今日の戯言【プラシーボ効果】 | 単焦点フォトグラファー
暇なので書いてみます。戯言を。ええ、戯言です。

巷では、「フルサイズがやっぱイイよね!」という風潮です。
ボケによる演出をし易いのが第一の理由でしょう。(←コレは絶対的に正しい)
でも、ボケ量のみで判断してフルサイズ機を買うのは早計でしょうねぇ…
長文ですので、面倒な方は下段の「まとめ」だけをお読みください。

単焦点50mmレンズを使ってモデルさんのポートレートを撮りましょうか。
マイクロフォーサーズなら25mmレンズです。(以下マイクロフォーサーズを「m4/3」と表記します。)
2メートル離れた場合、モデルさんを被写界深度(ピントの合う範囲)に入れて、それ以外を暈しましょう

人物をスッポリ被写界深度に入れるなら、40cm程度の被写界深度があれば十分です。背中からバストトップまで綺麗に入ります。
フルサイズなら、f4で被写界深度43.1cmです。(50mmレンズ)
m4/3ならf2で被写界深度43.1cmです。(25mmレンズ)

被写界深度以外のボケ量はどうなのか?
結論から言えば一緒です。
ボケは有効口径で決まりますので、撮影に使ったレンズの焦点距離と、撮影した際のF値で決まります。
被写界深度43.1cmで撮影しましたので、
フルサイズなら、50mm÷f4です。(=25)
m4/3なら25mm÷f2です。(=25)

フルサイズとm4/3ではアスペクト比(縦横比)が若干違いますが、四つ切り/六つ切りにプリントする際、
どちらのセンサーでも横方向をトリミングします。ですので、プリントだけをみて「おっ!!さすがフルサイズ!!」なんて区別が出来ませんよ。

写真を撮ったことがない自称ハイアマチュアな方々は「スペック(有効口径)」のみを話題にしますので、この様な誤解が蔓延しているようです。「ボケやすいからフルサイズを買った」なんて人がいたら、間違いなく素人です。
確かにフルサイズでカミソリのようなピントの薄さは憧れの的ですが、開放絞りで撮影することは「お遊び」以外に無いでしょう。
「どの程度を被写界深度として採用するのか」を明確に持っているとスペック論争は無意味です。
誰だって、計算すれば数字がちゃんと教えてくれます。

これから買う人は、ちょっと立ち止まって一考してもいいと思います。
「フルサイズがやっぱイイよね!」なんて自己暗示でプラシーボ効果を期待するぐらいの価値じゃないですかね。
確かに、根拠の無い自信もフォトグラファーには必要ですけど…



ちょっと乱暴ですが… 「まとめ」
有効口径のみで比較するとフルサイズが圧倒的に有利。
撮影する際、被写界深度を基準に勘案すると結局一緒のボケ量。





-- マイクロフォーサーズのいい所 --
フ ルサイズの50mmレンズなら、最短撮影距離(撮像素子からの距離)=45cm程度ですが、m4/3の25mmレンズなら、25cm程度と近寄って撮影も 可能です。フィルム時代からの流用ではなく専用設計です。フルサイズとAPS-Cの両刀メーカーには不可能なトコロです。
また、焦点距離が短いのでF値を大きくしなくても被写界深度が取れますので、ISO感度を低く保てます。


ちなみに富士のXマウントも計算すれば、同じ答えです。
撮像素子の大きさで「写真」を語るのは、ど素人と思っていいですね。
写真の本質は「撮像素子の大きさ」ではありません!!


と、でかいクチを叩く筆者ですが、
ちゃっかり中判ユーザーですf^_^;