中東に広がるデモ エジプトの飛び火
◎民主化運動ではなく親米政権にNO
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チュニジア崩壊に触発を受けたエジプト人の反体制デモは次第に周辺地域に拡大、世界的な政変に発展しそうな異様な情勢に。すでにカダフィ大佐率いるリビア、イエメン、ヨルダン、バーレーン、イランにまでデモは飛び火。
ムバラク大統領を見限り、早期の暫定政権樹立を促す方向に軌道修正した米国オバマ政権。しかし、ことの本質は「民主化運動とは違い、親米政権にウンザリ」という見方が大勢という。
今回のデモ参加者の共通認識は、
(1)若者の失業率が高い。大学で学んでも就職は限られ、若者の社会への失望
感が強い
(2)専制政治が長年続き、富の配分が恣意的に不均衡な状況になっている
(3)食料価格が高騰し、大多数の貧しい民衆の生活を直撃しているなどの閉塞
感
とされているが、「親米政権にウンザリ」という見方の方が案外あたっている。
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もしある日、人々が「生きたい」と願ったら
運命は応えてくれるだろう
夜は明け染める
手鎖は切れ落ちる
生命を追い求めない者など、切に望まない者など
煙と消えていく、吹き散らされる
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チュニジアでベンアリー政権が崩壊した時、アラブ世界の知識人たちが連想した有名な詩だ。チュニジア人「アッシャーッビー」の愛と生命の詩「生命の詩集」の一部。
チュニジアの支配体制は専制的なアラブ諸政権の中でも特に盤石と思われてきたけれど、沈黙していたチュニジア人が突如立ち上がって政権を倒してしまったという歴史があるからだ。
今回のデモについて、アラブ人は社会科学的な説明よりも前に、詩と心理学によって今回の事態を学習、予測・把握したのではないか。
