美しさ | Pretty Thing!?

美しさ

tokyotower

市場が動き出した頃、巻末449ペ-ジを閉じた。 フトンには涙と鼻水が浸水していた。 きたない。

この本を読んで、リリ-の本名が中川雅也だってことを初めて知る。 そして、読み進めていくにつれ、

雅也と自分との重なる部分が多くなっていった。 重なれば重なるほど涙ダムと鼻水ダムが決壊した。

普段は当たり前として感じてしまいがちな絶対的な存在。 当たり前の渦に埋没している存在を、いつかは

確実に奪われる不安と恐怖。 奪われた瞬間に量産される、巨大すぎる後悔と自戒の念の飽和。

東京タワ-...東京に住んでいれば、ほとんどの人が小さい頃に行った記憶を持っているはずだ。

ステップに乗って望遠鏡から見た東京。 お子様ランチ。 電飾付きのプラスティック製東京タワ-。

去年の春、広尾の病院の帰りに、246から外苑東通りを抜けて自然と東京タワ-に足が向いた。 

真下に着くと、今も昔も、窮屈そうに停まる観光バス。 それを横目に昼間の東京タワ-を見上げる。

大まかには何も変わってなかった。 変わったのは、先端までの距離が1メ-トル縮まっただけだった。


本を読んで泣いたのは久しく記憶にない。 涙腺ゆるめたい願望の人は是非とも読んでみれ。おれ推奨。