「適正露出は、存在しない!」? | 単焦点フォトグラファー
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Taken with GRDⅢ

「え?適正露出は、写真の基本でしょ?」などと、言わずに少々お付き合いを。
本日は、「標準反射率」のお話です。

露出計が計る光量は、『真っ白』と『真っ黒』のちょうど中間の色であるグレーを基準に決められています。
そのグレー色が反射する光量が「18%」です。(ちょうど真ん中とは知らず、悩みまくった時期がありました・・・)
 『真っ白』 - 2.5段差 - 『グレー』 - 2.5段差 - 『真っ黒』
 意外に知られていませんが『真っ白』は約94%の反射率、『真っ黒』は約3%の反射率

一つ厄介な問題があります。
それはカメラの露出測定です。

今のカメラは非常に優れていますが、カメラ自体に『色』が理解できないのです。
光の強弱しか理解できないのです。
「え?カラー写真、撮れるよ!」って思いますよね。
しかしながら、色味を勘案して露出を計算することが出来ません。
真っ白なウエディングドレスをカメラ任せに撮影すると、真っ白ではなく、色が「くすむ」はずです。
色には固有の反射率があります。全部の可視光領域の中で特定の波長だけを反射しているだけです。
(つまり、厳密には『白』と『黒』は、存在しません。可視光の全波長の反射が『白』として見えるだけ。黒はその逆。)
ということは、色によって反射する光の量が異なります。それがカメラには理解できません。

ですので、「適正露出」という幻想が生まれます。
様々な教則本を読みましたが上記にもある
 『真っ白』 - 2.5段差 - 『グレー』 - 2.5段差 - 『真っ黒』
 『真っ白』は約94%の反射率、『真っ黒』は約3%の反射率
この2つの内容を教えてくれるモノは、すごーーーーーーーーく稀です。
殆どが、「この状況の時には、・・・」、「女性を撮る時は、・・・」などの
状況別の解説(それも解説者の嗜好が多分に含まれています)です。

馬鹿馬鹿しい話です。お金をふんだくって、自分の趣味・嗜好を他人に押付けるとは、けしからん!
(原理原則を言わず「適正露出」の教則本など出版するのは、インチキ商法だと思います。)

写真の基本特性を理解しないと、いつまで経っても「適正露出」で悩みます。
カメラには「標準反射率」基準しか存在しないんです
特性が把握できたなら露出設定は至って単純明快、かつ、簡単。
それを基準に自分自身が撮りたい「表現の露出」へ設定を変えるだけです。
(意識しながら、撮影を重ねないと身につきませんので、あしからず。)

他人の露出を気に掛けても仕方ありません。
出来上がりの写真を想像して、露出を決めましょう。
「あなただけの露出」を重ねていけば、巷の「適正露出」などに振り回されることは無くなります。

ちなみに白に関して、「反射率100%」なんて言う本は嘘です。買ってはいけません。乱暴すぎます。
ごく一般的なアルミ蒸着鏡で約80%の反射率。
雪や白画用紙で70%と、ちょっと。光が透過してしまうので反射率としては、そのぐらい。
つまり、上記の白って、結構ハードル高いんです。
やはり写真専用の印画紙って重要です。


本日のオマケ - 標準反射率の露出値を計ってみたい人へ -

『グレーカード』って聞いたことありますか? 単に反射率18%の紙です。
持っていれば、とても便利です。すぐに標準の露出値が判りますからね。
でも、単なるカードにしては・・・・高い!
便利と判っていても、躊躇してしまいます。だって、ほんとうに紙なんだもん・・・・・・・。
(使い方は、WEBで調べてね。)

ぢゃー、作っちゃえ!

白と黒のちょうど真ん中の「灰色」って、どんな色? 実は、あっきー も知りません。
『グレーカード』は数社から販売されています。
(反射率18%と決まっている割に、様々な「灰色」です。実際に見ると面白いですよ。テキトーでも大丈夫そうです。)
「灰色がわからなかったら、作れないじゃないか!」ってなモンですが、ご心配無く。

厚手A4の白い紙に隙間無く、白と黒をチェッカーフラッグ状に埋め尽くせばOK。
エクセルなんかだと、作りやすいですよ。
(白と黒の真ん中だもん。白と黒を均等に配置すればいいだけの話。)
コストは、かなり安上がり!!!
(紙質やインクにこだわらなくても、いいと思います。)
単体露出計の誤差の範囲内です。

それでも、不満ならキッチリ単体露出計を購入しましょうね。
高いですが、それ以上のメリットがありますよ