【人】金魚絵師・深堀隆介さん
発想とアイディアを独自の視点から研究している【伝説のPR職人】のハスカです。
文学、音楽、美術の芸術分野の中で一番夢中になれるのは、私の場合、「美術」。
作品のすばらしさに腰を抜かし、卒倒して救急車で運ばれるという
前代未聞の事件を起こして友人・知人に迷惑をかけたこと、数知れず。
有名な人の作品を見るのははそれだけでバイアスがかかるので嫌きになれない。
もっぱら無名な人の作品をみるのが専門。
今回、ご紹介するのは、金魚絵師の深堀隆介さん。
氏の作品は、容器に流し込んだ樹脂に金魚を描き、それを何層にも重ねることで立
体感、生命感を閉じ込めるオリジナル技法が特徴。
そんな、深堀さんがこの8月に初の著書となる作品集「金魚養画場」(文芸社、2,625円)を出した。
深堀さんの言葉。
「11年前のスランプの時に、粗末に飼っていた金魚が、急に美しく見え、以来金魚の作品ばかりを作ってきました。ここまで何とかやってこられたのも金魚さんのお陰(金魚救い)と思い、日々感謝しています」
「金魚はフナの奇形。存在自体のデッサンが狂っているんです。僕みたいに。もともと絵描き出身ではないのです。僕の描き方はというと、金魚の写真や本物を見て描くということは一切しません。僕の脳内を泳ぐ金魚を描くようにしています。脳内が養魚場なんです。僕は養魚場のおじさんなんですね」
「僕の作出した金魚を皆さんに見てもらいたいというスタンスで今まで何千匹と金魚を描いてきました。ただ、飼っている本物の金魚が沢山いるので、その子達のお世話をして毎日観察をしています。多い時は何時間も見入ってしまいます。そんな時僕は、金魚を描いているんではなくて、描かされていると実感します」
私が深堀作品に心惹かれたのは、ホンモノの金魚をみないで描くという手法。ここがいい。私は「写実」主義を評価しない人。デッサンは必須能力ですが、それよりも図形など対象素材を頭の中で美的に再構築する、この作業が芸術だと思っています。
夏に金魚、涼感があっていいね。



