1通のメール 1本の電話  ~U美~ | 男の本音 ~自分を見つめ直すために~ 

1通のメール 1本の電話  ~U美~

突然鳴り響くメールの着信音。

オレは慌てて飛び起き、携帯を開く。

そこにはU美からのメールがあった。








キターーーー!












ハートマーク、キタ━━━━━━!!!!








な、な、なんと!
そこには絵文字のハートマークが踊っていたのだ!

今まで数十通のメールをやりとりしてきたが、U美からの初めてのハートマーク(2つが斜めに踊ってるヤツ)が来たのだ。



オレの顔が一瞬にして高揚する。


酔いなど吹っ飛んだ。






タイトル:無題

本文:
今日は本当にありがとう(ハート)
とっても感激しましたっ!!
特に2件目が凄すぎて、もうなんて言っていいか分からないや。
ホントPretendクンの誠意が沢山沢山伝わってきて・・・
(略)
オヤスミなさーいzzz






さっきまでプラスとマイナスを行ったり来たりしていたオレの頭の中は、あっという間に薔薇色に染まり、顔はほころび、その場で飛び上がりたい気分だった!



今なら空を飛べるかも



そう思わせるほど。

もう告白の答えを貰ったようなもんだ!という勢いで、緩みきった頬のまま、就寝。

今までの寝不足分を取り返すかのごとく、ぐっすり眠れた。



そんな金曜の夜であった。










そして日も変わり・・・






気づくとオレはまた悩める子羊に逆戻りしていた。


何を悩んでいたかというと、
この待ち期間の間、今まで通りメールのやりとりをしていいものかどうかということである。


【U美がちゃんと時間をかけて考えているんだから、それを邪魔しちゃダメだ。静かに待ってよう。】

と言う気持ちと、

【今まで通りの方が自然じゃないか。逆にメールが来なくなると、変な誤解を与える可能性もあるし、それは望ましいコトじゃない。】



そんなふたつの中でオレのココロは揺れ動いていた。





まぁ結局、2日に1回雑談メールをしたのであるが、ちゃんと返事も来たし(来るか来ないかドッキドキでしたが!!)これはこれで正解だったはず。



そんなこんなで1日1日が過ぎていく。



毎晩考えることは例のプラス・マイナスのコトで、<事実>にメールにハートマークが入ったってことが追加されたぐらい。
まぁたぶん大丈夫だろうなーんて思えるけど、安心は出来るはずもなく、結局あらぬ事を考えたり、下見のノートをみながら当日のスケジュールを思い出したり・・・

いわずもがな、夜酒の量も増えていっていた。









前々日。
つまり木曜日に、待ち合わせの場所を決めるメールをした。
少々方向音痴なU美であったので、なるべくわかりやすいところを3箇所選び、
「どこなら大丈夫そう?」みたいな感じで。

オレの仕事は相変わらずの激務。
でも土曜日仕事だけは絶対に阻止すべく、日中はそっちに全力を注いだ。



そして金曜日。
実はこの日は会社を辞めるという同期の送別会があったため、オレは翌日のことを片時も忘れず焼酎を飲んでいた。

こっそりと仲のいいヤツには
「明日、結果が出るんだ~」
なんて話をしながら・・・



そして遅めの2次会には行かず、オレはまっすぐ帰路についた。
一週間前の金曜と同じように、夜風が気持ちいい、そんな夜であった。


明日の待ち合わせの場所のことでU美に電話しようと、携帯を開いたその瞬間、俺の手が震える!



        着信 U美

          090xxxxxxxx







この1本の電話。




それは、


待ち合わせの場所や時間の最終連絡ではなく、


違う意味での最終連絡になるかもしれないなどと、この時誰が予想しただろうか。