しかし友達はちゃんと居るし、付き合いも悪いほうではない。
学生時代には学級代表なんかも任されるほど人気もあった。
客観的に見れば僕という人間は人に好かれるようだ。
しかしそんな経験が僕を人嫌いにしたのかもしれない。
携帯電話の着信音が鳴った。
あやからのメールだ。
【けんいちぃ~☆おはよう!起きた?今日13時待ち合わせだよ。】
【やっと会えるねーいつものとこでね♪遅れちゃダメよダーリン】
僕にはちゃんと恋人もいる。
人嫌いでもちゃんと好きな女性ぐらいいるのだ。
それに僕はけっこうモテる…。でも浮気や二股なんかはしない。
人嫌いだからだろう、複数の女性と付き合うことに喜びや優越感を持つことはない。
あやは2つ年下の21歳で、付き合って一年になる。
今日はあやとのひさびさのデートだ。
ケイタイのメールを打つのは苦手だ。何より手がしんどい。
パソコンのキーボードで打つのとは訳が違う。
最近の若い女の子はみんなメールを打つのが早い、もちろんあやも早い。
すぐに返事が返ってくる。
【たぶんってなによぉぉ!?ヾ(。`Д´。)ノ早く会いたいナ☆】
女の子のメールは文面がかわいい、そして顔文字や記号なんかをうまく使う。
僕のメールは淡々としすぎ!とよくあやに怒られる。
でもそのクールさもかっこいいんだけどね!?と言ってくれる。
僕もあやのメールに初めの頃はごちゃごちゃしてるな、と思ったものだが
最近はかわいいメールだと思っているし、