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【本】 「自己啓発病」社会

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書籍「 『自己啓発病』社会」(宮崎学著、祥伝社新書、2012年02月)


著者の宮崎さんと全く同じ考え方を私もしていた。


「セルフヘルプ」、「スキルアップ」、「夢をかなえる」…などの言葉が一番嫌いなワード。それを「自己啓発病」という言葉でくくって説明してくれた。見事な解説だ。


実は私も「自己啓発」という言葉も嫌い。


なぜ自己啓発なんだ、なぜ夢をかなえたくなるんだとね。私にはわからなかった。


なぜだろう。まったく宮崎さんと同じ思想なのだ。自己啓発病というキーワードで社会学にまで高めてくれた。すごい。たぶん宮崎さんと同じ世代(私の方が2歳後輩)で学生運動をやっていた、この2つが同じ思想に結びつくのか。そんなことはあるまい。

[本の内容]

「失われた20年」と軌を一にするように、日本人の間で自己啓発ブームが巻き起こった。合言葉は「セルフヘルプ」、「スキルアップ」、「夢をかなえる」…。このブームを支えたのが『自助論』という翻訳書だ。彼ら自己啓発に励む日本人は、同書をバイブルとして崇め立てた。だが、そのバイブルは、じつは抄訳であり、原著(完全訳)の持つ精神を損ない、たんなる成功のためのハウツー集になっていることに気づく人は少ない。日本人は、いわば「ゆがめられた自助」を盲信してきたのだ。自己啓発ブームの結果、格差は拡大し、「あきらめ感」が蔓延した。現代日本の社会病理を徹底的に解剖する。


[目次]

1 「セルフヘルプ」という病(ポジティブ・シンキングから自己啓発へ—1990年以後

   の日本「スキルアップ」の三種の神器 ほか)
2 ゆがめられた『自助論』(いま読まれている『自助論』は「抄訳」である
  「抄訳」にはない、もうひとつの重要なこと ほか)
3 自助と互助と共助(幕末日本にあった「自助」と「互助」と「共助」
  志士たちの魂を揺さぶったもの ほか)
4 「勤勉」と「成功」の終わり(かつて「労働」とは奴隷の仕事だった
  いつから「勤勉=美徳」になったのか ほか)


[著者情報]

宮崎学氏。1945年、京都府生まれ。早稲田大学中退。父は伏見のヤクザ、寺村組組長。早大在学中は学生運動に没頭、共産党系ゲバルト部隊隊長として名を馳せる。週刊誌記者を経て実家の建築解体業を継ぐが倒産。半生を綴った『突破者』(南風社、新潮文庫)で衝撃的デビューを果たし、以後旺盛な執筆活動を続ける。