前回は、自社株買いと自己資本比率の関係を取り上げました。

今回は、取得した自社株を消却した場合、どのような変化がおこるか考えてみましょう。

 

上記のような変化が起こります。負債の部の自己株式マイナス25億が消えて、代わりに資本金(資本準備金)が減少しています。

そうです。資金調達の逆が起こるわけですから、消却=資本が減るわけです。

そして、発行済み株式数も消却によって初めて減ります。

発行済み株式数が減るということは、一株あたりの利益EPSは増えるということです。

 

株価対策に自社株買いというキーワードをよく聞くと思いますが、

消却して初めて発行済み株式数は減るわけで、自社株を買っただけではEPSは変わらないわけです。

BSシート上は自己株式がマイナスで計上されているかの違いだけで、実質は同じ感じに見えますが。

 

そして、忘れてはいけないのが、自己株式の取得→消却と遷移しないことがあるということ。

ロードスターキャピタルは25億で510万株の自己株式を持っている取得単価が低く

含み益状態です。

 

その場合、自己株式の取得→消却を選ばずに、→売却を選ぶ選択肢が出てきます。

売却を選ぶと、EPSには変化なしですが、売却益による自己資本比率の増加+手持ちのキャッシュが増えるというメリットが見込めます。

 

その辺はまた次回に・・・