「写したのに、写らない!」? | 単焦点フォトグラファー
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一見すると、いやなタイトルですね…。
でも、世にも『怖~い話し』ではないので、ご安心を。

じゃあ、なんで「写したのに、写らない!」なんて言うんだ?などと言わず少々お付き合いを。

いまどきの写真は、PC画像として楽しむ人が増えてきましたね。
なので、あまり関係のない話題かもしれません。
とはいえ、大事な記念日なんかの写真はプリントが
まだまだ主流だと思います。(お見合い写真、結婚式、七五三、入学式などは特に)
写真館などで撮影するところも、結構賑わっていますね。
大きいプリントをみて、「わー、きれい!」、「やっぱり違うね!」なんて声が聞こえてきます。
(お父さんが、フルサイズのカメラをぶら下げて、写真館に来ているのを何度か見たことがあります。なんのために買ったの?)

明暗差の少ない室内スタジオでは、問題ないのですが
戸外の撮影や風景などの描写は明暗差が激しい場合があります。
  - メモ -
  肉眼で細かな明暗差の判別は非常に困難です。
  明暗の感じ方は鈍感で、個人差もありますが「2倍明るい」と感じるためには
  10倍程度明るくないと感じ取ることが出来ません。
  この補正機能のおかげで、日中でも眼が疲れることなく生活できるようです。
最近のデジタルカメラはEV差 8程度は記録できます。(Pentax K-5の場合)
デジタルのダイナミックレンジが「狭い」などと言われますが、
リバーサルフィルムのEV差 5程度を上回ります。(もう時代は変ってしまったのですね…。)

さて、プリントの話しです。
プリントのEVは5程度しかありません。(光沢紙、無光沢紙によって違いはありますが…)
デジタルとのEV差は3程度発生します。
  - メモ -
  EV値「1」の違いは2倍差。2の乗数で変化します。
  EV差 3の場合、「2」の3乗で8倍
イメージすると下のようになります。(右へ行くほど明るい、と想定してください)

『●』:記録できない明るさ
   『○』:記録できる明るさ
      『◎』:標準露出値

 - デジタル - (アンダー描写に強く、プリント時の補正余地はある)
●●●●○○○○◎○○○●●●●● EV8 デジタル
●●●●●●○○◎○○●●●●●● EV5 プリント

 - リバーサルフィルム - (プリント時の補正余地が少ない。う~んシビア…)
●●●●●●○○◎○○●●●●●● EV5 リバーサルフィルム
●●●●●●○○◎○○●●●●●● EV5 プリント

デジタルは、プリントするときに「3EV」の描写を切り捨てるのが一般的です。
(はみ出たEVは、暗い部分が「真っ黒」に、明るい部分が「真っ白」にプリントされてしまいます。)
ですので、「もうちょっとディテールが写っていたのになー…」なんて事が発生します。

もちろん、別の方法もあります。
切り捨てずに「EV8」を「EV5」に圧縮してプリントしちゃいましょう。
これは、ハイダイナミックレンジという描写になります。
肉眼で見る描写に、より近い表現が出来ます。

ただし、
好みにもよりますが、「全部」が見えるのは写真表現として難しいと思います。
男も女も「謎めいた部分(目に見えない部分)」を持っているほうが、魅力的だったりしませんか?
写真にも似たようなところが、あると思います。



下の写真は、暗部を無理やり炙り出しました。
デジタルのアンダー領域はスゴイですね。
HDR(ハイダイナミックレンジ)が可能になるはずです・・・
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