社員犬は素敵なPR企画
【伝説のPR職人】のハスカです。
東証1部上場の大手IT企業、日本オラクル
では1991年から社員犬を採用しているが、7月に3代目の社員犬「ウエンディ」(左)が他界したのを受けて、新しく入社した「キャンディ」(右)が4代目に選ばれ、、社内外で話題になっている。
話題づくりのため犬を社員扱いにするケースはあるが、正社員として担当業務を持って毎週決まった時間に働き、出張もある犬は珍しい。
正式な社員証を持ち、遠藤隆雄社長兼CEO(最高経営責任者、56)直属の「グリーティング&ヒーリングアンバサダー」という肩書も持つ。社員の心のケアなどをするのが仕事だ。社員番号0番、担当業務は「癒やし」。
キャンディは普段、東京都内のペットショップで生活。毎週水曜日になると日本オラクルの本社出勤し、正午から1時間半ほどかけて社内3カ所のフロアを回る。
キャンディが姿を見せると、すぐに社員に囲まれ、携帯電話での撮影会が始まる。出勤前にシャンプーなどで身だしなみを整えてきており、毛並みはフカフカでぬいぐるみのような肌触り。
犬を社内に迎い入れ、社員犬として「癒やし」の仕事をさせる。実にいいPR企画だ。折に触れ、いろいろなメディアに取り上げられる。一匹の社員犬の貢献度は10人の広報部員が束になっても叶わない。
日刊紙の社会部記者にとって、ネタがない「ヒマネタ」の時には「動物園」に行けといわれる。飼育員に取材して動物の話題を記事にするのだ。さもなければイヌネコの話題を探せと。動物ネタは読者からの反響が大きいので、いわばネタの常道なのだ。
とりわけイヌは飼っている人が多いのでイヌがらみのPR企画を作り、情報提供すればマスコミは大喜び。100%取り上げられと思います。
大事なのはこの「社員犬」企画のコンセプトを、「働く犬は社会のなかま」としたことだ。犬を社会にリンクさせる、この思想こそもっとも重要。これで勝負アリ。ここまでたどり着くにはPRバーソン歴10年のスキルが必要。
こういう発想ができる人間はPR会社広しといえどもそうはいない、と思うくらいこのPR企画は傑作に値する。

