京都のお話 番外編 | President-ist

京都のお話 番外編

先日ブログにUPした京都大学のイベントですが、
ビジネスウィークのど真ん中に行われました。
そのため、当日京都入りし、
その日の夜には東京に帰ってきました。
とても、京都を観光する余裕はありません。

でも、せっかく京都に行ったからには、京都らしい体験をしたい、
というのが人情。

そこで、京大の吉田キャンパスからタクシーで10分くらいのところにある
銀閣寺に、ふらっと立ち寄ることにしました。



中学3年の修学旅行で、はじめて京都を訪れた私。
その幼心を最も揺すぶったのが銀閣寺でした。

美しい庭園と調和し、凛とたたずむ銀閣は、
シンプルでありながら、確かな存在感を放っていた。
これが日本の「美」なのか、と心が震えました。
当時の感動は今でも忘れません。

歴史の知識も浅く、芸術のセンスも無い私ですが、
「本物」は、そんな前提知識がなくとも、
ヒトの心を動かす力を持っているということでしょう。

その感動をふと思いだし、どうしても銀閣寺を見たくなってしまったのです。



哲学の道、という美しい並木道から、銀閣寺参りははじまります。
(京都学派の西田幾多郎がよく散歩した道なので「哲学の道」と
呼ばれるようになったそうです。知らなかった…)

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哲学の道を抜け、

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竹垣を抜け…

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銀閣の本丸はもうすぐです。
いやがうえにも期待が高まります。



そして、拝観料を払って門をくぐると…



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がーん。

右側に写っている当社のS取締役も、
あまりの事態に唖然としています笑。

なんと、工事中でした。
わびもさびもあったもんじゃない。

1階の壁はすべて取り外され、
内装も全面的につくりかえているようです。

原型をとどめているのは、梁くらいのモノでしょうか?



日本家屋は、外壁や瓦などをメンテナンスしながら長く使い続けていくモノだとは知っています。
しかし、これほどまでに大幅に手入れしていいものだとは…。
これでは、違う建物になってまうやないか! というのは素人考えなんでしょうね。
きっと、こうしてメリハリをつけてメンテすることで、建物の寿命も長くなるのでしょう。

ガンの名医は、問題のある個所をゴッソリと摘出する代わりに、
追加の手術はしないため、結果的に患者に負担がかからない。
そういうエピソードを思い出しました。



金閣寺は、何度か焼失しており、
現在の建物は築50年くらいだったと記憶しています。

その点、銀閣寺は当時に近い姿を保っていると言えます。
しっかりとメンテナンスをして、
人々の心を揺り動かし続けてきたその美しさを保ってほしいものです。



ちなみに、同行した先述のS氏は、
「(足利)義政はこんな大きい庭のある家に住んでいて、うらやましいですね」
と言っていました(笑)。

そうですよね、忘れがちですが、銀閣寺って足利義政の住まいだったんですもんね…。
今ではこんな家に住めるなんて考えられないですが。

世界の人材のインフラ足りうるサービスを作りあげましょう。
そしたら、キャピタルゲインででっかい家を立ててください笑!