顔を洗って出直して欲しい芸人泡ード
「Dove MEN+CARE 顔を洗って出直してほしい芸人アワード」が行われ、お笑い芸人「NON STYLE」の井上裕介=写真中央=がグランプリを受賞。
同イベントは、ユニリーバの男性用洗顔料Dove(ダヴ)と吉本興業のタイアップ企画。
「顔を洗って…」はいろいろな意味で顔を洗って出直してほしい芸人5人がノミネートされ、特設サイトで公開された洗顔動画を視聴したユーザーの「まだまだ洗顔が足りない」「出直せボタン」などの投票で決定したもの。
芸人5人は、井上のほか、しずる池田一真、ムーディー勝山、麒麟田村裕、鉄拳らが参戦。
このイベント企画をどうみるか。PRの立案、発想という視点から分析した。
まず、「顔を洗って出直してほしい芸人アワード」のPRプロジェクトは以下の5本柱の戦略から成る。
戦略
「顔を洗って出直して欲しい芸人アワード実行委員会」を設置
戦略
吉本興業とタイアップ、オンライン投票で芸人5人をノミネートする
戦略
.妻から見た夫のアンケート調査「30-40代男子の魅力度調査」を実施
戦略
「顔を洗って出直して欲しい芸人アワード」のグラフンプリ発表
戦略
遊びながら泡立てを覚える「泡アートコンテスト」の実施
これら一連のPR活動を単純に「だじゃれ」企画と呼んでいいものだろうか。
はっきりいってこういう企画は素人には作れない。おそらくどこかのPR会社が考案したのだろう。1から5まで全部で企画や実費も含めて1300万というところかな。
絶賛するほどすばらしいアイディアとは思わないが、このくらいの仕事はプロのPRパースンだったらすべて立案し、実行し、成功に導くことができてこそ1人前。
イベントタイトルの「芸人泡ード」の泡ードはアワードの言葉遊び。アワードとは英語で「賞」の意。しかし、少なくとも「だじゃれ」企画ではない。
この企画で本質的に優れていることは1点だけ。
泡立ちの優れた男性用洗顔シリーズ「Dove MEN+CARE」のPRキャンペーンを考えるときに、コンセプトの「洗顔する」は女性のそれと違って「顔を洗って出直す」と位置づけた時点でPR的には勝負あり。
この「出直す」という言葉は「生き方」「ライフスタイル」「習慣志向」を意味する。ここがもっとも重要なのだ。つまり、顔を洗うことは人間の、人生の生活ドラマがはじまるスタート地点ということを意味する。ここを習慣化すればいいわけだ。
このように商品の特性から人間の生活術に引き上げてリーディングしていく、こういう発想こそがPRマンとしてはもっとも大事なこと。
「発想」「アイディア」がすべて。しかし、この「発想」力はおいそれと2年や3年では身につかないクセモノ。もっとも百戦錬磨の経験があっても応用問題?が解けないPRパースンを私はたくさん知っています。


