火曜日です。水曜日も休みのオレにとっては、普通の人の金曜日です。当然、やる気はございません・爆

 

昨日夕方、付き合いの長い信頼する某社営業がお越しになり「ありがとうございましす」と名刺を出した。「偉くなったんだな」と名刺を見ると昇格した役職が印字されており、なんだか嬉しくなった。この営業、ある事件を境に「絶対に応援してやるから、負けるな」と見続けてきた人。とある事件で、自分の立場が悪くなることがわかった上で、こちらの立場で動いてくれた「恩」のある人。オレより、まなり年下だが、ある意味「尊敬」もし、認めてきた。

 

それから2年。当然だが「昇格を果たした」。前の支店から見れば「規模で1/3」程度の支店で頑張り、会社全体で上位の成績を残し続けてきた。「前の支店からの数字は落としてないだろ」と言ったら、「おかげさまで」とまた頭を下げる。こういう営業がいる支店は、間違いなく成績は上がる。途中入社で昇格は遅いが確実にステップアップしている。彼から学ぶことも多い。

 

良かった・良かった。

 

 

さてさて・・・表題の「見方」だが、最近色んな所で「今まで信じられてきたこと」が揺らいでいるのを見る機会が増えた。その典型が、オレも毎度書いている「環境問題」に関する事。

アップルが、「総額17兆円」をつぎ込んだ、電気自動車から撤退するそうだ。アップルだけじゃなく、アメリカの自動車業界は揃って「EVシフト」を見直し始めている。アメリカに限らず、EUでもその流れは起きている。

さすがアメリカを代表する企業は規模が違う。17兆円も使えば、日本なら「なんとかしなきゃ」となりそうなものだが、「ダメならやめる」が徹底している。あの「八ッ場ダム」問題のとき、数千億円を使っているのでやめられないとした、日本の役人・政治家とは雲泥の差。やめない事で被害が増えるという事を、アンカリングで引っ張り続け、出来ちゃえば「何の問題もない」ように振舞うが、実際は毎年多額の税金をつぎ込み「費用対効果のない」ものを維持し続ける。呆れる所業だが、マスコミですら「問題にしない」摩訶不思議。

 

そもそも、環境問題と自動車のEVシフトは「別問題」だと、誰も言わない。いや一部では言ってる人もいるが、概ね「相手にされない」。おかしな話である。

 

まず、「二酸化炭素の排出量」の問題も、「実質ゼロ」なんてインチキが、さも「当たり前」のようにまかり通る。実質ゼロとは、極めて簡単に言えば「二酸化炭素は出すが、その分金お出して買い取る」もの。こんなのは「泥棒したけど、発覚したから金を払います」ってのと、どれだけ違う話なのか?

加えて、二酸化炭素は「地球に必要なもの」であり、「どれだけ必要か?」問題なのに「ゼロにする」って・・・植物は生きられないし、それから酸素を供給して貰って生き物も「生きられない環境」という認識がどれだけあるのだろうか?

やるなら「山を崩して、発電板で埋め尽くす」ような愚かな行為より、森林なりを保全するほうが、よっぽど「環境対策」だと、誰も言わない。

 

洋上風力を利用した発電設備も、「費用対効果」が薄いと、欧米ではやめている現実がある。それは「強風で壊れる」という、そもそも「そこから計算してないの?」レベルの理由でやめているというのだから、笑い話の次元。

こんなものを「大金かけて」作るなら、他にやれることがあるんじゃないの?と、問題視しない。先日書いた「洋上風力を利用した無人船による水素」を作るほうが、よっぽど効果はありそうだが、今のところ開発に積極的なのは、日本だけだろう。

 

要は、環境問題といいながら「経済戦争」という側面があり、また「極右」だの「極左」だのと一緒で、「極環」思想なんだという事。

経済戦争とは、EVシフトをしたものの、「固定電池」の開発・量産は数年先まで無理だという現実に、この分野で先行しているのが「中国」だとい現実。世界シェアで60%を越える「EV市場」。そうなれば、中国の「後塵を拝する」事を極めて嫌う欧米は、それになる事はしない。ハイブリッドと同じこと。ハイブリッド技術で日本に・トヨタに勝てないからの「EVシフト」だが、EUの児童書業界は、今その「EVシフト」で苦しんでいる。ドイツはもちろんだが、イギリスに至っては、ガソリン車を生産しないと宣言し、「それなら」と、日本の現地工場は「完全撤退」を決めた。「お好きにどうぞ」という感じである。

 

そもそも、日本車の「現地生産」は、アメリカでもそうだが「言質の要望」的な要素が強い。関税だの雇用だの、現地の都合に合わせる形で進んだもの。それを「お前らでてけ」って、太平洋戦争当時から変わらない考え方で、自国の利益の為に「何でもあり」を見せつけたもの。そこで、どれだけの「雇用」があり、それは「無視できない」レベルなのに、簡単に「日本企業を切る」という、おかしな政策。

結果は、この先に証明されるだろうが「政権が変わる」レベルの評価となるのは目に見えている。その証拠が「EVシフトからの段階的撤退」で見えてきた。

 

また、思想の問題とは、前にも書いたように「実質効果のないものを効果があるように見せつけているだけ」という、恣意的理由を根拠にしただけの話であるという事。

膨大な産業廃棄物となるソーラーパネルの処理問題を先送りし、環境保護の観点からも問題のある太陽光発電を「これしかない」と言い続け、それを「環境問題」と言えば「何でもアリ」で進めているだけの、マスタベーション的論理構成。

 

例えば、IWFという組織がある。国際捕鯨委員会の事だが、ここから日本は脱退した。それは、どんなに丁寧に何度も説明しようが「感情的に捕鯨は悪」と決めつける、一部国家や自然保護団体に愛想をつかした結果が理由だ。

その結果、何が起こっているか? 一つはIWF自体が「破綻する」という事実。そりゃそうで、一番イジメられていた日本が、一番金を出していたのだから、そうなって当たり前。もう一つは、海洋資源の枯渇問題。簡単に言えば「調査捕鯨」すら認めない結果、クジラが増えすぎている。その結果「クジラが餌とする」小魚が減少。それに加えて中国のような「未秩序な業業」をする国が増え、結果は「自然の減少」。これもまた「温暖化が原因」と言い続ける「極環」のみなさん。

 

確かに温暖化は進んでいる。しかし、それらを全部「似非・環境問題」で解決しようとすれば、色んな歪が出て当然で、オレのような人間が主張する以前に、専門家はみんなわかっているはず。もし真剣に「今の議論」を推し進めようとする人がいるとすれば、それは専門家の名を借りた「商売人」で間違いなく、一番質の悪い人たちだ。

 

車に関しても、一部で考えられている事は「EVが効果を発揮する」のは、実は商用車だという事を考え始めた会社があるようだが、その通りだろう。理由は簡単で「商用車、とくに軽トラなんてのは、一日の走行距離が短い。宅配の車も同様」。であれば、いつになるからわからない「固形電池」を待たなくても、今すぐ「実用化できるのではないか?」という事。

 

そして電気自動車は「電池の問題を考えなければ」「生産コストは低く出来る」という事もある。高級車だから1台1000万だとかする訳で、軽トラであれば「装備は最低限」となる。そしてモーター車は「部品の総数」が少ないので、安く作れる。商用車も同じこと。満タンで「600キロ」とか想定するから、今の電池じゃ難しい訳で、一日20~30キロも走れば十分の「軽トラ」を。今の価格の半分程度で生産できれば、間違いなく「イノベーション」になる。

加えて、電池は「その大きさ」や「どこに設置するか」が問題となる乗用車に比べて「荷台の下」という大きなスペースを確保できる「軽トラ」は大きな強みを持っている。

しかも、世界的に見ても「軽トラ」は簡単に「商業ベースに乗る」だけの台数見込める。いや「これが成功すれば、ガソリン車の軽トラは駆逐される」レベルの話。途上国の需要も当然あり、いまでアメリカあたりでも人気があると言い、「作ってるのは日本だけ」という特殊な車。発想は極めて面白い。

 

そして、日本で電気自動車が普及しない一番の理由こそが大問題で、それは「日本人の貧困化」である。平均所得で500万円もいかない日本で、同じ車種で「1台100万円程度高い」とされる電気自動車が「普及する訳がない」という事だ。

例えば「プリウス」で比較すると、通常のハイブリッド車でも、最上位グレードじゃなくても400万円以上する。それが「PHV」プラグインハイブリッドで500万円近くして、これが完全EVとなれが、間違いなく500万円になるだろう。年収の「1年分以上」。10年乗るとして年額50万円かかり維持費を含めれば70~90万円。税負担が年収の半分という日本で、これを払って生活できるのか?というのは、誰が考えてもわかる話。

 

500万円から、色んな税金・保険含めて250万円。家賃または住宅ローンが120万円。ライフラインの負担が50万円。残りはいくら?って事で、子供がいれば「塾の費用」、たまには家族旅行もしたい、旦那さんのお小遣いは?お付き合い費用は?趣味代は?奥様の化粧品、お付き合い・・・足りる訳なく・・・普通であれば「車なんて変える訳ねぇ~」のが実情だ。いや「スマホ」という「なくてはならないものの負担」が、実は極めて効いている。

 

 

環境対策は間違いなく必要だが、今やってるものは、疑問だらけだという事を認識する必要がある。そこから議論するべきで、

今、手っ取り早くやるべきは、「何でも電気」ではなく、何が有効か?を見定める事。自国の利益でものを言うのではなく、だがこれが一番難しい。それが政治だって事。

 

日本が、今できることは「インチキ」な「実質ゼロ」の政策ではなく、地道な事だが「途上国へのごみ処理支援」のような、まだ目立たないが効果のあるものをやるべき。洋上に風車を立てるのではなく、ごみの投棄を失くすこと。自然を守る事。「海洋資源」を適切に管理する事。海を綺麗にして資源を管理する。バカげた「レジ袋」の廃止なんかよりよっぽど効果がある。

 

更には、無駄な環境問題に振り回されるのでは、政治として「国をどうするか」「国民をどうやって守るか」「世界とそう向き合い・調和を目指すか」などなど、やるべき事を、地道に泥臭臭くやり続け、貢献していくこと。

資源の取り合いなんて醜い事をするのではなく、真の環境問題に取り組み姿勢を見せる事。

 

あの、環境家の若い女性のような「攻撃的」な思想で攻めるのではなく、理性的・論理的、そして世界に貢献する政策を提言してくこと。その事を、しっかりやれる・・・政治家が見当たらない事が、日本の本当の「不幸の始まり」。

 

誰だって、どんな人だって、まずは「子供に腹いっぱい飯が食えるようにする」訳で・・・

特定の、一部の人だけが潤うような政策が・・・正しい訳がない。

 

 

大手企業の「華々しい入社式」の陰で・・・

どれだけの国民が、生活の苦しさを感じているか。

まずは、そこから身に染みて感じて欲しいものです。

 

実効性のない、綺麗ごとの「環境対策」なんて・・・

 

先のまた先ですよ。。。

 

 

桜も怒って咲かないんじゃないの?・大笑