【本】いいぞ博報堂!「応援したくなる企業」の時代
【伝説のPR職人】のハスカです。
博報堂がひさしぶりにいいマーケ本をアスキー新書として出した。
「応援したくなる企業」の時代(博報堂ブランドデザイン著、アスキー・メディアワークス) 自称、最強マーケッターたちにお勧めしたい一冊だ。
▽http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106046773
[本の内容]
戦後復興期以降、企業が主導した「正」の時代。バブル崩壊以降、生活者が主導した「反」の時代。その両極がやりつくされたいま、日本経済はこれまで経験したことのない「合」の時代をついに迎えようとしている。そこで生き残るのは「応援したくなる企業」。多業種にかかわる広告会社だからこそわかる 「つぎの企業像」をあきらかにした1冊。
[目次]
はじめに ブランディングという仕事を通じて見えてきたもの
第0章 “買わない”のは本当に不景気のせいか
第1章 「ターゲットにモノを売る」というまちがい?
「ターゲット発想」から「コミュニティ発想」へ
第2章 「差別化のポイントはどこ?」という不見識?
「シェアアプローチ」から「新市場創造アプローチ」へ
第3章 「ニーズはなんだ?」と問うあやまち?
「ベネフィット訴求型」から「スピリッツ共感型」へ
第4章 「勘でものをいうな」がもたらす損失?
「論理、言語重視」から「文脈、非言語重視」へ
第5章 「どんなアウトプットが得られるんだ?」と問う不利益?
「ソリッドプロセス」から「フレキシブルプロセス」へ
第6章 「下から意見が出ない」という勘ちがい?
「管理型組織」から「共創型組織」へ
第7章 「仕事にプライベートをもち込むな」という非常識?
「公私分離」から「公私混同」へ
第8章 「応援したくなる企業」の時代
副題に「マーケティングが通じなくなった生活者とどうつき合うか」とあるが、まったくその通りだと思う。もはや小手先のマーケッターの分析程度では市場は理解されない。時代に鋭く切り込む新社会学者とでもいおうか、そういう人の時代だ。そこには経済だけでなく政治や心理など深く関与しているからだ。
すべての章立てにわたって素敵だ。私が常日頃いっているのとほとんど同じ。特に「ターゲットって何」とか「ニーズって何なんだ」「公私混同」の部分。
最近、私の嫌いな言葉は「強み」。「あたなの強みは」などというアレ。嫌いです、こういう言葉を発する人。他人のマネだからです。自分の言葉はないのかといいたい。もっともその昔の「差別化」よりはマシだが。
これらはすべてマーケッターと呼ばれる人種が作り出した誤った思想。いつの時代も「当たり前」という概念を「疑うこと」。本に書かれたことが必ずしも正しいとは限らない。すべてはここの入口だ。博報堂、いい本を出したね。
