【農業】マイ野菜市民農園
私の今年のメルマガタイトルは「よのなかメガネ発想術」。きょうはその第8回目 (月に2回出稿)を書きました。 同じものをブログにも転載することにします。
蓮香尚文の「よのなかメガネ発想術」[2012/04/19配信]
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3826
◎今回のタイトルは「マイ野菜市民農園」
■地下農園を市民に貸し出すサービス(1/2)
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コラムタイトルの「よのなかメガネ」は物事を思考するとき、自分や自社のことだけを考えないで、「よのなか全体」からみる発想習慣のことです。よのなか=社会=ソーシャル=俯瞰(ふかん)と置き換えてもOK。「よのなかメガネ」というフィルター(視点)から発想すると、素敵なPRアイデイアが湧き出てきます。
東京電力福島第一原発の放射能などで「食の安全」が問題視されている中、屋内で野菜を栽培できる「植物工場」「市民農園」に関心が集まっています。
8回目のきょうは、土を使わない水耕栽培で完全無農薬の野菜を育てる「植物工場」をビルに作り、区画ごとに市民に貸し出すサービス「マイ野菜市民農園」を運営している(事業主体:株式会社関西都市居住サービス)「サイエンス映像シンクプロダクション」という会社の話題。
自分で生産した食べ物を自分で食べるライフスタイルは、地産地消ならぬ「自産自消」。キーワードの「市民農園」はいまや全国に雨後の竹の子のように出現し、ビジネスを展開中。しかし、発祥の地、ルーツといえばここ。
▽同農園サイト http://www.myyasai.jp/
▽同農園内の画像 http://s-pr.com/room/noennai.jpg
▽同農園動画(1) http://tinyurl.com/6voudf3
▽同農園動画(2) http://tinyurl.com/7o77k8h
▽同農園ブログ http://www.myyasai.jp/blog/
松本恭輔さん
管理運営は、サイエンス映像シンクプロダクションがチームを作り、フロアのメンテナンスを同市の障害者支援施設を運営する社会福祉法人「希望の家」に委託しており、障害者雇用の場にもなっている。もともとこの地下スペースには百円ショップがあったが、移転のため空き床になっていた。
▽社会福祉法人「希望の家」 http://www.kibounoie.org/
▽畑祥雄教授のお顔(右) http://s-pr.com/room/hatasan.jpg
畑祥雄教授
ビル会社「関西都市居住サービス」が関西学院大都市創造センターなどに相談して新規事業を創案。協力・連携したのは上述のNPO代表で、関西学院大学の畑祥雄教授(情報文化産業論)。畑教授は着眼点は「窓のない広い空間が活用できれば市民の癒しの場になるのではないか」だった。
ウェブカメラ(iPad)で撮影した苗の成長を遠隔で確認できるハイテクが売りで、都会住まいの人にも手軽に楽しめる新しい農業体験の形として注目を浴びています。野外ではなく屋内で生産管理する市民農園はもちろん全国で初めての取り組み。
同農園は、兵庫県宝塚市の逆瀬川駅前にある商業施設「カルチェヌーボ 宝塚逆瀬川」の地下2階にあり、約730平方メートルの床面に、1区画1.2メートル四方の台を372台並べ、蛍光灯586本で成長を促進しながら野菜を照らして栽培している。
サラダナやコマツナ、サンチュ、メロン、スイカ、ミニトマト、ナスなど約20種類から選べる。数日に1回は間引きや養液の交換が必要だが、リーフレタスなら40日前後で24個採れる。天候や季節に左右されないため露地栽培の2~3倍のスピードで育つという。
利用プランは1区画4000~8000円(年間契約)の6タイプ。追加料金300円を払えば野菜の世話もしてくれるとのことで、借り手は東京・八王子などの遠方客も。
宅配もできるうえ、収穫した野菜の一部を被災した宮城県内の福祉施設に届けたりするプランある。
■映像制作会社がなぜ農業ビジネスを(1/2)
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「マイ野菜市民農園」の利用者側と事業運営側の両面から「どのようなメリットがあるのか」をサイエンス映像シンクプロダクション株式会社の松本恭輔社長にあげてもらいました。
▽松本恭輔さんのお顔(左) http://s-pr.com/room/mathumotosan.jpg
まず、市民農園として、空きビルを再開発するにあたり、市民が野菜栽培を通じて、安らぎや生きがいを感じ、また、新たなコミュニケーションの場が出来るようなコンセプト作りを心がけ、安全、衛生、エネルギー、教育、精神の安らぎなどに配慮した設備や運営を心がけています。
[1]安全
・無農薬栽培
・純度の高い安全な肥料を使用
・通路を広く取り、作業性や安全性に配慮し、
高齢者でも安心して作業できるレイアウト
[2]衛生
・培養液を収穫ごとに交換し、培養液中の微生物の繁殖を抑制しています
・微酸性電解水などの殺菌水を使用し、収穫野菜の殺菌を行うと共に、栽培
パネルや使用する機器の殺菌消毒を実施しています
・入室時には、手を殺菌して入室することを徹底しています
・講習会などで、衛生知識を高めています
[3]エネルギー
・電気消費量に配慮し、反射による照明の高効率化を進めると共に、照明設
備を移動させる機構を用いて、1基の照明設備で2基の水耕設備を照明でき
る構造とし、空調負荷を削減すると共に照明による消費電力を大きく削減
しました
[4]教育
・照明時間や気温、培養液濃度や成分を自由に設定できるため、
野菜の栽培条件や最適成育条件を科学的に学ぶことが出来るため、
理科の設備として子どもの教育に利用できます
・勘に頼る野菜栽培ではなく、科学的に野菜を栽培できる様に定期講習会を
通じて栽培理論を学びながら、野菜栽培を行うことができます
・市民農園の栽培経験から、農業のむずかしさをしり、ひいては農業問題に
ついての関心を高めるきっかけ作りになります
[5]精神のやすらぎ
・野菜の緑は、人の心に安らぎを与えるので、緑色が映えるように設備の配
色などを配慮しています
・野菜に囲まれて談笑したり、休憩できる場所を用意し、団欒の場を提供し精
神のやすらぎに配慮しています
さらに、「マイ野菜市民農園」のマーケティング戦略についても、「これまでの郊外の市民農園は車を持っている、時間の余裕のある方しか利用できないものでした。マイ野菜市民農園は駅前立地で高齢者の方や小さいお子さんがいるご家庭でも利用できるところが特徴なんですよ」と松本恭輔さん。
地下2階のフロアには、「マイ野菜市民農園」だけでなく、阪神地域や新鮮野菜や名産品を取り扱う「旨いもん市場」やアート系の資料を専門とした「宝塚メディア図書館」を配置、それぞれの客層を取り込んだ三位一体の新しい取り組みは「集客力」という点で実に素晴らしい。とりわけ農園+図書館のモデルは手軽な 「晴耕雨読」そのものだ。
駅に近く高齢者にも利用しやすいことに加え、産地のお年寄りや子どもたちを宝塚へ招くなど人の交流も活発で、「地域コミュニテイ」や「街づくり」の拠点になっているとも。
いま、大震災で被災して農業が続けられなくなったり、風評被害に苦しむ東北地方の農家からは再起を託す新しい農業ビジネスとして多大な期待が寄せられているというのだ。
その辺を検証するリポートもあった。植物工場や農業ビジネスを調査するNPO法人「イノプレックス」によると、植物工場から小売業向けの出荷は原発事故以前と比べ3割増といい、「異例の成長スピード。新しい農業として定着しつつある」と分析しています。
▽イノプレックス http://innoplex.org/
また、植物工場システムを製造販売する森久エンジニアリングによると、「問い合わせは前年比約5倍に増加、受注も増えています。閉鎖空間で栽培ができ工程や栄養剤などすべて説明できる植物工場は風評被害対策として有効」。
▽森久エンジニアリング http://www.biokite.com/
それにしても、「サイエンス映像シンクプロダクション」という映像会社がなぜ農業ビジネスに進出してまで新規事業を手がけたのだろうか。ずうっと気になっていた。その顛末を松本恭輔さんがこう語ってくれた。
「2010年、兵庫県の紹介を受けて、植物工場システムを製造販売する森久エンジニアリングと出逢ったのが最初でした。お互い意気当合し、すぐに商談・事業化へ。同システムは多くのメディアから取り上げられながらも、植物工場に関する正しい知識や可能性がなかなか伝えられないといった課題を抱えられており、それを得意分野の映像制作で、消費者を対象に、植物工場に関する『ハテナ』を、出来る限り簡潔に、短く、分かりやすく伝えること。それは、実際に農園を作って利用してもらうのが一番と、マイ野菜市民農園の事業化に進んでいったのです」と。
このため同社サイト http://www.myyasai.jp/
も動画がふんだんに取り入れられている。出逢いというものは本当に異なもの、奇なものですね。そしてよくぞ農業ビジネス進出に決断されましたね。今後は地域を広げていくことを目標に5地域での展開を目指という。頑張ってくださいね。
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[マイ野菜市民農園とは]
子どもから高齢者までもが耕せる天候に左右されない、美しい野菜棚が揃っている、オリジナルな野菜を自由に育てるレンタル農園です。もちろん完全無農薬で安心安全な食べ物として野菜作りを楽しむことができます。経済効率よりも食育で自然を遊学することができ、地方への遊学ツアーや特別講座などのステップアップ講座と検定制度も準備されています。運営には、市内の社会福祉法人希望の家などが加わり、障害者雇用の場としても活用されています。
◎事業規模 カルチェヌーボ宝塚逆瀬川B2F 約730㎡で372区画
◎利用料金
基本料金:1区画 月額6,000円(税別)
市民農園レンタル、定期講習、カフェチケット、図書館有料会員
WEBカメラ+iPadレンタル付の月額8,000円(税別)のコースも。
※災害復興支援(収穫した野菜を東北の福祉施設に配送)として
4,000円~ 7,000円のコースも。
◎特徴
[1]人工光源により、採光の必要がなく、狭い空間で多段栽培を行うことが可
能であるため、近年、問題になっている空きビルのスペースをフルに活用
できる
[2]空調管理された環境下で栽培を行うため、老人や障害を持つ人も、夏季
や冬季などの厳しい季節でも、体に大きな負担をかけずに気楽に農業を
楽しむことができる
[3]環境設定が自由に行えるため、季節に関係なく、いつでも好きな野菜作り
を楽しむことができる
[4]農薬を使用せず安心安全な野菜作りができる
[5]気温や日長、培養液などの条件を任意に制御できるため、野菜の味を自
分の好みにカスタマイズできるほか、野菜の最適環境を学ぶことができる
ため、子供の理科教材としても利用できる
[6]農園のメンテナンスを含めた維持管理作業は軽作業が多く、標準化されて
いるため障害者に委託することが出来、障害者雇用の場を創出できる
[7]野菜に囲まれた環境のなかでの作業は障害者の作業者の精神面に安ら
ぎを与える効果も期待できるため、リハビリを兼ねて作業ができる
[8]地域や気象環境など千変万化する自然環境下での作業と異なり、制御さ
れ安定した環境下で野菜栽培を行うことが出来るため、設置場所を選ばな
いほ
社名:サイエンス映像シンクプロダクション株式会社
マイ野菜市民農園 http://www.myyasai.jp/
宝塚メディア図書館 http://medialib.jp/svtp
本社: 兵庫県宝塚市逆瀬川1-13-1 カルチェヌーボ(旧アピア3)・B2F
代表者名: 代表取締役社長 松本 恭輔
資本金: 1千万円
事業内容:メディア制作事業(映像・WEBサイト・iPadアプリの制作)
教育事業(写真・映像・音楽のアートスクールの運営)
文化支援事業(まちづくり・文化アート活動のコンサル支援)
図書館事業(宝塚メディア図書館の運営)
[事業主体について]
社名: 株式会社関西都市居住サービス
本社: 大阪市中央区本町2丁目1番6号 堺筋本町センタービル12階
代表者名: 代表取締役社長 鈴木貴雄
資本金: 22億5千万円
事業内容:独立行政法人都市再生機構によって開発された大規模
ニュータウンと都心の再開発事業区域における商業・業務
・文化・スポーツ・レジャー等施設の建設、経営及び管理
これまでに書いたコラム「よのなかメガネ発想術」
01回目は「常識を否定したバリアフリー」(2012/1/12)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3679
02回目は「秋入学で発想力を鍛えよう」(2012/1/26)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3699
03回目は「女性向けどんぶり専門店の挑戦」(2012/2/13)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3724
04回目は「手こぎ自転車」(2012/2/27)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3747
05回目は「高速道路上で結婚式」(2012/3/12)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3768
06回目は「手話スープ店」(202/3/26)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3788
07回目は「埼大生が企画した留年式」(202/4/09)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3809
08回目は「マイ野菜市民農園」(2012/4/19)
http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3825
「管理運営会社について]

