実家までは車で6時間以上かかるため、当然ながら途中にある高速のサービスエリアで休憩をとる。
ちなみに、妻も車の免許を持っているが、ここ2年で2kmほどしか運転していない。
妻は全く運転する気がなく、出発してから到着するまでずーーーーーーーっと寝ている。
良く車でそんなに寝られるなぁと感心してしまうほど、漫画に良くあるZの表現が似合う音のイビキをかいて全く起きない。
実家から帰ってくる途中で渋滞にはまってしまい、妻からサービスエリアへ寄れと指令が下る。
サービスエリアの駐車場が混んでいたため、妻を先に下ろして私は車で順番待ちだ。
暫くして車を停めて私もトイレへ向かうと妻から「もう車に戻る」とメールがきた。
急いでトイレを済ませて車に戻り、駐車した場所を知らせると、あからさまに不機嫌な様子でこちらに向かってくる妻が見えた。
仏頂面で乗り込んで来る妻に「どうしたの?」と聞くと「お前が使えねぇからだよ!」と怒鳴ってついでに罵声も帰ってくる。
私はでかいイビキかいてずっと寝てた奴に言われたくねぇよ!と思ったが、意味が分からないのと疲れていたのもあって、言葉を発する気力も無かった。
ちなみに、この時点で私が運転し始めてから渋滞の影響もあって7時間近く経過している。
妻がなぜ怒っていたかというと、どうやら私が駐車待ちをしている間にお店の閉店時間が来て何も買えなかったのが原因らしい。
たとえお店が開いていたとしても、私には何も買ってもらえないため、私にとってはどうでもいい話だ。
混んでいるのが分かっているのだから自分の財布を持って行けばいいのに、わざわざお金に困窮している私に買わせようとするところがずる賢い。
そもそもどうしようも無いことを私に怒られても…と思ったのと、今回は疲れきっていてどうでもいい気分だったのでそのまま無視して帰路につくことにした。
後で考えると、自分としては珍しく強気に出たなぁと思って怖くなる。
家に着いても当然ながら妻の機嫌は悪い。
私は早く寝たかったので、とりあえず謝ろうと思って「さっきはごめん」と妻に言うと、「今更おせぇーよ!お前みたいな最低なやつは消えろ!いらねぇよ!などなど」止まることの無い罵声がいつも通り続く。
7時間近く寝ていたためか、妻は体力がありあまっているようだ。
帰ってから2時間ほど謝ったが、結果8時間近く運転しても、私は役立たずのクズで最低な人間らしい。
そもそも駐車場が混んでいたのと、お店が閉まってしまったことに加え、私の謝罪が遅いと怒鳴り散らされても理不尽過ぎると思うのだが…
そこからまたお決まりのシカト期間に突入したが、妻はここ最近ずっと家事をしておらず、全て私がしているので特に生活の変化はない。
むしろ毎日要求される何時間ものマッサージが無くなった分だけ、私にとってはとても楽になる。
世の中を全てコントロール出来る人間で無い限り、30を過ぎた妻は役立つ人間と思わないようだ。
愛は耐え忍ぶものだと良く聞くが、そのせいもあってか私の気は長くなる一方な気がしている。

