【本】企業広報論講義
久しぶりに本物の広報マンが執筆した本に出逢ったという感じだ。レゾンデートルなんて言葉が違和感なく出てくるからだ。もともとは哲学用語だからね。
1947年生まれの著者は私と同じ歳だ。松下電器産業出身の広報マンを何人かしっているが、いずれの人も「本物の人」だったことを記憶しています。本物というのは広報道を悟ったという意味です。
世間の空気を読むのが戦略PRだとか、こんなふざけた言葉遣いを平気でし、PRをわかったような顔をしている人が多いのが現状。
そんな人はこの本をじっくりと読んでもらいたい。 PR広報というのねえ、経営戦略そのものなんだよ。この本はPR広報の王道をゆくものです。
実用書「企業広報論講義 企業のレゾンデートルを支える広報の役割」(小野豊和著、 文眞堂、 2010年10月、1680円)
[本の内容]
企業は社会に存在する限りその価値が問われる。経営者は経営理念を掲げて事業活動を指揮し、その活動内容はメディアを通じて社会に伝わる。メディアは時に世論を代弁し企業を批判する。社会との接点で企業を支える広報の役割は重要である。企業の持続的発展を支えるための広報のあり方について実務経験豊富な筆者が著した広報志望者必読の書。
[目次]
第 1章 企業広報論
第 2章 企業にとって何故広報は必要か
第 3章 経営としての企業広報
第 4章 企業の社会的責任(CSR)が問われる時代—不祥事は何故起こるか
第 5章 マスコミ媒体は企業PRのツール
第 6章 海外プレスとの付き合い方
第 7章 イベント広報
第 8章 社内広報
第 9章 広報評価
第10章 広報と危機管理—事件対応におけるメディア・リレーション事例
第11章 広報パーソンとは
[著者情報]
小野豊和氏。1947年東京に生れる。1971年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業し松下電器産業(株)入社、人事・経営企画・広報・国際人事を担当。2002年(社)日本在外企業協会に出向し業務部長、広報部長(兼)『月刊グローバル経営』編集長を経て2006年4月から東海大学政治経済学部経営学科専任教授となる。松下電器では松下幸之助創業者から直接薫陶を受けた最後の世代で、EXPO’90国際花と緑の博覧会「松下館」館長代理広報担当、アトランタ夏季・長野冬季五輪広報担当、ペルー日本大使公邸占拠事件広報担当などの業績により1998年(財)経済広報センター企業広報賞「功労・奨励賞」受賞。
