ランチコンサル「ビデオ閲覧者」のご意見から
【伝説のPR職人】のハスカです。
ランチコンサルのビデオ (2010/12/12 お昼12時現在のユーチューブ閲覧回数は190回)をご覧になった方からいろいろなご意見をいただきます。
たいていは、「おもしろかった、すごい」といってお褒め下さるのですが、これではどこがどうおもしろいのかの具体的指摘はないのですね。
人を傷つけない一般的な外交辞令のようにも受け取れます。本当は素直によろこんでいいのかもしれませんが。
そんなことより、見て欲しいのは、PRアイディアの部分です。それ1点です。
文字スーパーや効果音、演出などはある意味、どうでもいい。
企業PRビデオでも、あるいはどこかのテレビ番組で発表するというものではなく、しょせん、素人(撮影はプロですが)が作ったビデオで、予算がないのですから、作り方自体はあまり指摘されたくない。お金をかけてキレイに作ることなどいくらでもできますので。
評価して欲しい点はクライアントの「課題・現況」に対して、どう反応・理解して、私がPR回答を導き出していったかの「発想の工程」と、結論である「PRアイディアそのもの」への言及であります。
これを指摘する人はほとんどいませんでした。
みなさん、発想やアイデイアをあまり重要だと思われていないのですね。
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私はPRというのは「マスコミとの人脈」でもなければ、「プレスリリース文章の上手下手」でもないと思っています。
発想とアイディアはセットですが、勝負はここでほとんど決まる。メディアを攻めるクリエーションこそすべて。この部分を鍛えなければどんな本を読もうとどんな人と出逢おうとまったく無意味。いつまでたってもいい発想やアイディアが湧き出てこない。
人生はつねに予期せぬ応用問題がほとんどですので、学んだことしか対応できないというのは「ガリ勉」「詰め込み式勉強」と同じ。これではどれだけ学習しても「応用問題が自在に解ける独自な世界」にはたどり着けない。
手前味噌で恐縮ですが、私はどんなお客様、どんな業種、どんな難問がきてもPR回答はできます、時間は少しだけいただきますが。今回の2つのPR回答だって1週間はかかっています。ざあっと考えついただけでも20通りくらいのPRアイディアがありました。最終的にはその中で一番ふさわしいものを提示することにしています。
今回の場合でいうと、後藤さんの依頼案件「現況・課題」をみて、私だったらこういうPR回答を出してあげれるのにあとか、どうしてハスカさんはこのPR回答を導き出したのかなと疑問に思う人がいなかった。
これがさびしいのです。疑問こそ最大の評価であり、賛辞なのです。真剣にみたからこそ、素朴に疑問がでる。疑問が出るから解明に向かう。わからないのなら本人に聞いてみる。そうして納得して次へと進む。やがて回答の真の意味にたどりつける。
しかし、私がどんなにおもしろいPR回答を差し上げても依頼者のほとんどが誰一人として実行されないのです。この意識のズレ、現実・・・。これに腹がたつやら、くやしいやらなんとも言いがたい心境です。
・・・と、ここまで書いたところで、1件だけ私の心に響いたメールがありました。
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> 社長の頭の中には広報アイデアのテンプレートが無数にあって、相談者から
> 情報やデータが伝えられたら、たちどころに広報アイデアがまとまるようにな
> っているのですね。動画を見ながら驚き入った次第です。
> 今後ますますの商売繁盛をお祈りします。 鈴木
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これは一見何でもないような内容にみえますが、この鈴木さんという方は元ミズノの広報をやられた方。今は定年退職されています。PR広報の楽しさも苦しさも骨の髄まで知っておられる方なのです。もちろん私より先輩。
「広報アイデアのテンプレートが無数にあって」というお言葉は鈴木さん特有の言い回しで、私はうれしかった。これはPR広報をわかっている人でないと出てこない言葉だと思います。テンプレートがカタカナだからではありません。
PRをやっていてもほとんどの人が「販促」「集客」のコミュニケーション技術と位置づけています。
違いますね。どこまでいってもそういう方々とはお友達になれません。思想が違うのです。PRとは社会と対話することなのです。「販促」「集客」とは何の関係もない。どこまでも社会と仲良くなる方法なんです。
私はたくさんのPR専門家とよばれる人と話をしていて、会話の中で「社会」という言葉がでない人は「ゼロ」と評価します。PR活動を何年やっていてもやらないのと等しい。「PR広報活動が果たす社会の役割は何」ということをいつも考えている人。
鈴木さんは、こうした私の命題に明解に答えてくださる方でした。
だからこそ「広報アイデアのテンプレートが無数にあって」という言葉が出るのだと思います。まあ、これはPR広報を長年やった人でしかわからないことかも。
逆にいえばそれくらいPR広報には原理・原則といった公式がなく、それゆえ職人の経験、技(ワザ)にするところが大きい。
私は来年、「発想大全」ともいうべき大作を電子書籍という形で著したいと考えています。その本の読者の中から「ハスカ式ソーシャャル発想術」を会得した人が現れ、その方が次の世代に伝承してもらえることを祈ってあの世にいきます。
ハスカ式ソーシャル発想とはひとことでわかりやすくいうと「社会と仲良くなる法」であります。