【文章】プレスリリースの作り方10カ条
広報とメディアをつなぐものといえば、プレスリリース。フアックスやメール、封書など、メデイアにはさまざまなところから毎日膨大なリリースが送られてきます。そのため、魅力のないリリースは目に留めてもらえないのが現状だ。メデイアに効く「プレスリリースの作り方10カ条」をあげてみました。
1.「事実」のみを書く
「広報7大原則」というのがあります。具体的には
[ 1]真実性の原則
[ 2]ツーウエィ・コミュニケーシヨンの原則
[ 3]公開の原則
[ 4]企業代表機能の原則
[ 5]ふれあいの原則
[ 6]客観視の原則
[ 7]公正の原則
この中でもっとも重要なのが、[ 1]の真実性の原則です。真実とはウソがないこと。リリースは事実(ファクト)情報で構成されていなければなりません。情緒や意見は控えめにして、事実を前面に出すのがプレスリリースの書き方。
ファクト(事実)とは多くの人がそれと認識できるものでデータや資料や統計を指します。万が一、プレスリリースの間違いに気づいたら、すぐに[訂正]し、[正直]に[正確]を期す、の3つの[正]で対応します。
2.A4判1枚が「ワンベスト」
プレスリリースの枚数はA4判1枚の「ワンベスト」をお奨めします。実際に作成したはすか式プレスリリースA4判1枚フォーマットを紹介します。1枚のプレスリリースに盛込む不可欠な情報は以下の10項目です。
[ 1]レターヘッド(リリース発信企業のロゴでもよい)
[ 2]クレジット(リリース出典元、社名、所在地、TEL・FAX)
[ 3]発信日(発表時の年月日を明示)
[ 4]プリーズ(使用にあたっては無料であることを明示)
[ 5]タイトル(カテゴリー、見出し、脇見出し)
[ 6]本文(750-1000文字程度)
[ 7]写真(写真や図表があれば貼り込む)
[ 8]会社概要(代表者、設立年月日、 資本金、業務内容)
[ 9]レファレンス(社名、部署、名前、TEL・FAX、E-Mail、Web-URL)
[10]ダウンロード(写真や図表のDL先=URL)
▼フォーマット⇒http://s-pr.com/room/release-format-akaji.doc
3.リリースべからず集
プレスリリース作成上の「禁句」を「リリースべからず集」としてまとめました。
【も】文言…………記載文言すべてが使われると思うべからず。
【か】漢字…………5字以上続けての漢字を使うべからず。
【こ】誇大…………誇大表現や販促の形容詞を使うべからず。
【ひ】否定…………二重否定の表現を使うべからず。
【は】話し言葉……話し言葉で書くべからず。
【な】成り注………成り注モノは書くべからず。
【せ】宣伝…………宣伝臭をあらわにすべからず。
【じ】上司…………上司を意識して書くべからず。
【や】役所…………お役所言葉で書くべからず。
「モカコーヒーはなぜじゃ」(もかこひはなせじゃ)と覚えて!
▼リリースべからず集⇒http://s-pr.com/hasuka-shiki/bekarazu.html
【な】の「成り注」とは「成り行きが注目される」の意。
4.リリース展開手法「CWDI」
伝えたい状況や現象を絵を描くようにわかりやすく説明する執筆手法を私はCWDIと名付けています。
▽文章構成の四大原則(CWDI)
・まず主張や結論を先に述べる----Conclusion(コンクルーション)
・最初に全体像を述べる----------Whole image(ホウル)
・次に細部への説明をする--------Detail(ディティール)
・重要なことから順に-------------Importance(インポータント)
まずタイトルを決め、ここで主張や結論を短い言葉で歌う。リードの冒頭部分でも結論を提示。次に、全体から部分へ、概要から細部へと書いていきます。
この時の気持ちを例えると、トリの眼で全体を書き出し、その後、ムシの目で細部を解説、最後にケモノの目で重要な点をクローズアップしていけばわかりやすいリリース文になっていきます。
5.5W2HとYTTストーリー
プレスリリースは通常の文章作成に必要な「5W1H」に、「HowMuch」を追加して「5W2H」に。「いつ」(When)、「どこで」 (Where)、「誰が」(Who)、「何を」(What)、「なぜ」(Why)、「どのように」(How)に加え、「いくら」(How Much)が入れます。
また、「説明展開」など論理的なプレスリリースを書きたい時に、YTTストーリーを使うと便利です。YTTとはまとめやすいパータンの意。これを使ってリリース作成すれば文章がわかりやすくイキイキとしてきます。
【Y】Yesterday 過去(実績・経緯など)
【T】Today) 現在(現状・問題点など)
【T】Tomorrow 未来(解決策・予測など)
6.誤解をされないリリースの書き方
プレスリリースを提供したのにこちらの真意が伝わらず、誤解を生むような記事が載ってしまった。後でよく見るとプレスリリースの内容に誤解を招くような記述がある・・・。そうならないように、プレスリリースの段階から入念にチエックしてからメディアに提供しましょう。
[1]数字(金額、数量、単位、電話番号、フアックス番号、年齢)は3回確認
[2]旧字体などの人の名前には特に注意。誤った人名は人を不愉快にします。
[3]提携など相手がある場合は先方の了解をとってから記載する。
[4]画像使用でクレジットをつけて欲しい場合はその旨を記載する
[5]広報担当者はいつでも連絡がとれるような携帯電話など表示する。
[6]リリース中に「本文記事は」と表記するのはNG。記事にするのはメディアの
方なので「資料」と明記すべきです。
7.つかみ・タイトル表記術
「つかみ」は「すぐに人の心をつかむ」の意。映画の予告編やテレビ番組の冒頭でいきなり視聴者を引き込むようなダイジェスト画面を見かけますが、あれが「つかみ」。この演出手法をプレスリリースに取り入れています。リリースはタイトル表現や本文書き出し部分に集約されます。
3行程度の短いフレーズと時代的なキーワードを配置して訴求するサマリー(要約)部分。つかみ・タイトル表記術をまとめました。各項目の頭文字をとって「フ・キ・レ・タ・サ」と覚えてください。
[1]フォト(ユーザー側にたった写真、できれば女性を)
[2]キーワード(社会や時代を表したキーワード文言)
[3]レターヘッド(何の話かを明示するレターヘッド)
[4]タイトル(1行10文字以内を3行以内で)
[5]サプライズ(本文数行で新奇性・感嘆性・珍奇性をアピール
▼つかみ表記術⇒http://s-pr.com/room/thukami-spr-bizevent.doc
8.企業概要と企業情報要約
プレスリリースには社名、代表者、所在地、電話番号、設立年月日、資本金、
事業内容、年間売上などの「企業概要」を記載するのが原則。これらの基本
情報とは別に、プレスリリース本文の文末に「企業情報要約」を入れてあげ
るとマスコミから喜ばれます。
「企業情報要約」は、「弊社は1979年設立で、インターネットを使ったプレスリリース配信代行を主な業務とし、04年6月期の売上高4200万円。」といった文言です。ここに盛込みたい事柄は以下の通りです。
[ 1]起業の設立年月
[ 2]最新の月次売上高(金額ベース)
[ 3]得意分野と主力商品を明示した事業内容
[ 4]今期の売上見込み(または前期の売上実績)
[ 5]シェア(日本または世界)
[ 6]従業員数
[ 7]創業者の前職・プロフィール
[ 8]数字を明示した経営計画
[1][2][3]は必須。文字数は100字以内。
企業情報文末=Corporate information End of sentence(Cies)=シーズ
といいます。
▼赤い文字が企業情報要約⇒http://s-pr.com/room/w-kisai.doc
9.タイトルをつくり方
タイトルのつけ方は、[社名→何を→どうした]の順であらわします。たとえば、弊社スーパーピーアールが団塊世代向けのAサービスを始めたとします。
その際のタイトルが「スーパーピーアール、Aサービスを開始 団塊世代向けに提案」では強いインパクト」はありませんが、リリースの中に団塊世代向けの類似サービスの情報を挿入すると「スーパーピーアール、 Aサービスを開始 団塊世代向けに新提案 類似サービス増加で一大市場」となり、「・・・一大市場に」という文言を付け加えたことで、新しい時代が到来するかもしれない重要な情報だと思い、記者は大いに関心を持つことになります。
うまくいくと特集が組まれるかもしれません。
[タイトルのつけ方7ポイント]
[1]内容を的確・適切にまとめる。
[2]狙い・目的・視点を鮮明にする。
[3]トレンド・キーワードをうまく活かす。
[4]読み手の関心・興味を引きつける。
[5]語感がよく、記憶しやすい。
[6]タイトルとサブタイトルの組み合わせを工夫する。
[7]1行の文字数を5-15字前後までに押さえる。
10.配信後のフォローの仕方
プレスリリース配信後のフォローはメディアとのリレーションを考える上で最重要課題。
配信後、情報提供した記者に電話をかけ「ぜひご検討いただけましたでしょうか。ぜひともご報道をよろしくお願いします」など肉声でさりげなく掲載依頼を促進していきます。これを丹念にやっていくと掲載率はアップしていきます。
また、報道されてからも、書いた記者に対しお礼状を出すなどの細やかな気配りが大切です。
ところが、お礼状を受け取ったジャーナリストの中には、「感謝とは受け取らず」「不愉快な気分になっている」という人もいます。
どうやらジャーナリストたちは企業の広告宣伝のために取り上げたのではなく、メディアとして正当な報道を行っただけなのに、お礼状の文面をみると、「売り上げが増えました」とか「客数が急激に伸びました」と書いてある。
販売促進のお手伝いをしていると思われているのです。この部分は文面を変える必要があります。
逆にどんな文面だったら喜ばれるでしょうか。一番いいのは「読者や視聴者からこんな話をいただいた」とか「あの報道がもとで今こんな話がすすんでいます、正式にまとまりましたら、新しい話として一番に○○様にご報告差し上げます」などジャーナリストとしての「嗅覚」を刺激・期待させるような文言の方が喜ばれるでしょう。
▽お礼状タブー文言5項目
[1]苦しかった経営が楽になりました (経営=け)
[2]新製品や在庫の商品が売れるようになった (商品=し)
[3]新規のお客さんが○○人増えました (客=き)
[4]お蔭様で○○円儲かりました (マネー=ま)
[5]電話番号が入っておればもっとよかった (TEL=てる)
「けしきまてる」と覚えるとわかりやすいでしょう。