【自論】企業が考えるとおりには報道されない
【伝説のPR職人】のハスカです。
今さながらですが、広告とPRの違いをわかりやすくご説明しましょう。
こんなことをいちいちいうこと自体、大変疲れます。
ひと言で言います。
企業(クライアント)のいいたいことがいえるのが、広告です。メデイアにお金を支払うのですから、いいたいことはいえますし、当たり前です。
パブリシテイは、広報、PRとよばれ、企業(クライアント)が思うとおりには報道されません。
社会のリーダーであるマスコミのジャーナリストというフィルターを通して報道されるのがパブリシテイであり、私のもっとも得意とする仕事です。
企業の論理を一方的にマスコミに押し付けるプレスリリースは報道に値しません。
企業広報とマスコミの言い分を調整して「報道される企画や資料」づくりを指導する
のが、双方の間に立つ私たちの役割であり、仕事なのです。
しかしながら、そこのところ、なかなかご理解いただけません。
企業は自分の言い分がすべて正しいと考えているようですね。
はっきりいいます。どこまでいってもマスコミの言い分が正しいのです。
マスコミの言い分が社会の言い分なのであって、
企業の言い分などは間違いであることが多いのです。
ここに、松下幸之助さんの心にしみる素敵な言葉が残されております。
▽日頃から企業の考えていること、そして業績や製品に至るまでのありのままの
姿、正しい姿を世間に知ってもらうことが大切である。決して実態以上に見せよう
とすることは慎まなくてはならない。
▽真実をありのままに知ってもらうことが長い目で見て一番大切なことである。世間
は正しいと考え、その正しい世間に受け入れられるような仕事をして行くところに
事業発展の道がある。
この「人間、正直たるべし」の思想こそ、企業広報人の原点と思われます。
それを企業経営者は気がつかない。
それを理解しているのは私たちの職業のみ。
広告人はまったく役に立たない。
いろいろアドバイスしているのだけれど、わかってもらえない。
企業は自分の思うままにメディアを動かしたいのであれば、
お金を支払って広告しなさい。
そうすれば誰でも簡単に言いたいことを表現・伝達できます。
広告には巨額のお金が必要ですが、自分のいいたいことをいえたのですから、
そのくらいは準備すべきでしょう。
しかし、そうなったところで、その広告的内容は誰も額面通り信用しません。
編集者のチエック、社会の洗礼を受けていませんので、
企業の一方的な主張とみなされます。
例えば、新聞。新聞を見る人は広告を読むために新聞を買いますか。
ほとんどの人が記事を読むために新聞を買うでしょう。
広告など、誰も相手にしないのです。たまたま、ついでに、目に留まる程度。
いまどき、広告のよさを訴える人などどこにいますでしょうか。
中身のないクライアントに限って、
テレビや大新聞に露出せよ、とわめき散らすんですね、本当に困ったものです。
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広告(アドバタイジング)
スペース(新聞や雑誌)や時間(テレビやラジオ)を お金を支払って買う行為(バイイング)が広告です。広告掲載の前に、ゲラ原稿はチエックできますし、いつに載るのかという掲載日も事前にわかります。高いお金を支払うスホンサーですから当然です
広報(PR)
パブリシティや報道記事PRと同義語。マスコミ記者に企業やお店の話題を情報提供し、報道してもらう行為です。提供したからといって必ずしも報道されるわけではありません。その編集権、決定権はマスコミの側にあります。もちろん掲載前の原稿チエックはできませんし、掲載日などもわかる場合もありますが、基本的にマスコミの都合で進行します。
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