きょうは俳人、久保田万太郎の命日
きょうは俳人、久保田万太郎の命日
私は描けはしないが絵画が大好き。好きな画家は西洋ではマチス、日本では林武に梅原龍三郎。画風は具象派なのですが、写実は嫌い。対象・素材をいったん壊して美的に再構成しなければ。抽象ではなくあくまで具象主義。
さて、その梅原龍三郎邸宅で赤貝を喉につまらせて不慮の死をとげた俳人に久保田万太郎がいる。
5月6日は久保田万太郎の命日。俳号を傘雨(さんう)と名乗っていたことから傘雨忌(さんうき)とも。
浅草生れの万太郎は、下町情緒を軽妙・洒脱に詠んだ。さて、浅草の老舗甘味処でのこと。
初老の男性が一人で店に入ってきた。席につくなりひょっと手を挙げて店員を呼び、メニューも見ずにあんみつを注文した。
おしゃべりに興じる他の客をよそに、あっという間にあんみつを平らげ、お勘定を済ませると「ごちそうさん」と一言奥に声を掛け帰っていった。
甘味処で見かける男性客は、たいてい多くの女性客に混じって居心地が悪そうに見えるものだが、実に粋で堂に入っていた。そんな情景を歌った作品がこれ。
▽傘雨忌の甘味処にをとこ客(傘雨)



