いまだ割高感の続くHDDと、割安感が出てきたSSD。
PC用ストレージの主流は徐々にSSDへ移行中現在、PC向けストレージの主力はHDDだが、そのHDDに代わるPC用ストレージの主役として注目されているのが、NAND型フラッシュメモリを利用した「SSD(Solid State Drive)」である。
SSDは、HDDのようにディスクやモーターなどの駆動機械部品を使わないため、耐久性が高く、静音性や省電力性の面でもメリットが高い。
また、データの読み書き、特にランダムアクセスの速度はHDDの10~100倍と高速なため、OSの起動やスタンバイからの復帰、Webブラウズやアプリケーション起動などの体感速度が高速化される。
HDDに比べて容量が少なく割高な点がデメリットだが、それでもPCの自作ユーザーを中心に、SSDの人気は確実に高まっている。
「価格.comトレンドサーチ」 で、価格.comの「HDD3.5インチ」カテゴリと「SSD」カテゴリのアクセス数を見ると、2011年10月にタイで起こった大洪水によるHDD生産工場の被災をきっかけに、両製品のアクセス数に差が出始めた。
現在は「SSD」のアクセス数が右肩上がりになっているのに対し、「HDD3.5インチ」の方は右肩下がりになっており、「SSD」カテゴリのアクセス数は、「HDD3.5インチ」カテゴリのアクセス数の約1.5倍にまで、その差は広がってきている。
「HDD3.5インチとSSD」のPV数推移
次に、それぞれのカテゴリでもっとも売れ筋に当たる製品の最安価格を見てみると、「HDD3.5インチ」カテゴリで現在売れ筋ランキング1位の、SEAGATE「ST2000DM001」(2TB)は、発売週の2011年11月28日週は14,980円の最安価格だったのが、直近ではそこから約3割程度安い10,374円の最安価格となっている。
しかしながら、同じ2TBクラスのHDDとして人気を集めていたWESTERAN DIGITAL「WD20EARX」(2TB)の最安価格は、2011年10月10日につけた5,240円で、それに比べると倍近い価格だ。
「ST2000DM001」「WD20EARX」の最安価格推移
いっぽう、「SSD」カテゴリの売れ筋ランキング1位のcrucial「Crucial m4 CT128M4SSD2」は、発売された2011年5月9日週には23,800円の最安価格であったものが着実に値を下げ、直近では発売当初の約4割安となる12,979円となっている。容量や使用用途がまったく異なるので、一概に比較はできないが、半年前のタイの洪水前の状況に比べると、HDDが割高なのに対し、SSDは割安という感じになってきており、高止まりのHDDよりも割安のSSDのほうに、ユーザーの関心が移ってきているのは間違いない。
「Crucial m4 CT128M4SSD2」の最安価格推移
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