【習慣】秋入学で発想を変えろ | PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~

【習慣】秋入学で発想を変えろ

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私の今年のメルマガのタイトルは「よのなかメガネ発想術」。その第2回目を書きました。同じものをブログにも転載します。


蓮香尚文の「よのなかメガネ発想術」[2012/01/26配信] 

http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3700


◎タイトルは、「秋入学」で発想力を鍛えよう


■「サクラ」から「イチョウ」に(1/2)
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コラムタイトルの「よのなかメガネ」は物事を思考するとき、自分や自社のことだけを考えないで、「よのなか全体」からみる発想習慣のこと。


よのなか=社会=ソーシャル=俯瞰(ふかん)と置き換えてもいい。「よのなかメガネ」というフィルター(視点)から発想すると素敵なPRアイデイアが続々と。
        
2回目のきょうは「東大の秋入学移行」の話題から。


これまで入学式といえば合格電報「サクラサク」に象徴される桜の季節4月が常識だった。
                                 
しかし、「秋入学」になれば、色づき始めるイチョウ並木の下で入学式の行われることになり、これまでの生活慣習に加え、ビジネスや文化まで一変する。

例えば大学スポーツ。どの競技も、春入学の1年生は夏休みの長い合宿などで鍛えられる。ひと夏でたくましい大学生の体に変身し、秋にはレギュラーを奪い取る1年生も。

入試は現行通りの春で秋の入学では9月に始まるラグビーや野球の秋季リーグ戦、正月の箱根駅伝などで新人が大活躍することは不可能に近いことになる。大学だけでなく、日本のスポーツ界全体にとっても“生態系”がガラリと変わってくるだろう。
                                    
そこで、私たちがこれまで抱いていた既成イメージ、常識とはいったい何なのかというところを「発想」という視点から考えてみたい。この問題はインターネット出現で社会が変わっていったのと同じくらいのインパクトだ。 

秋入学は中曽根康弘内閣時代の臨教審(臨時教育審議会)以来、再三検討されてきたが、学校制度や企業採用の慣習などで進まなかった経緯がある。  
                                   
■移行には社会環境整備が不可欠(2/2)
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東大が秋入学を目指す背景には、入学時期を国際標準とすることで活発な国際交流を進め、海外競争力を高める狙いがある。

一方で、高校を卒業してから入学までの半年間と、卒業から春の就職までの半年間をあわせて1年間、他大学の同級生に後れをとり、入学や卒業後のギャップターム(隙間期間)が生じることで家計への影響、という問題も浮上する。

しかし、東大では、秋入学の大学が増えれば増えるほど、入学までの期間中のボランティアや職業体験の活動の受け皿が広がり、産業界とNPOとの連携も進んで、秋入学を巡る環境がよくなるとみています。

首都大学東京を運営する石原慎太郎都知事は「就職の問題や秋までの時間をどうやってつなぐかという問題はむずかしい。学生たちは混乱するのでは」とネガティブな意見。

一方、野田佳彦首相、藤村官房長官、経団連は「歓迎する」とし、古川国家戦略担当大臣はすでに国家公務員の秋入省の検討を事務方に指示しています。

ズバリ、「秋入学」になった場合のメリットとデメリットにわけてわかりやすく箇条書きにしてみました。     
                   
 [メリット]
 ○ 国際化に対応できる(海外では秋入学が標準)
 ○ 交換留学が行いやすくなる
 ○ 留学生の増加が期待できる
 ○ 海外の大学と研究や教育の協力関係を結びやすくなる
 ○ 半年間の「ギャップイヤー」で社会経験が積める
 ○ 体調の崩しやすい冬受験よりも、よい状態で受験に臨める
 ○ 受験失敗した場合、浪人期間を半年短縮できる

 [デメリット]
 × 大学設置基準を変更する必要が生じる可能性がある
 × 就職活動に影響する
 × 「ギャップイヤー」を過ごす学生の受け皿が整っていない
 × 卒業から就職まで半年の空白の時間が出来てしまう
 × 学内のイベントが4月入学に合わせて実施されることが多い

○印のメリットの数が多いからデメリットに勝るという量の意味ではなく、デメリットの内容の質にも大いに考慮しなければなりません。

「秋入学」問題は全国の大学の4割が導入に前向きな意見がある一方、一本化せずに春入学も維持し学生に選択肢を残していく方針のところもあり、今後は東大以外の大学に秋入学が広がるかどうかが焦点になります。

「入学や卒業はサクラの咲くころ」といった長く続いてきた文化観が、違和感なく受け入れられるかといった問題も根強く存在するのは事実でしょう。
                                   
秋入学が定着するにはギャップタームを有効に過ごす下地づくりや企業の採用時期の見直し、有意義な半年間にするためボランティア活動を義務づけるなど新しい社会環境整備も必要になってきます。

そうした事態を見越し、企業もいち早く商品やサービス、さらには経営戦略のあり方など既成価値観にはない新しい発想力が求められてきます。

「秋入学」移行に立ちはだかるいろいろな難問はあっても、これも時代の要請と受け止めて、積極果敢に取り除いていく勇気と行動力こそが「新時代の発想法」といえます。

東大の「秋入学」問題は私の提唱する社会的視点からの発想力(ソーシャル発想)強化に絶好の問題提起をしてくれました。(了)


 これまでに書いたコラム「よのなかメガネ発想術」


 01回目は「常識を否定したバリアフリー」(2012/1/12)
 http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3679

 02回目は「秋入学で発想力を鍛えよう」(2012/1/26)
 http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=3699



発想とアイディアを独自の視点から研究している【伝説のPR職人】ハスカです。私の一貫したスタンスは「あらゆるビジネスの根本は発想・アイデイアにある」。マスコミと読者を「ハッ」とさせ、「ソウ」だったのかとうならせる、「わがハッソウ(発想)術は永久に不滅です」。また、ハスカ式PRをひと言でいうなら「創作PR」の世界といっていいでしょう。古典PRというものがあるかどうか知りませんが、私のは既存手法とはまったく違う独自開発したユニークな独創的PRといえます。