今日の戯言【お日様とスーパーマーケット】 | 単焦点フォトグラファー
暇なので書いてみます。戯言を。ええ、戯言です。

『青色ダイエットめがね(青色めがね)』なるものがあるそうです。
青色の食品は自然界にはあまり存在しないので、不気味に感じて食欲が減退するそうです。
やはり、色味によって印象などが決定されてしまうことに異論は無いと思います。
(沖縄のイラブチャーや、かき氷のブルーハワイなど、美味しいのが一応ありますけど…)

どうしたら、ベストの色温度を設定できるのでしょうか。
プロに聞いてみましょう。スーパーマーケットのプロに。

大手スーパーマーケットの食品売り場は、かなり計算された照明(色温度)になっています。
プロの写真家よりシビアに観察しています。売上金額の桁が違うので当然です。

詳しく見ていきましょう。
2700k・・・白熱灯のような温かい光で、主に揚げ物や焼き鳥など「お惣菜」を美味しそうに見せます。
3500k・・・日用品・雑貨など広い分野で使用されています。
5000k・・・青果やパン・牛乳・デザートなど鮮度がとても大事な日配品を自然に演出。
5200k・・・肉・魚(赤身)の色味をもう少し強調して演出します。
5400k・・・精肉・鮮魚・日配品にオールマイティーに使用されています。

何がなんでも「正しい色」で販売していません。スーパーで美味しそうに見えても自宅に持って帰ると、「美味しさ度」が違って見えることありませんか?
自宅の照明の色温度と差があるので「スーパーで見たイメージ」と「自宅で見たイメージ」が変わってしまうのです。

ということは。

写真撮影においても色温度を変えることで、魅力的に見せる事が可能になってきます。
テーブルフォトなどで食べ物を撮影する際は、ほんの少し設定を変えるだけで
魅力的な写真になります。


===============知識の「ちょい足しアレンジ」===============
上記のコラムで、色温度の情報から逆読みしていきましょう。
では、この色温度を日々の暮らしに当てはめてみると、おおよその想定時間が判明します。
2700k・・・日没30~40分前
3500k・・・日没1時間前
5000k・・・午前9時頃
5400k・・・平均的な正午の太陽光
先ほどの商品群別の表と見比べると、だいたい「時間感覚」は一致します。
ストロボなどでライティングするときは「太陽の再現」と『藪睨みシリーズ』で述べておりますので、
基本となる照射角は「時間再現した太陽の角度」がいいと思います。
ただし、「2700k・・・日没30~40分前」に関しては当てはまらず、一般家庭の夕食の風景をライティングで再現するほうが、いいと思います。

いかがですか?
自称ハイアマチュアのカメラマンより「スーパーマーケット」のほうが、より多くの基本を教えてくれるでしょ。
売上が掛かっているので当然ですよね。
中途半端な写真家より、スーパーマーケットのほうが教えてくれる事は多いですね。





と、ゆーワケで次回はモノブロックの盲点を書いてみます。
「面光源」がもてはやされるモノブロックですが、万能ではありません。
状況によっては、一般的な外付けストロボが有利なことも多々あります。
「モノブロックは最低でも2灯!」なんていうのも光の使い方を知らない素人考えです。
1灯から、じっくり学びましょう。






それにしても久し振りの『戯言』ですね(;^_^A