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場末の飲み屋の酔っ払い程度の「なんでもかんでも言掛り」です。

と言えば・・・スポーツの話題。

 

今、世界バレー女子が開催中。地上波中継もされ、現在ベスト4まで勝ち上がり、あと一つで念願のメダルの位置。この大会は3位決定戦があるので残り2戦。そのうち一つでも勝てばメダルという事。

ちなみに、その前にやってたネーションズリーグは、日本では勝ち負けにこだわるが、世界では調整の大会。自分のチームの現在地、誰が使えて誰が厳しいか見極めて、現有戦力でどう戦うか?という事を確認する者。確かに「世界ランク」ってのもあるので、全部が全部そうではないが、強豪になればなるほどそういう戦いをする。なので・・・と言っちゃ失礼だが、現在の日本の世界ランクは第4位。実力的には8位のオランダ、しかも若手中心に接戦するように、世界のベスト8くらいの位置。

 

それを踏まえて、今の成績は「よく頑張ってる」という事でしょう。細かな部分で言えば問題がない訳じゃないが、概ね良好。その中で、一つだけ指摘すれば「経験値」。これは「選手としての」ではなく「世界の中での」経験値が、圧倒的に不足している。

それが証明される簡単な例が「高さ対策」。攻守にわたり、高さの対策は少々問題を抱える。

 

例えばブロック。「つききれない」。高さで負けて「上から打たれる」ってのは防御しようがない。出来るとすれば「ディグ」のみ。しっかりとコースに入り・上げる、それだけ。しかし、高さで負けない部分で言えば、特にミドルブロッカーが絞り切れない。なので、ブロック一人もしくはノーマークで打たれる。ミドルとウイング、どっちに絞るか?と言うのは、技術ではなく経験からくる「読み」の戦い。惜しい。

 

攻撃でもそうで、ブロックの「どこに打つか?」が決めきれず、国内やアジアで決まるコースが決まらない。それに対する攻撃は、打つ瞬間の選手の感性と視野に広さ。フェイントもそうだし、ブロックの間を抜くのか、手先を狙うのか、思い切りインナーを責めるのか、こういうのは経験で培われる技術に裏打ちされた感性の問題。

 

二人のアウトサイドヒッター。和田は、見てるとわかるが体の柔らかさなのか、ボールの下に入って体をそらせてパワーを出している打ち方。この打ち方だと、視野が広くとりずらくなるように思われ、相手の防除を見て打ちより、最初から打つコースを決めてボールの下に入っているように見える。結果「ブロック」が多くなる。

対する佐藤は、サーブ同様「パワー重視」の打ち方。なので「決まれば破壊力」があるが、これも「ブロック」が多くなる。そしてブロックが重なるとフェイントが多くなる。このあたりが若さなのか、経験なのか、性格なのか。

 

石川の凄さは、一番身長が低い事もあり、普通に打てばブロックが多くなるのだが、コースへの打ちわけが優れており、また視野も広いようで「ブロックを見て」打ってる印象。ブロックされる事も多々あるが、3人の中で一番コースへ打ってるのと、フェイントが少ない。これは「弱気にならない」という事もあり、また「海外チーム」で低身長のハンデ?で戦う以上「逃げるような選手」は相手にされない事を経験してるからだろうと、推察される。

 

現在、海外チームでやってるのはキャプテン・石川とリベロくらい。攻撃の中心とされるミドルもアウトサイドも、特に話題の「和田」「佐藤」は国内リーグ選手。もったいない。まあ、サッカーのようにレベルの問題や選手の向上心以上に「金の問題」もあるので海外志向の選手が多くならないバレーですから、仕方ないかもしれないが。

 

これが、先の「五輪」を最大目標とするなら、もっと海外で「高さに慣れる」必要が「大切なスキル」となる訳で・・・高さで対抗できなければ何で対抗するのか?という事で、これが出来ないようなら「身長選手権」になってしまい、努力するだけの意味が・・・だが、出来るんです。高さの対策ってのは。以前は、高さに対して速さで対抗しようとしてのが、真鍋さんの時。攻撃のスピードをストップウォッチで測って練習してましたから。

 

今の戦術は、早さより「精度」を狙っているようで、それが見えるのが「圧倒的にサーブのミスが減った」事。これは、世界的にもそうで、先日のオランダチームも本当にサーブミスが少なかった。日本も少なかった。早いサーブは見ていて魅力的なんだろし、破壊力もあるのだが、ミスと隣り合わせ。男子などは顕著。しかし今のバレーは、ボールの落としどころの狙い・ボールの回転・スピードなどなど、総合的に効果のあるサーブを選手毎に出してるようで、中々緻密な戦い方に見える。

 

また、面白いのは「女子史上初の外国人監督」の起用。ま、遅かったな、正直。今は、どんな競技でも「能力の高い監督を起用」するのは当たり前。日本人かそうではないかは問題じゃない。より良い監督・日本人にフィットする監督、これを起用しなければ能力は出し切れない。

 

そんな中での「バクシュ」監督。少々驚いたのは、その若さ。現在39歳。ちなみに、木村沙織と同い年のトルコ出身監督。木村も現役時代から知ってるとか。その理由は、国内での「コーチ就任が19歳」という、選手としての能力より指導者としての能力を、早くから買われていた人だってこと。この監督、中々面白い。ユーモアもあるし能力もある。選手の輪の中に入って大騒ぎする監督、初めて見ました・笑

 

こういうのを見るにつけ、男子のラグビーは大丈夫か?と。

ま、世界的には有名監督なんですが・・・この10年以上、日本から出て行ってからの彼の成績は「問題外」。イングランド監督を成績不振で事実上解雇。その後、オーストラリア監督になりワールドカップに出場するが、オーストラリア史上初の「予選敗退」。日本で、サントリーで・・・の成績で世界のトップチームの監督をやったが、軒並み成績ダウン。これを「再登板」させる協会の考えが理解できない。

現在、国内のトップリーグの外国人監督には、彼より優れたと思われる人が結構いる。代表格はBL東京のブラックアダ―氏。ま、監督とは言わず、名称は「ヘッドコーチ」だが。

とまぁ、それはどうでもいが、最大の能力を出させ、相手に対して最大の成果を出せる、それが重要って事で・・・今の女子の監督さんは、正直「あの戦力」で「最大の成績を出している」とオレは感じる。

 

余談だが、南半球の国の強豪選手が日本にくるのは、シーズンが重ならないから、そして日本のレベルが上がったからと言われてますが・・・噂で信ぴょう性はないのだが・・・ヨーロッパの国も同じ状況のはずで、どうして日本か?と言えば「故障のリスクが少ない」というのもあるようですな。その意味は、それぞれ判断してくださいまし。激しいですからねラグビーは^^;;;

 

 

さてと・・・

そんな監督さんの話題から・・・「ゲーム差17ゲーム」のプロ野球・セリーグ。これで「プレーオフ」って、ホント意味あるのかね? タイガースが強いのか、他が弱いのか。パリーグは、何かと話題の新庄さんが頑張って、現在ゲーム差3。一時は首位だったが、ここにきて「選手層の厚み」でソフトバンクに離されつつあるが善戦してるのは間違いない。他のチームに比べれば「あるもので最大限」の力を出しているでしょうね。

 

今年も「下剋上」なる、リーグで優勝できなかったチームが日本一になるようなら・・・プレーオフを意味がないとは言わないが、やり方の工夫や、仮に「リーグ戦で20ゲーム離されたら、プレーオフはなし」とか、何か考えないと、そりゃ下位のちーいむは良いでしょうが、本来の意味ってのはどうなるの?という、異論が出てもしょうがないでしょうね。オレのように、「お好きにどうぞ」って人もいるでしょうが・笑

 

しかし、「首位チーム以外、全部借金生活(負け越し)」って。。。真面目にやれ!と怒られるレベルの話でしょ・爆

 

最早「狙いは3位」という戦い方が、ある意味「主流」となるのか、2位から5位までは壮絶な順位争いで4ゲーム以内にひしめくセリーグの実態。まあ、ファンは押しのチームが勝った負けたで盛り上がるのでしょうが、オレのような人間の興味は「単に順位だけ」。もっと言えば、タイガースがどれだけ離すのか?程度。これでいいのかね?と。いいんでしょうね、未だにあれだけ観客が入るのだから。

 

最後に・・・

9月と言えば、個人的な最大の興味は・・・「カーリング女子の代表決定戦」。今回は「巴戦」ですな^^

ロコソラーレにフォルテウス、そして軽井沢。この3チームが戦い、勝ったチームが「世界最終予選」へ。そうです、今回はまだ「出場権」も持っていないのですよ。

フォルテウスが代表で戦った世界選手権で成績が出ず・・・という事で、どうなる事か。興味のない人も多いようですが、ロコソラーレは、2大会メダル獲得中という、凄いチームなんですよ、世界的に見ても。補強もなく入れ替えもなく、メンバーだって同じで、です。

 

そして、前にも書いた「五輪に愛されてるか?」という、個人的オカルト論の代表選手、吉村のフォルテウス。前回は、代表決定戦を戦う2チームの選手8名のうちで、吉村だけ「五輪経験なし」という、ある意味珍しい状況。その「オカルト論」を打ち破れるのか?はたまた「やっぱり五輪はロコソラーレ」となるのか・・・ちょっと待った!の軽井沢は、上野姉妹を筆頭に若いチームで勢いもあり、その「重し」となっているのが、親子ほども年齢差のあるベテラン西室の存在。

この西室のカーリング人生もドラマチックで、もし出場が叶えば、きっと、いや絶対「ミスターカーリング・小林氏」の遺影が会場に置かれることは間違いないでしょうね。

 

などなど・・・

冬は冬で、スポーツは面白いのですよ。そして新聞にも、もちろんTVでも取り上げられませんが、サーフィンの日本人も頑張っているのです、現在。ジュニアは世界レベルで通用する時代。そういうスポーツももっと取り上げて欲しいものですね。

17ゲーム差なんて、勝負の決まったリーグ戦を中継するより、たまにはマイナースポーツ特集とか、マイナー枠とか、あってもいいち思いますけどね、マジで。

 

なんでかと言えば「金取るんだから」・・・NHKは・大笑