読書感想「たゆたえども沈まず」原田マハ著
こんにちは。今日も読書記録です。今日の本は、こちら。たゆたえども沈まず (幻冬舎文庫)Amazon(アマゾン)ゴッホとその弟テオを取り巻く日本人含めたパリのアート界をめぐるフィクションです。今さっき読み終わったのですが、ちょっとした脱力感に襲われています。喪失感というか。結論から言って、めちゃくちゃよかったです。ゴッホがどんな気持ちでキャンバスに向かっていたのか、弟が兄に対してどんな感情を抱えていたのか。あのゴッホだって、1人の人間であり、家族がいたんだということを考えさせられました。その上で、ゴッホの絵を直に見に行きたいと思いました。以前、どこかの美術館で絵を見ていたら、風の音が聞こえたような気がする瞬間がありました。ゴッホの絵を見て何を思うのか、試してみたい気持ちになりました。この本を貸してくれた友人に感謝。今度あったら、本のことを話したいな。↑ポーラ美術館にて(春)〜〜〜〜〜〜〜以下抜粋〜〜〜〜〜〜〜・馬鹿にされればされるほど、西洋人に引けをとるまいと、歯を食いしばって我慢し、フランス語の勉強を重ね、ルーブルへ行って片っ端から西洋絵画を見まくった。どんどん外に出て、人に会った。自分は日本という国を背負っているのだ、絶対に負けてはならぬ、と心に誓っていた。 それでもくやしさを拭いきれないときには、セーヌ川のほとりを1人で歩いた。どこまでも、どこまでも歩き続けるうちに朝になってしまったこともあった。くやしいことは全部、この川に捨ててきた。・君は、単なる画商なんかじゃない。僕を通して、君もまた、絵の一部を描いているんだよ。だからこそ、どんなに苦しい時でも、僕の絵はしっかり定まっているんだ。・テオ・・・・!重吉は、胸の中で友の名を呼んだ。それだけで、息もできないほどのせつなさが込み上げた。