こんにちは。
こころカウンセラーのつばさです。


残暑厳しい東京ですが
各地のみなさん

いかがおすごしですか。


 

新潟で生まれ育った私には、
この毎年更新されるような暑さが堪えます。

 

 

(新潟の村上市の瀬波温泉の海岸の夕陽です。)


ご高齢の方や
外でお仕事されている方は
くれぐれも熱中症に気を付けてお過ごしくださいね。

今日は、このブログのタイトル
「おむすびの唄が聴きたくて・・・」の由来を。

それは、2006年頃、友人の勧めで初めて観た
映画「地球交響曲第二番」(監督龍村仁さん)
http://gaiasymphony.com/gaiasymphony/no02
でとり挙げられていた人物のお1人
佐藤初女さんとの出会いがきっかけでした。

初女さんが2016年2月に召されるまで、
生涯大切にされてきたこと。

それは、温かい食卓を囲む交わり。


青森県弘前市「森のイスキア」という施設(おうち)を開放し
人生に立ち止まった人

救いを求める人は誰でも訪れることのできる場を
主催されていました。

そこで、初女さんは、おむすびやおかずを心を込めて用意し
共に食卓を囲みながら訪れた方のお話にじっと耳を傾けたそうです。

こうしなさいよと諭すこともなく
ただ傍にいていつまでもじっと聴いてくれる。

翌朝、旅立つ訪問者の方に
道中食べられるようにとおむすびを。


片道切符で
そのままどこかへ消えてしまおうと決意していた人が
道中のおむすびを泣きながら食べて
もう一度生きようと引き返したというエピソードも。

初女さんが作るのは
「おにぎり」ではなく「おむすび」。


「こころで結ぶ」からだそうです。


すてきですね。


このおむすびの特徴は
まん丸で海苔がぴったりとご飯を覆っていて
ラップではなく、ふきんにふんわり包まれていること。
おむすびが呼吸できるように、と。


「地球交響曲第二番」で初女さんという人物と「森のイスキア」を知った後
母に伝え、
「会いに行きたいね。

 最愛の家族を失った、
 私たちの悲しみを初女さんに聞いてほしいね。」
と話していたのですが、
遂に母と「森のイスキア」を訪れることのできないまま
初女さんは他界されてしまいました。

私が初女さんにお会いしたのは
2010年に長野で講演された時に一度だけでした。

それでも一人ずつご挨拶できる時間があり
初女さんの、温かく、深い愛の皺が刻まれた両手を
しっかり握らせていただくことができました。

いつか私も
初女さんが生涯をかけて守ってこられた
「森のイスキア」のような
人が集まれる居場所を作りたい。

そんな思いで、2019年10月
生前の初女さんと親交が厚く、
その御遺志を継ぐように活動を続けてこられた、
吉田俊雄さん、紀美子さんご夫妻のいらっしゃる
福岡の「小さな森イスキア 福岡」(以前は東京で活動されていました)
http://chiisanamori.life.coocan.jp/index.htm
その日は、共におむすびを作って
食卓を囲み、吉田さんご夫妻から
初女さんの生き方や生前の様子をお聞きしたり
集まった人たちのそれぞれの思いを分かち合うゆたかな時間でした。


 

まな板にお茶碗一杯分を乗せて

梅干を乗せて

お水ではなく お塩を掌につけて

むすびます

 

 

吉田さんご夫妻の佇まいやお話を伺っていると
ご夫妻の傍らに
静かににっこり微笑まれる初女さんの姿が
見えるようでした。
ご夫妻がいつまでもお元気で
活動を続けられることをお祈りします。

 


(初女さんが森のイスキアにいらっしゃるときのようす)


いつでもどんな方の訪問も歓迎するということは
並大抵のことではないと思いますが
そうやって開かれた場所を必要とされている方が
たくさんいると思います。
そういう場所は全国に必要だと思います。


まずはこのブログから。
そして
いつかは本当に集える「居場所」を。

そんな思いから
ブログのタイトルになりました。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

越乃 つばさ