【人】撮影ボランティア
私の今年のメルマガタイトルは「よのなかメガネ発想術」。きょうはその第12回目(月に2回出稿)を書きました。 同じものをブログにも転載することにします。
蓮香尚文の「よのなかメガネ発想術」[2012/06/11配信]
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3905
◎今回のタイトルは「撮影ボランティア」
■ゲームの達成感が発想のルーツ(1/2)
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コラムタイトルの「よのなかメガネ」は物事を思考するとき、自分や自社のことだけを考えないで、「よのなか全体」からみる発想習慣のことです。よのなか=社会=ソーシャル=俯瞰(ふかん)と置き換えてもOK。「よのなかメガネ」というフィルター(視点)から発想すると、素敵なPRアイデイアが湧き出てきます。
12回目のきょうは、ITを活用したクリエイティブデザイン会社「ティアーズスイッチ(株式会社TearsSwitch)」(本社大阪府大阪市淀川区十三東2ー6ー16ー503、米田真介代表長、電話050・5532・5404)を運営する同社代表の米田真介さんが会社設立前にヒッチハイク日本一周で実行し、今も続けているという「撮影ボランティア」の話題。 ▽ティアーズスイッチ http://www.tears-switch.com/
撮影ボランティアとは、記念撮影したい人たちをみつけて「よければ撮りましょうか」を声をかけ、シャッターを押してあげる無償行為のこと。
「撮影ボランティア」は、2008年4月15日、沖縄県石垣島からスタート し、2008年10月25日に大阪に戻ってくるまでに47都道府県、日本2 ~3周分の距離、日本全国の旅をしながら、ついでに「カメラ撮影のシャッター」を押して想い出をサポートしてきた。その数、約2500人以上。
米田さんはリーダーで1人旅だったが、時に仲間と合流したり、旅の流れで知り合った人とそのまま数日間を共にするなどの複数人によるプロジェクト敢行だった。旅の記録はアメーバブログを使ってヒッチハイクの様子や撮影ボランティアの様子をアップした。▽アメーバブログ http://ameblo.jp/tears-switch
衣類やシャンプーなどの生活用品、パソコン、出会った人への手紙用筆記用具
地図などの入った約20キロのリュックサックなどを背負って。
「撮影ボランティア」を始めたきっかけ。高校2年生の時に、ロールプレイングゲームゲーム「ファイナル ファンタジー X」を体験して感動。「500万人を泣かせる」という夢を持つようになり、それから7年、用意周到な準備を重ねて「500万人を泣かせる撮影ボランティア」の旅にたどり着いた。
▽同ゲーム(ウィキペディア) http://tinyurl.com/6tozbsq
米田さんは自分の高校時代を振り返って「八方美人的だった。泣いたのは初め
て身内が亡くなった時だけ。人生の意味を探すうち、このゲームに出会い、自
分の理想とする生き方を見つけた」。
さらに、「ゲームをしているというよりは映画を見るような感覚で、クリアするまでにゲームに数十回も涙を流した。ゲームをクリアした時に楽になり、そ れから人生観が180度変わった。涙は下に流れるものだけど、涙には必ず自分をプラスに上昇させる力がある」とも。
そのために何が必要かと考えた結果、まずは「ほんのちょっと良いことをしながら、日本一周しようと思うようになったんです。カメラが好きだったのでカメラでちよっと良いことはできないものかと撮影ボランティアへの発想が拡がっていきました」(米田さん)
こうして「500万人を泣かせる」から同社社名にまで発展していった「ティアーズスイッチ(TearsSwitch)」というキーワードが生まれた。
■「よければ撮りましょうか」でシャッター代行(2/2)
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きっかけはそんな程度の軽いノリでスタートしたのだけれど、「撮影ボランティア」を本格的に決意するにはちよっとした別のドラマもあった。
米田さんが淡路島に遊びに行った際、記念写真を撮ろうと、友人に向けたカメ
ラのシャッターを押そうとした時、「はい、カメラ貸してみ。撮ったるわ」と突然見知らぬおじさんに話しかけられ、自然と被写体に収まっていったのです。
その行動に何とも言えない感動を覚えた米田さん。颯爽と去っていくおじさんの背中に「撮影ボランティア」のゼッケンが。この出来事が「撮影ボランティア」をしながらの日本一周を決意したというのだ。
撮影ボランティアは簡単なことなのに、たくさんの「ありがとう」がもらえること。自然なコミュニケーションが取れること。素晴らしいことばかりが見えてきて、次第に「撮影ボランティアを日本の文化にしよう」と決めるように。
[撮影ボランティアのメリット]
・「ついで」にやった事なのに、「ありがとう」という言葉を返してもらえる
・自分の写真を撮りましょうかと返報性がある(意図していなくても)
・笑顔が自他ともに出る。心がほんの少し、豊かになる
・コミュニケーションの糸口にもなったり、その後のご縁に繋がる事がある
[デメリットもあります]
・全員で写りたい訳ではなく本当にそういう形で撮りたい時に「良かったら全員
で入ったのを撮りましょうか」と聞いてしまった時にちょっと気まずい。
米田さんは「撮影ボランティア」実施の際に「2つのルール」を決めている。
[1] 声をかける際の台詞は、「良かったら、撮りましょうか」に決めておく
[2] もし、相手からの返答がNOだった場合でも、ヘコまない
世の中には「1人で写りたい」、「私が撮りたい」という方も結構いる。もし申し出を断られたとしても、それは自分自身が拒否されたわけではないんだと米田さん。
「よければ撮りましょうか」そんな一言で始まる、撮影ボランティア。シャッターを切るたびに頂く「ありがとう」や「お礼に撮りましょうか」という声。きっとこれが本質で、この活動を行う本当の意味の様な気がするという。
仲間の誰1人欠けることなく全員が写っている「素敵な想い出になる一枚」をを残していく活動。義務感ではなく、空気を読んで、自分が「ついで」に出来る場合のみ行う。ボランティアという一般的なイメージとは違い、あくまで、「ついで」に出来る「ついで」でしていいというもの。声をかける方もかけられる方も強制は一切ない「ちょいボラ」(ちよっとだけボランティア)。
誰しもの心に「撮ってあげようかな…」という迷いにも似た気持ちがあるんじゃないだろうか。どちらかが動き出せば自然と始まる感謝と相互提供の輪。皆知ってる当たり前のこと。皆わかっているはずなのに何故やらないのか。
そんな疑問を抱きながら、しかし、「本当に自分のやってることは何か意味あ るのか」「ただ、シャッター切ってるだけやん」「もう止めよっかな」。。。
そんな時、出逢った一人の男性が「君のやっている事は素晴らしいことだよ」と僕を諭してくれた。それはこんな話だった。
HP(ヒューレットパッカード)という会社の人でインドで事業を起こした時のことだった。▽http://www8.hp.com/jp/ja/home.html
インドでは農業をやるためには資格がいる。その資格の免許証には顔写真がいる。日本の運転免許証と同じようなもの。農村はかなり田舎なため、写真を撮る為に一日かけて街まで出ていき、仕上がるまで1週間待つ。その写真を受け取る為にまた1日かけて出ていき、受け取りに行ったらインドのお国柄か?
「まだ出来ていないのでまた一週間後に」なんてこともしばしば。
そこでHPはその農村に、プリンターと写真を撮る機材を持ち込み、ビジネスを行った。生活に大打撃を与えるほど高額だが、みな免許証のためにお金を払
って写真を撮る。HPのビジネスは大成功。しかし、必要最低限の免許の写真
を撮った後も写真を撮りに来る人たち。生活が苦しくなるにも関わらず、貧しい中でも、皆がお金を出してまで必要としているもの。
それは……? それは家族全員が写った写真だった。そこに「家族全員で写っ
ている写真」とはどういうものなのか。世界で共通して価値のあるもの。「家族」。そして、それを「繋ぐ」「証明」するもの。
たった1枚の写真の価値。そのことがわかるエピソードだったという話。一人も欠けることなく皆が一枚の写真に写るということ。そしてそれが残るということは、どれほど素敵なことなのか。君が何気なくやっていることは、本当に価値や意味のある素晴らしい事なんだよと・・・。
この話を聞いてとても救われた気がしたという。ずっと自分の心の中にわだか
まっていたことの答えを貰えたのではと。以来、自分のやっていることの存在意義や価値を感じられるようになった。
米田さんはこうして家族の写真だけではなく恋人や友人など「繋がりを残す」ことが尊くとても価値のあるものなのだと悟った。米田さんが導き出した言葉「涙は心のスイッチ」の涙は誰かとの「繋がり」から流れるものだといいます。
「500万人泣かせる」という夢を達成するためにこの活動を続けていき、素敵な1枚の思い出の写真を撮ることで、繋がりを沢山残していこうと。
最後に、米田さん流「社会との付き合い方」について聞いてみました。
三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)という考え方がありますね。三方が良くなるためには必ず最初の仕掛けや人がいるはず。その最初を担うのはそれほど難しくなく、ほんの少し人より5分か10分そのひとについて深く考える。想いを馳せてみる。
すべてが上手くいく、気持ちよい方法はないかと感覚を巡らせる。それだけで
三方よしの方向と発想に進み始めます。僕は常日頃「ほんの少しで良いから世界が良くなってほしい」という想いがあります。
「発想」でも同じで、ほんのちょっと頭を遣うということだけで、随分よいものになるんじゃないかなと思っています。そしてそれは本当に微弱ながらも世界を良い方向に向かわせていくんじゃないかと。
「撮影ボランティア」の体験を自分のビジネスにどう生かしたいか。
○写真での賞を獲り、そこで広く認知させる為に、こんな活動してますと言おう
と思ってます。 (米田さん)
○デザイン会社なので、その根本となる思考をいれたクリエイティブな作品を創
って世に出そうと考えています。 (米田さん)
どちらもあと3年以内に行おうとか。数値的には500万人の心にリーチしたいですと熱く語ってくれました。(了)
[米田真介さんのプロフィール]
1984年大阪生まれ。広告制作会社にてCSR報告書制作や企業広報物、新卒採用に従事した後、撮影ボランティアしながらヒッチハイクで47都道府県制覇・日本一周達成! その後、株式会社TearsSwitch&TearsSwitch LLPにて
デザイン×IT×ゲーム事業を立ち上げる。IT業務改善によるコスト削減や効率
化、デザインブランディング、ゲーム性を取り入れた研修が好評。たまにチャ
ンバラ合戦をしている ⇒ https://www.facebook.com/tyanbara
[会社概要]
商 号: 株式会社TearsSwitch
設 立: 2012年5月29日
所 在 地: 〒532-0023 大阪府大阪市淀川区十三東2ー6ー16ー503
代 表 者: 代表 米田 真介
事業内容:
・広告デザイン
・電子書籍企画制作
・AR(拡張現実)企画制作
・アプリ企画制作
・イベント企画運営
TEL : 050・5532・5404
FAX : 020-4662-0426
理 念 : 「涙は心のスイッチ」という言葉を信じ、ビジネスと共にライフワークと
して自他の夢を叶える為に全力で活動するクリエイティブ集団。「涙と
物語」を生み出す為に「考動」します。
URL : http://www.tears-switch.com/
Blog : http://ameblo.jp/tears-switch
Twitter : http://twitter.com/yonedashinsuke
同社の活動開始は2010年6月11日。代表の誕生日でもある日にLLPを設立し2年後に株式会社も設立。株式会社の共同代表 兼 出資者はヒッチハイクの旅で車に乗せてくれ、恩返しにその日一日専属カメラマン(撮影ボランティア)
をした人ということでした。設立記念日と誕生日に本メルマガの配信日とは何
かのご縁かもしれません。
本コラムはすべて私の独自取材によって構成・執筆させていただきました。
これまでに書いたコラム「よのなかメガネ発想術」
01回目は「常識を否定したバリアフリー」(2012/1/12)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3679
02回目は「秋入学で発想力を鍛えよう」(2012/1/26)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3699
03回目は「女性向けどんぶり専門店の挑戦」(2012/2/13)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3724
04回目は「手こぎ自転車」(2012/2/27)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3747
05回目は「高速道路上で結婚式」(2012/3/12)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3768
06回目は「手話スープ店」(202/3/26)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3788
07回目は「埼大生が企画した留年式」(202/4/09)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3809
08回目は「マイ野菜市民農園」(2012/4/19)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3825
09回目は「障害者支援・ソーシャルカフェ」(2012/4/30)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3841
10回目は「偉人伝講座で寺子屋モデル」(2012/5/10)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3857
11回目は「すかいらーくEV充電無料化」(2012/5/31)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3887
12回目は「撮影ボランティア」(2012/6/11)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3904



