井上ひさしさんから文章の極意を教えられた
【伝説のPR職人】のハスカです。
9日夜、作家の井上ひさしさんが亡くなった。ご冥福をお祈りしたい。
井上さんは劇作家や小説家など今でいうマルチ作家だった。NHKで放送された人気人形劇「ひょっこりひょうたん島」で脚本デビュー。「笑いの魔術師」の異名をとった。
「手鎖心中」で直木賞、その後、菊池寛賞も。04年に文化功労者。09年には芸術院会員、また日本ペンクラブや日本劇作家協会などの会長職も務めた。「きらめく星座」や「ムサシ」など戯曲では反戦主義者を体現した。
新聞各紙に掲載された親しかった人の追悼談話を。
▼作家で日本ペンクラブ会長の阿刀田高さんの話
昨年夏、直木賞の選考会でお目にかかったのが最後だった。ペンクラブで井上さ
んが会長、わたしが専務理事という時期に特に接点があったが「皆さんが楽しめる
文学」ということを常に考え、実践した方だった。重いテーマを楽しく、易しくというの
が井上さんの姿勢。庶民的で偉ぶったところがまったくなく、わたしたちの時代を
代表する作家の一人。故郷・山形の文化にも貢献され、行動力のある方だった。
非常に残念だ。
▼劇作家別役実さんの話
井上さんは筆が遅いと言われてもいたが、骨太な作品を書き続け、歴史観を持っ
ていて主張がはっきりしていた。“国民作家”と言われるにふさわしい劇作家だっ
た。これから井上さんの作品を見る若い人にも伝わる、普遍的な問題を扱ってい
る。あと数年は書き続けると思っていた。亡くなるのがちょっと早すぎた。
▼哲学者、梅原猛さんの話
『ひょっこりひょうたん島』のころから恐ろしい逸材と思っていた。井上君の喜劇は
ピリッとした社会風刺とユーモアに満ちていて、いつも弱者の立場に立っていた。
喜劇の新しい形を作った人物で、思想の違いを超えて尊敬していた。ここ2、3年
は会っていなかったが、僕も3回がんをやっているから大丈夫だろうと思っていた
ので、残念でならない。 僕よりだいぶ若いのに…。
▼今村忠純・大妻女子大学教授(日本近代文学)の話
昨年10月には雑誌のこまつ座25周年特集で対談し、『こまつ座で、じっくり脚本を
書いていく』との話が印象的だった。あらゆる領域で活躍され、何十人かかっても
できない仕事量をこなした。小説と戯曲が両輪になり、読み物に大きな価値を与え
た。特に樋口一葉、太宰治ら作家の評伝劇は、近代文学史観に新しい光を当て
た。
-----------------------------------------------
私は、井上さんの著書「井上ひさしの作文教室 」から多くのことを教えられた。中でも次の言葉は忘れられない。
○ 一見くだらないことは真面目に
○ 難しいことは易しく
○ 易しいことを深く
○ 深いことを面白く
書く・・・というもの。
私はこの言葉が大好き。とくに、「難しいことをやさしく書く」という点。特定業界しかわからない専門用語を使って平気で話すIT系の人間は嫌いだ。難しいことを誰にでもわかるように書くのがいい文章と思う。
朗報あり。山形市に来年5月、6万冊収蔵の井上ひさし未来館が開館
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010041501000866.html
プレスリリース(マスコミ向け発表資料)でも同じことがいえると思い、僭越ではありますが、井上さんの文章づくり3つの心得(簡潔・平易・面白)を活かし、「心のこもった」と「価値ある」の2つを付け加えた私なりの心得を披露したいと思います。
すなわち、私の提唱するいいプレスリリースとは、相手がジャーナリストだということを前提に
わかりやすい文章(簡潔)-----カン
親しみやすい文章(平易)-----ペ
独自の面白い文章(面白)----オモシロ
心のこもった文章(親切) ----ココロ
報道価値ある文章(価値) ---カ
上から順に頭文字をとってゴロ合わせしていくと「カンペオモシロココロカ」(カンニングペーパーは面白い心か)と読むと覚えやすいかもしれません。
ハスカ式プレスリリースは、
タイトルは30文字以内、
サブタイトルは20文字以内のあわせて2行で構成、
本文は1行43文字で3行を1ユニットとし、1ユニット単位で1行(空白)改行し、
トータル8ユニットの1000文字以内のボリュームでまとめる。
小見出しをつけたければ一つについて12文字以内
枚数はA4版1枚とし、2枚以上にはしないというのを基本原則としています。
▼ハスカ式プレスリリースフォーマット
⇒http://s-pr.com/room/release-format-akaji.doc
私の考えるおもしろい文章作りとは、「まったく無関係な2つのことを結びつける文章力」だと思っています。最後は「発想力」ですね。「だじゃれ」のように落ちがあっても、あるいはなくてもいいのですが、なぜか2つの話がつながっているという・・・。

