12月2日銀座で「SOHO広報で評判になる法」
昨日、私に講演依頼のメールが来ていた。
コーチを専門別に紹介する(株)コーチングバンクの代表をつとめる、あの、原口佳典さんの会社 の方。メールをいただいたのは同社コーチの滝井いづみさん。
同社内の組織にSOHO部会という勉強会があって、そこで1時間程度しやべって欲しいという。
うれしかったのはコーチングをやっている方からの依頼だったからだ。
原口さんとはメールを何回か交わしていますが、実際お会いさせていただいたことはありませんでした。
お引き受けさせていただきますとも。原口さん、滝井さんのためなら。
「人の力を引き出すのがコーチ」といっている原口さん。一度もお会いしたことがなく、よくも知らないはずの人に「引き出された」のが格別にうれしい。
実は私は原口さんの著書「人の力を引き出すコーチング術」 をすでに読んでいて、いっきに原口さんのファンになっていたのです。
この本は「コーチがどんなことをしてくれるか」のスキル論ではなくて、「コーチって何」という基本的なことを教えてくれる本です。そうコーチングの歴史から今日に至るまでの総括・概論。
[目次]
第1章 コーチングとは何か?(コーチングはコミュニケーションのスキルなぜコーチ
ングは効くのか!? ほか)
第2章 ビジネス現場のコーチング、理想と現実(成功の秘訣とその実際なぜ失敗
するのか?どうやって活かすか)
第3章 「聴く」「語る」「質問する」—三つの基本(コーチングは簡単だ!聴くことの可
能性 ほか)
第4章 コーチングを実践するには?(最終状態をイメージする—想像させる/想像
する、押しつけず、促す—提案する/提案される ほか)
第5章 コーチングが効果的な一〇の分野(組織風土を「聴く」で変える!—マネジメ
ント「聴く」と「提案する」で売上アップ—営業・販売 ほか)
[原口さんのプロフィール]
1971年福岡県生まれ。愛知県立旭丘高等学校卒業。早稲田大学第一文学部社会学専修卒業後、三省堂書店、オンライン書店bklを経て、経営者にITを支援するビズナレッジ(株)、コーチを専門別に紹介する(株)コーチングバンクを設立、代表を務める。(財)生涯学習開発財団認定コーチ、経営品質協議会認定セルフアセッサー。新聞・雑誌等に連載を持つ
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私がしゃべるのは、2010年12月2日(木)の午前10時30分から12時くらい。同社SOHO会員がメインですが、一般の方も参加できるという。場所は銀座の予定。
詳細は、http://www.coachingbank.com/coach/soho/
お話しするテーマを「SOHO広報で評判になる法」としましたが、趣旨・ピントがあっていなければ変更させていだきますのでご指示くださいね。
すでに予定にあがっている同社HPに記載されている「自宅に居ながら、自分を売り込む方法」のタイトルでもおもしろいな。まあ、どちらでも。原口さん、滝井さん。
2008年2月21に私が主宰・発行しているメルマガ「スーパー広報術」( http://s-pr.com/super-prway/ ) に「コーチング広報」というコラムを書いたことがあります 。
思えばこの内容のコーチングに関する部分はすべて原口さんの本からのものでした。クレジットをいれていなくてすみません。私はこの本を読んで「コーチング広報」をやってみたいと提案しています。
◎コーチング広報
■コーチングは聴き上手(1/2)
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円滑な人間関係を保つものとして今「コーチング」という技術が脚光を浴びています。コーチングとは人を育てるコミニュケーション術。コーチというと人に与えるイメージがありますが、逆に人の能力を引き出す能力のことです。
思えばこの世の中のほとんどの悩みは「人間関係」です。企業内の上司部下・同僚の関係、企業外では得意先との良好な関係、家庭内では夫婦はもちろん家族全員の関係など、人間関係はまさに「コミュニケーションそのもの」です。
人に接する方法、それは多くの場合「言葉」が決定的です。何を語り、何を聴き、何を質問するかです。でも、人の心はちよっとしたことで変わるもの。人をなごませ、成長させる、そんなコミュニケーション技術が「コーチング」。
コミュニケーションといえば「広報」だってそうです。マスコミに取り上げられて「評判を獲得する」というのは社会の一員として誰もが認めやすく、わかりやすいですね。マスコミという監視の厳しい第三者からの評価だからです。
この社会的評価はマスコミからだけ得られるものではありません。企業を取り巻くさまざまなステークホルダー(利害関係者)からの人間関係を通して良好な「信用・信頼」を築き上げること、それが「広報」という部署に与えられた任務であり、使命といえます。
しかし、会社全体の「信用・信頼」を築く仕事は1人ではできません。関与するチームプレーヤーとの連携協力が必要です。それゆえに「広報」というセクションは他部門との「企画調整」という機能でもあります。
そういうふうに考えますと広報部門は実に社内外の調整を複合的にするところですね。とりわけ上司、役員との根回しは重要です。事後報告ではへそを曲げられますので大事な案件でなくても常に「事前伝達」でなければなりません。
広報パースンはマスコミ対応に限らず、「伝達」「説得」というコミュニケーション技術を上司や役員に対しても磨くべき。具体的には、コーチングは人の話をじっくり聴き入ること、それは相手の側からの視点で聴き入ることです。
■広めたいコーチング広報(2/2)
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私はコーチングという資格は持っていませんが、広報という仕事をコーチングという視点で取り組む「コーチング広報」という、日本で初めて分野を開拓したいと密かに思っています。
2つに共通するのはコミュニケーションという領域。味噌と醤油が見かけは違っていてもいずれも大豆から作るのと同じように、相性がはいいのではと思っています。加えてコーチングも広報(PR)もどちらも米国生まれ。多民族から構成される米国ゆえのコミュニケーション手法というのも似ていますね。
コーチングは1970年代、自信を喪失していた米国で生まれた。この時代、アポロ月面着陸がもたらした科学技術は強い米国の象徴でもありましたが、一方で、高度成長の代償として起きた公害問題は環境(エコロジー)という新しい考え方を思いつかせました。
さらに、キング牧師の人種差別撤廃運動のほか女性解放運動をはじめ、さまざまな人がそれぞれに連帯し、何かを主張することが当たり前になってきた時代でもありました。
これまでの価値観が揺らぎ、新しい価値観が生まれてきたこうした時代の中で「相手の価値観を尊重すれば、よりよいコミュニケーションをとることができる」ことを発見し、提唱したのが、W・ティモシー・ガルウェイという人物でした。
ガルウェイは教育の専門家であり、テニスプレイヤーでもありましたが、テニスの指導方法にヨガを取り入れ、結果として生まれた斬新なコーチの手法がコーチングになっていきました。
彼が著した「インナータニス」はテニス界よりもビジネス界から注目されたのは皮肉でした。さらに細かいことをいえば彼が編み出したコーチングという概念は実は「インナーワーク」「インナーゲーム」という言葉でした。
ガルウェイが気づいたこと。スポーツなどで、「絶対に負けられない試合」だと、人は緊張して普段の力が出せないでいる。こうしたことから「負けることへや失敗への恐れ、自分自身の能力への疑問、見栄、計算といった自我の活動が、自分自身の本来の能力発揮を妨げている」と考えたことでした。
この潜在的な力を発揮するガルウェイのコーチ方法は、揺らぐ価値観のなかで自信を失っていた米国人の心をぎゅっとつかむ「つかみの技術」だったのです。
ガルウェイはテニスの習得シーンでこういったといいます。「イメージは言葉に勝り、示すことは教えることに勝り、教えすぎは教えないことに劣る」と。
現在、コーチングは企業の人事部などが行う「社員教育」などで採用されています。社員教育は新入だけとは限らず、幹部候補だってあり得ます。変化の時代に、メンタルな部分に焦点をあわせて再教育しよういうのかもしれません。
企業広報の現場で「アイデイア」が出ないとき、私はこのコーチングの技法を導入して、当事者自らの着想をサポートしてあげたいと思います。
まずは「現状把握」。しっかりとじっくりと、これまでの経緯を聴き入らねばなりません。「原点に戻る」。その中に、解決のヒントが隠されています。コーチング広報とは、「聴く」「語る」「質問する」の3点を内面から駆使するコミュニケーション技術といえそうです。 (了)
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PS.
原口さんは三省堂におられたそうだから、私の第2弾本「会社と社会を変えるソーシャル発想術」(仮称)の商業出版企画について相談にのってもらおう。原口さん、いいですよね。いろいろと出版のこと、ご指導くださいな。



