第二章詩集1-17 日記詩集1-17 返答詩集1-17 おまけトーク(怒ってもいいよね。人間だも | 私にとって詩を描くことは祈ることと同じ。それを私は希望と呼ぶ。

私にとって詩を描くことは祈ることと同じ。それを私は希望と呼ぶ。

それは闇の中に見出した光
苦しみに絶望し 痛みに涙して
その零れた雫が奏で 咲いた花のような光
それは絶望に対する楔 そして世界への賛歌
言葉は連なり詩となり 詩は列なれば物語となる

「良いことと悪いことを天秤にかけたなら」

朝陽がキラキラしているのに気分はどんより
雨音なのに気持ちはきらきら正反対の天の邪鬼

朝から嫌な予感はしていた 身体が重い 調子が悪い

良くないことはドミノ倒しのように 悪い方へと傾いていく
これは一体どうしたものか 頭を抱えてもどうにもならない
だからどうにもしない 放っておいて 時が解決するのを待つ

次々と襲い掛かる出来事が波ならサーフボードが欲しい
解決しなくていいから 乗り越えていけるような乗り物が欲しい

切実に願っても 現実というものは上手くいかない

あれがいけなかったのかな 独りで反省会
翌日に「またやっちゃった」 額をぴしゃりと打つ自分がいる

良くないと思ってもやってしまう
違うと思っても選んでしまう

考えても分からないから 通り過ぎて繰り返す

日常というやつは一体何なんだ
我ながら呆れてしまう

矛盾や葛藤には慣れたもの 犬みたいに素直なのに
時々手に噛みついてくる

欲望と終着も飼い慣らせれば
猫みたいに可愛いもの 構って欲しいときにどこかに行ってしまう

あいつは一体どこに行ったんだ!?

欲しい時に限ってないし
要らないと思った時に限って来たりする

街を見渡せる場所に立って
世界をカラオケルームにして叫びたい

悲しみが音符になって雨を降らせるならきっと町が沈んでしまう
怒りが雷になって降り注ぐならきっとうるさくて堪らない
微笑んだだけで陽が射して良い天気になるならそれもいい

無くしたものや ふっと舞い降りた掛け替えのないものだったり
良い思い出と悪い思い出を計ってみたら同じ重さだったりする

「あなたの人生はそんなに捨てたものじゃないよ」と言われているみたいで
明日もまた歩いてみようかと思ってみたりする

良いこと どうでもいいことでもいいから
数えてみたりする

空が青い 花を見つけた
ちょっと言われた一言が嬉しかった 上手く信号に引っかからなかった

なんだ 意外とある とか思うと
自分の単純さに笑ってしまう

平凡な出来事の数々に
大切なもの 掛け替えのないものが 支えられている

人生は意外と
捨てたもんじゃない


 「言の葉」


幹は心
全ての葉が違う形と色
光と水は世界そのもの
鳥が木に止まって 大地が支える
風がそよぎ 枝から葉が落ちる

言の葉

木は世界に佇み沈黙を詠い
葉は風に囁いて音色を奏でる
想いという名の欠片
大地に落ちて 世界に還る
鳥が鳴いて 聞こえない唄を詠う


「空の彩り」




例えば夕陽
薄れゆくあの時の温もり

例えば青空
いつまでも変わらない思い出

例えば雨
隠せない悲しみ

例えば星夜
日常に埋もれた瞬き

例えば流れ星
祈るように伸べた手

例えば朝陽
新しい夢の始まり

一日を彩り
一瞬だけ咲く花のような