【訃報】作家の野村正樹さんが亡くなった
作家の野村正樹先生が、13日にお亡くなりになったのを新聞記事の訃報面で知った。時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/c?g=obt_30&k=2011031700317
肺がんだったらしい。合掌。享年66歳とのことですが、まだお若いのにと残念でならない。肺がんとはヘビースモーカーだったのだろうか。喫煙されていた記憶がない。
先生は、「殺意のバカンス」というご本で推理小説家としてデビューされた。サントリーの広報部長を最後にプロ作家に転進。62歳で著書100冊を突破。
私との親交は2003年11月8日に私が企画したセミナー「著者になる法、教えます」の講師として出演していただいたのが最初だった。
http://s-pr.com/koho-lecture/event.php3?id=04
以来、7~8回ほどお逢いさせていただき、いろいろとご指導を仰いだ。鉄道に詳しく、別れる時の「じゃぁな、ハスカ君」といわれる、少年のような笑顔が今でも忘れられない。
その野村先生いわく。「最近、作家を名乗る人が多いが、最低でも1ヶ月に1冊は書かないと作家とはいえないのになあ」とつぶやいておられたことを思い出します。以来、私の常識・価値観も、1ヶ月に1冊は本を出す人のみを作家と定義、呼ぶように変わりました。
実際、野村先生の原稿は早かった。いつも100点満点の100点の内容だった。(私ごときの素人がプロの作家に対して失礼もはなはだしいが)非の打ちどころがない、そんな原稿だった。モノガキを職業にしている人は何でも書くことをよしとしなければならない。得意分野だけしか手がけないというのはダメだとおっしゃっていました。オファーがあれば何でも書ける、これぞプロフェッショナルの世界だと思いましたね。
先生のお仕事(守備範囲・得意分野)の分野は、ノベルズ(推理小説、鉄道ミステリー)、マーケティング(トレンド、顧客満足、、)、ライフデザイン(時間術、二足のわらき、セカンドライフ、広報)の3つだった。どの分野も一級品だった。
ちなみに、この講師をやってもらったときのレジュメがこれだ。実に素晴らしい項目とストーリーで、お話も簡潔でわかりやすくおもしろかった。
ちなみに、私もこのときの野村先生の言葉に啓発され、3年後の2006年2月、処女作「マスコミが思わず取り上げたくなるプレスリリースのつくり方・使い方」を上梓した。野村先生にお逢いしなければ私の本は世に出ることがなかった。まさに恩師。
▽講演レジュメ
●「著者」と「作家」の7つの違い
1)作家は「3冊以上の著作」を持っている
2)作家は「好きでないこと」も書ける
3)作家は「締切り・分量・品質」が守れる
4)作家は「原稿料で生計」を立てられる
5)作家は「タダの仕事はしない」
6)作家は「本が出てもそんなに喜ばない」
7)作家は「創造・想像・連結力」で勝負する
●本を出すための7つのヒント
1)最強の武器は立場と体験
2)メンターとサポーターをつくる
3)「宣言」してしまう
4)日頃からの情報発信
5)強引に売り込まない
6)家族の理解
7)夢大きく
●仕事のやり方7大鉄則
1)就業規則は守る
2)仕事をしっかりする(情報収集・技能の修得)
3)会社を使って書き方を練習
4)遅刻厳禁・公私の区別
5)社内で一目置かれる仕事をする
6)イヤな仕事・立場に満足する
7)規則正しい生活を送る
●「すぐに消えない」ための7つの掟
1)こころざしを高く持つ
2)目先の売上よりプロの評価を大切に
3)三矢作戦
4)「結果」よりも「経過」を楽しめる
5)“5ナイ”を守る
6)「~なら」「~だけ」のブランド力をつける
7)バウムクーヘン
▽講演後の先生のコメント
書き手の「アマとプロ」の対比を中心に厳しい話をしましたが、熱心に聞いていただけ感謝です。1週間後の東京国際女子マラソンで、あの高橋尚子プロがガス欠状態で優勝を逃がしました。でも、アマ選手なら途中で危険するところですが、必死に完走。そんな根性とパワーを持った人だけがプロになれるのです。皆さんも、ぜひがんばってください。
[当時の先生のプロフィール]
1967年、サントリー株式会社入社。営業部・宣伝部・マーケティング部等で活躍。79年には流行語「シティ・ウオッチング」を提唱し、トロピカルカクテル、ブランデーアメリカンほかのキャンペーンをヒットさせる。86年には『殺意のバカンス』で推理作家としてデビュー。94年、サントリーミュージアム[天保山]開館を推進し広報部長に就任。会社員・作家生活を経て95年に50歳でサントリーを退社・独立。NML野村オフィス代表として、著作・講演活動に専念。現在、ミステリー・ビジネス書・自己啓発書の3分野を手がける。著書[会社勤めをしながら3年間で作家になる方法](青春出版社)など多数。日本推理作家協会、日本ペンクラブ、日本文芸家協会会員。慶応義塾大学講師(文章作法)も兼任。兵庫県出身。



