPR職人】ハスカです。私の一貫したスタンスは「あらゆるビジネスの根本は発想・アイデイアにある」。マスコミと読者を「ハッ」とさせ、「ソウ」だったのかとうならせる、「わがハッソウ(発想)術は永久に不滅です」。また、ハスカ式PRをひと言でいうなら「創作PR」の世界といっていいでしょう。古典PRというものがあるかどうか知りませんが、私のは既存手法とはまったく違う独自開発したユニークな独創的PRといえます。