昨日は“重い”夜になってしまったなあ。
さてさて昨日の試合について。
まず良いところから。
① 阿部ちゃんのスーパーボレー。
あのバウンドを抑えた弾道で、そしてややカーブを掛けたボレーシュート。
スーパーやね。
後半にもトラップをやや浮かせてボレー狙った場面があったよね。
彼はやっぱスゲーな。
今後もセントラルMFで使ってほしい。
② 坪の復調。
昨日何度か相手のパスをカットしてたよね。
以前の“読み”がだいぶ戻ってきたように感じた。
③ 相馬の仕掛け。
システム的にディフェンスラインに吸収されていた場面もあったけど、彼が前方に位置してそこからのドリブルはかなり有効。
だから彼を左サイド前方にポジショニングさせてやれば、もっと可能性を感じることが出来る。
さてこれからは悪いところ。
① 連動性の欠如。
依然として有機的に連動して相手を崩す場面は極端に少ない。
まず選手間の距離が開きすぎ。だから上手く素早く繋げずに個人での打開に走ってしまう。
② 試合途中のシステムチェンジ。
先制された後最近お決まりの4バック的なシステムチェンジ。
もしそれが有効なら何故最初からやらないのか。
途中からではリスクもある。昨日もポポに二度ほどミドル打たれた場面があった。
どうしてもマークがルーズになり、中盤に変なスペースが空いてしまう。
それなら日々のトレーニングでその辺りを徹底的に注意して、戦術構築をすべきでは。
③ 急遽先発メンバーの変更について。
達也を何とかして起用したかったのかもしれないが、あのような急な変更では代わりに出場する選手のフィジカルおよびモチベーションがフルに上げた形でスタート出来ないはず(アップも先発と控えとでは別だし)。
④ 交代枠について
永井のゴールまで交代枠を残したことは悪くは無い。しかし残り2分を切った段階で得点出来た後、時間を稼ぐことは常套手段ではないのか。
2つの交代枠を上手く使えば最低でも90秒は時間を使えた。
そうすれば、菅野のゴールキックでホイッスルだったかもしれない。
⑤ 試合後の監督談話。
「非常にいい試合が出来た」
「我々の目指している方向は間違っていない」
何回このコメントを聞いてきたか。
内容が伴わない現在のチーム状態においては、結果が全てだ。
チームとして機能しているとは決して言えない状態で「方向は間違っていない」とはどういうことか。
理解できない。
“戦う”姿勢を示している選手にとって、こうしてチームとして機能しない状態で試合をし続けなければならないのは酷だと思う。気の毒にさえ思える。
フットボールは球技の中でもチームとしての連動性や有機性というものの重要度が非常に高い競技だと思っている。
今のウチにはそれが欠けている。
まだリーグは中盤かもしれないが、来月にはACLも始まる。
過密日程の中では、なかなか戦術をみっちり熟練させる時間を取るのは困難になってくる。
今しかない。
今やらなければ、本当に取り返しの付かない事態に陥る。
今それに気付いていなくて、それに気付かなければいけないのは…、
ゲルトだ。