【意見】この人のソーシャルメディア論に共感 | PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~

【意見】この人のソーシャルメディア論に共感

PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~-中川淳一郎氏(ネットニュース編集者) PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~-常見陽平氏(人材コンサルタント)
      中川淳一郎氏             常見陽平氏
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発想とアイディアを独自の視点から研究している【伝説のPR職人】ハスカです。
私の一貫したスタンスは「あらゆるビジネスの根本は発想・アイデイアにある」。
マスコミと読者を「ハッ」とさせ、「ソウ」だったのかとうならせる、         
                     「わがハッソウ(発想)術は永久に不滅です」。
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ネットニュースの「J-CASTニュース」がおもしろい対談を掲載している。


ソーシャルメディアで「おいしい仕事」なんてやってこない。 

中川淳一郎×常見陽平対談


対談しているのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏と、人材コンサルタント常見陽平氏。


実におもしろい。私は2人の意見に諸手をあげて賛成だ。もはやソーシャルメデイア全盛時代は終わったといっていい。猫も杓子もFacebook「いいね」ボタンを押すなど何の意味もない。


私など、最初からソーシャルメデイア否定論者だったからね。私はソーシャルメディア嫌いの第一人者。過去にもその理由を書いています。Twitterなんかもフォロワーといっているけれど、本質は「(他の人に渡さないと不幸になるという馬鹿げた)チェーン手紙」のメール版。あぶないツールだ。ほとんどの人はこの種の「つながり」に騙されている。こちら ⇒ http://ameblo.jp/pridea/entry-11012252273.html


以下は、J-CASTニュースの対談記事の全文です。


中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう) 氏

ネットニュース編集者。一ツ橋大卒。博報堂コーポレート・コミュニケーション局で企業の広報活動業務に携わった後、2001年に退社。「日経エンタテインメント」ライター、「テレビブロス」編集者を経て、ネットニュース編集者となる。『ウェブはバカと暇人のもの』『凡人のための仕事プレイ事始め』など著書多数。最新刊『ウェブで儲ける人と損する人の法則 』。


PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~-ウェブで儲ける人と損する人の法則

常見陽平(つねみ・ようへい) 氏

人材コンサルタント。一ツ橋大卒。リクルートでとらばーゆ編集部などに携わった後、大手玩具メーカー採用担当を経て、クオリティ・オブ・ライフに参加。実践女子大学、白百合女子大学、武蔵野美術大学などでキャリア教育科目を担当する。『「キャリアアップ」のバカヤロー』『くたばれ!就職氷河期』など著書多数。最新刊『就職の神さま』。

PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~-就活の神さま
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▽そろそろ「いいね!」を押し合うのが面倒になる------3の1
http://www.j-cast.com/kaisha/2011/12/30117903.html?p=1


中川 就活にソーシャルメディアを使う「ソー活」って、今どんな感じなの?

常見 だいぶ話題にはなるけど、企業はまだまだ様子見というのが現実だよ。情報  

    発信はしているけど、細かい交流までしているわけでもないし。フェイスブック

    を使う人が珍しかったころは、優秀な理系の学生を捕まえるにはいい手段だ

    った。でも、いまではソーシャル使ってるからどうということもないし、以前から

    取り組んできたウェブ系企業も「最近はソーシャル経由の学生も無難になって

    きましたね」と言っていた。学生にとっては情報収集・交換の便利なツールに

    なりうるけど、ちょっと煽りすぎな感じもするね。

中川 どっちにしろ、フェイスブックなんて誰でも使える素晴らしいインターフェイスを

    持ったツールなんだし、「ソー活」にいちいちコンサルティングをかませること

    ないよな。

常見 企業の担当者は、何かあったときに責任を負いきれないから外注する面もあ

    る。でもこういうのは、自分たちなりの使い方を考えて、マジで学生と向き合わ

    ないと意味がない。それをどれだけの企業ができるのか。ソー活もそうだけ

    ど、2012年は「ソーシャルメディアの幻想」から覚める年になる気がする。あり

    もしない「希望」にすがってみたけれど、ウソに気づいてガッカリする人が増え

    るんじゃないかな。

中川 リアルな日常に飽き足らない人が、「いいね!」ボタンで自分を承認してくれる

    バーチャルな場に希望を見出したって、本当の希望にはならないって。

常見 有名人とつながって「友達」の数を増やした先で、自分も何者かになれるんじ

    ゃないか、と思わせるところが罪なんだ。それじゃ「社畜」ならぬ「ソー畜」だ

    よ。そろそろ面倒になっている人もいるんじゃない? 田端信太郎さんが、バ

    レンタインデーの義理チョコならぬ「義理いいね!」(ギリーネ)という言葉を思

    いついたらしいけど(笑)。

中川 人生で大事な人間なんて、せいぜい30人くらいだって。それなのに、フェイス

    ブックで「友達」数千人とかおかしいよな。そういう人に出版社が「本を出しま

    せんか」とか、ベンチャーが「ソーシャル担当やりませんか」とか言って近づい

    てくるけど、それって「友達」を購買者リストとして見ているだけだから。

常見 当初は組織に縛られない自由な働き方というポジティブな意味があった「フリ

    ーター」という言葉の価値が暴落し、ネガティブワードになってしまったようなこ

    とが「ソーシャル」でも起こりそうだね。ライフスタイル提案といっしょで、売る側

    がお金を使わせようとする魂胆なんだから、やすやすと巻き込まれたらダメだ

    よ。


▽「断らない力」で3人のキーマンに食らいつけ------3の2
http://www.j-cast.com/kaisha/2011/12/30117903.html?p=2


中川 オレの会社、実は今年の売り上げ、かなり多かったんだけど、それってオレを

    かわいがってくれる3人のキーマンに食らいついていった結果、実現できたこ

    となんだよね。彼らとの関係に、インターネットが介在する余地なんかない。

常見 実質ひとりで稼いでるんだから、すごいよね。

中川 自分の価値を上げるために、この人たちがバシバシ仕事をくれるような男に

    なろう、と思ったわけ。仕事をくれるのは超身近な人。ソーシャルメディアで「お

    いしい仕事」なんてやってこないよ。所詮人間は好きな人を大事にするワケ

    で、職場でも学校でもいいから、3人くらいは大事な人を見つけて、その人たち

    との関係を深めて気に入ってもらう方が大切だ。オレの場合、安仕事を8年も

    こなし続けたり、終戦後のアフガニスタンに死を覚悟して20日間取材に行った

    りとか、そういうムチャ振りや苦難を「了解です!」とやってきたわけだ。そうや

    って厳しい条件の仕事をクリアし続けることで、「こいつかわいいな。よし、次

    のプレゼンに連れて行こう」「次はこいつにこの仕事を任せよう」という信頼関

    係が生まれるんだよ。

常見 フェイスブックのプロフィール欄に載ってるような表面的な実績じゃ、「おいしい

    仕事」は来ないよね。「友達」は大勢いるのに「おかしいなあ、何で仕事が来な

    いのかな」と思ってる人いるだろうけど、そりゃ当然だよ。

中川 当たり前だ。よくも知らない人に大事な仕事を任せるなんて、無責任だろ。

常見 デルがツイッターで何億売ったから、じゃオレもとか言ったって、あれは最初

    にやったからうまくいっただけだし、ツイッターで売れたのはデルの売り上げ

    全体の何分の1かのごく少数だよ。

中川 「断らない力」も大事だね。オレは基本、その3人の仕事は断らない。もしもそ

    んなキーマンをまだ見つけていなかったら、来た仕事は断らずに全部受けて

    みるべきだ。相手はこちらの能力も分からずに「こんなのできる?」と聞いてく

    るわけだから、次の仕事を回してもらいたければ、とにかくガムシャラに応え

    てみる。そもそも海のモノとも山のモノとも分からないやつに、最初からおいし

    い仕事なんて回さないっつーの。

常見 でも、僕らのような「中途半端有名人」には、ソーシャルメディアは便利なツー

    ルではあるけどね。

中川 それはそう。本を出せば読者の感想を直接聞けるし、ツイッターで告知すれ

    ば50人とか100人とかのイベントは埋まる。でも、だからといって「ソーシャルメ

    ディアがあれば営業はいらない」なんて論説がまかり通っているのはおかし

    い。あんなの嘘っぱちだ。

常見 ソーシャルって互恵的であるはずなのに、「セルフブランディング」とか自分の

    ことしか考えてないのも問題。相手に幻想を持たせようと躍起なのが、はたか

    ら見ると本当に恥ずかしいし、わずらわしいよね。


▽ソーシャルで出会い、リアルで付き合おう------3の3
http://www.j-cast.com/kaisha/2011/12/30117903.html?p=3


中川 ソーシャルメディアの「友達」や「フォロワー」をそのまま人脈だなんて思えない

    けど、飲み友だちづくりには本当にいいツールだと思う。ツイッターの投稿を

    ずーっと観察して、この人面白そうだな、と思って「飲みに行きませんか」とメッ

    セージを送る。実際に会ってみて「ああ、やっぱりこの人いいな」「好きだな、

    素敵だな」とか感じて、自分の眼力の確かさを確認して、その人とちゃんと付

    き合えばいいんだよ。

常見 リアルな場でのつきあいは、何ものにも代えがたいのにね。「まずは会いに行

    こう」ということを言いたい。

中川 検索かけて「友達」になるのはいいけど、そこで終わっちゃしょうがない。その

    「友達」と何人、何回飲みに行ったの?って。

常見 「いいね!」の数に満足するんじゃなくて、出会いのきっかけが増えた中で、い

    い人を見つけようよ、という話だよね。ソーシャルメディアでつながってるだけ

    で、承認されていると思うなよ、と。

中川 オレは大学で何百人、何千人の人と会い、濃密な関係を持った人もいたわけ

    だけど、結局いまでも会うのは6人くらい。そのうち頻繁に会うのは常見1人だ

    もんね。それだけ会って残らないんだから、ソーシャルメディアだけで出会った

    人のうち、本当に困ったときに誰が手を差し伸べてくれるというのか。

常見 たぶん、誰もいないのが現実だよね(笑)。

中川 博報堂にいたとき、上司の嶋浩一郎さん(現・博報堂ケトル)が1999年に「Gメ

    ン99」ってのをやろうっていってさ。「99の職種と99の合コンを目標にしよう」っ

    ていうわけ。それで夕方になるとホワイトボードに「G」と書いて合コンに行く。  

    それでつながった人の話が仕事のヒントになったり、「スチュワーデス100人に

    聞きました」の調査になったり。結局、78回しかできなかったけど、そうやって

    人と直接つながる経験って大切だよ。

常見 リアルは情報量が多いし、一方的に話しているようでも双方向。ソーシャルメ

    ディアには、いい意味でガッカリしてもらって、「リアル最強!」に気づいてもら

    いたい。

中川 あと、暇なおっさんやリタイヤした高齢者の方が使うには、とてもいいツールだ

    と思う。地下鉄で中華街あたりを通ると、昼間から酒飲んだ爺さんの集団が

    乗ってくるけど、あれは多分、学生時代の友だちがときどき集まってるんだろ

    うね。

常見 若いころ、ラグビー部で殴り合いのケンカとかしたのかもしれない。僕らみた

    いな学生プロレスでもなんでもいいけど、リアルに濃密な関係が前提にあるこ

    とが、やっぱり大事だと思う。困ったときに助けてくれるのか、一緒に泣いてく

    れるのかっていう。そういう人たちのゆるいつながりがソーシャルメディアでで

    きるって、素敵なことだよね。(了)