エロゲを語るにはやはりこれを語らねばならんでしょう。エロゲ史にその名を残すマイルストーンとなった名作。不肖私も、これをなんとなくプレイするまでは
エロゲをナメてました。所詮は抜くためのオモチャに過ぎんのだろう、と。エロビのストーリーはちっとも進歩しないのだから、ゲームだってそうに違いないだろう、と。それまでいくつかプレイしていたエロゲの経験則から言ってもそんなにスゴイのは出ないだろう、と(これをプレイした時点で月姫は未体験)。
それまでは単に、ストーリーなんてのはエロシーソの伏線でしかないと思ってたし、現実にそのレベルの質の作品しか観たことがなかった。ストーリーが下らないから結局エロにもハマれないし。ところが、この作品はエロシーソのためかどうかは知らないが、ストーリーにも感動できるだけのクオリティを持たせたのだ。そういう意味で
エロゲ以上のエロゲなわけで、私の原風景だったりもする(ところが、ストーリーがあまりに素晴らしいのでエロを見なくなったわけだけど…)。
後から知ったけど、エロゲの中にも傑作といえるようなのはそれまでにも出てたみたいなんだけど(YU-NOとか痕とか)、初めて接したのがこのゲームだったわけで、思い入れはかなり深いのであります。
最初は攻略サイトなんかも無視して、自分の思う通りになんとなくやってみたら、水月ルートに入ってた。最初から目つけてたし。んで当然、見てくれだけでなくてその中身にもすぐに入れこんでしまったわけで、当然ながら
水月に帰依したのです。
あり得ないほど絶望的な不条理(いや、あり得るからリアリティがあるんだけど)に打ちのめされた主人公が、どのようにして人生に光と希望を取り戻すかっていうメインストーリーになっているけど、二人のヒロインがそれぞれ複雑な事情と慟哭を抱えながらも主人公を巡って綱引きをする構図がよい。とにかく、ストーリーの中のイベントがあり得ることばかりでそのリアリティが半端じゃないし、伏線や心理描写も上手い。超一級。特に心理描写に至っては、キャラの慟哭を克明に描いてるわけで、突飛な行動にもすぐに納得がいき、蛇口がすぐに回ったりするのであります。
主人公は少し理詰めで考えすぎるきらいがあるけど、それでもその真摯な姿勢には心打たれるわけで、女心をガッチリと鷲掴みにするそのハートに憧れたりもするわけであります。正直、カラミのシーンは完全スキップだったし…。主人公があまりに頭デッカチで暗いので「鬱ゲー」という批判も確かに成立するけど、常に現実に絶望してる私にとっては別に苦にもならなかったし、むしろ自分に近い感じが感情移入を余計に深めてた。要は当時メチャクチャに凹んでたってことなんだけど。
あと無バグなのもかなりポイント高い。当然ながら
☆☆☆☆☆
ErogameScapeの君望のページ
※でもまぁ、ここだけの話、
これは一般論だけど、全国区レベルでスポーツやってる女の子なら、エロゲに出てくるくらい華奢でいられるわけがない。いられるわけがない。水泳なら尚更のこと。でも、水月は水月なのです。茜は知らん。
あと病床の女の子がいきなりエチーできるもんなのか? 筋肉は痩せ細ってるはずなのにキジョウ位(←なぜか変換できない)とかやってるし。