今回の本はこちら。
この本は、私が尊敬する国語の先生「あすこまさん」こと澤田英輔さんが書いた本。
時々先生たちの研修でお見かけしたり、澤田さんが講師として話す研修会に参加したりして、とても素敵な方だなあと思っていたのでした。
最近本が出されたことを知り、早速読んでみることに。
読んでみたら、とってもとっても素敵な本でした。
作文の本って聞いただけで、つまらなそうですよね?
だけど、ぐっと心が温かくなる本でした。
なんだか告白みたいですが、さらに澤田さんのことが好きになりました。
「本は人なり」です。
澤田さんの優しい人柄を感じる本でした。
ああ、私はこういうわざとらしくない優しさや正直さが大好きなんだよなと思いながら、あっという間に読み終えてしまいました。
じゃあ、何がよかったのか?と言いますと、
例えば、、、
・書くことって、アウトプットだと思って「自分の中には何もない」と凹みがちなのところを、
書くことは、外にあるものを自分自身の中に取り入れるための行為だと言っているところ。
・書くことで自分が癒されることもあるが、反面自分を不幸にする呪いのように働くこともあるということ。
・他者がいるからこそ、自分という存在があって、書くことも他者と切り離すことはできないと受け入れるということ。
・書くという営みに、自分自身が納得することが大事なこと。
ということが私には特に刺さりました。
書くってとってもセンシティブなことだけれど、自分が納得して生きていくためには大きな助けにもなることなんじゃないかなって思いました。
このブログでもいろんなことを書いてきて、最近は読書記録ばかりになってしまっていたから、思うママに自分の物語をまた、紡いでいきたいなと思いました。
あすこまさん、素敵な本をありがとうございます!!
以下メモ
・書くことは、あなたの「中」にあるものを「外」に出す営みではありません。むしろ、「外」にあるものを、書くことを通して、本当にあなた自身の「中」に取り入れることなのです。
・書くことは、祈りであると同時に、呪いにもなる。だから、苦しさを感じたら、離れる勇気を持つことも、また必要になります。
・どんなものに美しさを感じるか、何が面白いのか、どんな生き方をしたいのか。あなたが「自分のもの」と思っている感覚のどのひとつをとっても、そこに他者が介在しないものはありません。あなたをおびやかす他者は、今のあなたをつくった存在でもあり、あなた自身の中にすでに入り込んでいる。そのことを、僕たちは受け入れなくてはなりません。
・全ての読み手を満足させる文章などありません。あなたにとって大事なのは、書く営みに、あなた自身が満足すること。それを忘れずにいてください。