【本】数学から発想力を
発想とアイディアを独自の視点から研究している【伝説のPR職人】のハスカです。
「この数学書がおもしろい 増補新版」(数学書房編集部 編)
子どもの頃、夏になるとゴザの上にパンツ一丁で寝そべり、屋外からのなま風を感じながら読書にふけったものです。全部はとうていわからない。わからなくてもいいからただひたすら文字をおっかけていく。疲れたら昼寝。起きたらまた読み返す。夕方になったら冷やしておいたスイカをがぶり。そんな夏がなつかしい。
そんな読書に最適な本です、これは。数学の楽しさ、奥深さを再考する本。言外に含蓄があるので読み解くのはひとなわすじではいかない。ゆっくりと精読主義でいきたい。数学のメカニズムを考えていると「発想力」がついてきます。
なにしろすべての事象を「数」に置き換え、その置き換えた「数」が主張しているものを解き明かさねばならない。(仮想上に)置き換えるのも難しいが、導き出された回答の正体をシンプルに(リアル現実に)戻して評価・意義づけするのはもっと難しい。
新たに執筆者10名を加えて増補新版で刊行。数学者、物理学者、工学者、経済学者など計51名のかたが、おもしろい本、お薦めの書、思い出の一冊を紹介。▽http://www.sugakushobo.co.jp/903342_64_mae.html
[目次]
青木 薫………数学の魅力を伝える二冊+α
秋葉忠利………海に沈んだ教科書
合原一幸………実現象の数学
新井朝雄………対話形式の数学書
新井仁之………微分積分を学んだあとに
荒船次郎………60ページ弱の名著
泉屋周一………可微分写像の特異点論
上野健爾………複素函数論への招待
牛瀧文宏………300錠の知的サプリ
梅田 亨………数学書の自由な愉しみ
浦井 憲………概念のための数学・方法としての数学
江口 徹………理論物理の勉強と数学
江沢 洋………小学生から大学生のために
落合啓之………マックの魅力
筧 三郎………具体例へのこだわり
桂 利行………5冊の数学書
加藤文元………老大家の肉声の講座を聴くかのような
蟹江幸博………数学書を1冊だけ?
金子昌信………整数論に関連した3冊
河添 健………本との出合い
杉原厚吉………実用を通して学ぶ数学
砂田利一………数学者の目,小説家の目
瀬山士郎………数学とはなにかに正面から答える
高崎金久………専門書・教科書・評伝を読む
高瀬正仁………古典研究の願い
高橋陽一郎……10代,20代,そして40代
高安秀樹………マンデルブロの思い
田口雄一郎……創造の現場への誘ひ
寺杣友秀………数学書-ビタミン剤,強壮剤あるいはデザート
徳永浩雄………スーパースターへの憧れ
中村孔一………少し背伸びをしてみよう
中村佳正………数学のおもちゃ箱
浪川幸彦………数学の本当の面白さを知るために
土基善文………数学の基礎体力をつける本
難波 誠………有機体としての数学世界
西山 享………学生時代の書棚から
野海正俊………思いつくままに
野崎昭弘………私がお勧めしたい,数学関連の本
林 晋 …………草創期の躍動
原岡喜重………華麗に,そして泥くさく
原田耕一郎……白墨の粉は語る
堀田良之………ある日の机の上
松澤淳一………思考の招待
松本幸夫………数学書の自伝と回想
村上 斉………春の日差しのような本
森 重文………数学への憧れ
森田康夫 ……読み始めたら最後,…
山本義隆………イマドキの物理数学のイチオシ本
結城 浩………優しく,美しく,気高い数学書
吉永良正………リベラル・アーツとしての数学書
保江邦夫………求む!感銘を受けた講義を再現する数学書
