【人】胸を打つ山下達郎さんの職人魂
発想とアイディアを独自の視点から研究している【伝説のPR職人】のハスカです。
ミュージシャンの山下達郎さんが、「仕事とは」について、朝日新聞のインタビューに答えていた。
飾らず、胸に染み入るいい言葉が多い。さすがとしかいいようないがない。これぞ私が唱えているホンモノの人だ。奥さんはあのシンガー・ソングライターの竹内まりやさん。まりあさんはホンモノの男をだんなさんにもって幸せだな。
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「僕は、自分の表現手段である音楽活動以外は、あれもやらない、これもやらないと、やらない尽くしのネガティブプロモーションが、結果的に僕には一番合っていたの
だと思います」
「テレビCMに出演して「RIDE ON TIME」が大ヒットしてブレークした時、少し顔を覚えられただけで、ただの有名人になったしまった(笑)。僕はそういうのが苦手だったので、以後は大きなメディア露出をなるべく避けています」
「夫婦でCMに出ないかと誘われたことがあります。2日間の拘束で相当なギャラで
した。でもそんなことをしたら、自分の曲が書けなくなります。曲を書くのは大げさに言えば命を削る作業。曲を書く以外に生きる道はないところに、いつも自身を追い込んでいなければと思うのです」
「僕はアーティストという言葉が好きではありません。知識人とか文化人といった、上から目線の「私は君たちとは違う」と言わんばかりの呼称も全く受け入れられない。名前が知られていることに何の意味があるのでしょうか。市井の黙々と真面目に働いている人間が一番偉い。それが僕の信念です」
「昔からハワイやアジアなどの海外公演の誘いがたくさんありましたが、全く興味
がありません。そんな時間があったら、日本のどこかで真面目に働いているファ
ンのために演奏し、歌いたい。それが僕に課せられた責務だと思っています」
「指物師が尺も何も使わずに目分量で切って、ビシッと寸分違わず枠をはめるとか、
グラインダーの研磨の火花でアンチモンが何%入っているか分かるとか、本物の
職人技を見ると心底感動します。きっとそういう職人たちは有名になることには
こだわりがないでしょう。人の役に立つ技術を自分の能力の限り追い求めている
だけ。それが仕事をする人間の本来の姿だと思います。
「僕も姿勢は職人です。作った曲が誰かに喜んでもらえればそれでいい。この社会
は職種に関わらず、懸命な仕事人の働きによって回っていると思います」
新聞記事のタイトルは、 「黙って真面目に働く人こそ仕事人だ」 となっていた。
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私が心打たれた山下さんの言葉は
「僕は曲を書く以外に生きる道はないと自分を追い込んでいる。 (中略) 市井の黙々と真面目に働いている人間が一番偉い。 (中略) 職人は人の役に立つ技術を自分の能力の限り追い求めているだけ。それが仕事をする人間の本来の姿。 (中略) この社会は懸命な仕事人の働きによって回っている」
などの部分。
私も自分のことを「伝説のPR職人」と呼び、生きているのに自ら「伝説」を語り、同時に「職人」を名乗っている人間。こんなホンモノの人がいたとは。いささかはずかしくなってきた。 いゃあ、すごい職人魂だ。
やました・たつろう ●シンガー・ソングライター/音楽プロデューサー。1953年生まれ。80年発表の「RIDE ON TIME」が大ヒットとなりブレーク。日本で屈指のクリスマス・スタンダード・ナンバーをもつ。84年以降、竹内まりや全作品のアレンジ及びプロデュースを手がけ、またCMタイアップ楽曲の制作や、他アーティストへの楽曲提供など幅広い活動を続けている。
