彼が愛したケーキ職人 | 東京 GAY LIFE~toshiのブログ~

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●あらすじ

ベルリンのカフェで働くケーキ職人のトーマス(ティム・カルクオフ)。イスラエルから出張でやって来るなじみ客のオーレン(ロイ・ミラー)といつしか恋人関係に発展していく。オーレンには妻子がいるが、仕事でベルリンに滞在する限られた時間、ふたりは愛し合う。ある日「また一カ月後に」と言ってエルサレムの家へ帰って行ったオーレンから連絡が途絶えてしまう。実は交通事故で亡くなっていたのだった―。
エルサレムで夫の死亡手続きをした妻のアナト(サラ・アドラー)。休業していたカフェを再開させ、女手ひとつで息子を育てる多忙ななか、客としてトーマスがやってくる。職探しをしているという彼をアナトは戸惑いながらも雇うことに。次第にふたりの距離は近づいていき…… 

 

トーマスがイケメンでマッチョで料理も上手で優しくて……ゲイゲイしい。オーレン行きつけのプールに行ってみればハッテンプールで、イスラエルの東京体育館! プライベートロッカーの中からはコンドームが出てきてやっぱりね!と。オーレン水着はもちろんビキニ。ウットリしながらそれを着用するトーマスのガタイが良いから似合うね~。そして、プールの監視員はヒゲマッチョで目はキョロキョロと。そういえば、オーレンのジョギングウェアもゆるゆる&ピタピタで、いかにも。もちろん、それも着用して公園に出かければハッテン待ちの男からモーションをかけられるし、モテモテ。赤ビキニはよっぽど気に入ったみたいで、自宅では寝間着替わりに赤ビキニ一枚で寝てるし、基本裸族。そういえば、オーレンと一緒の時も、基本上半身裸だったのも組合員あるある。全裸で窓際で外を眺めるので、ちょっと露出趣味があるのかもしれない。理想的な男です♪ この映画では登場しなかったけど、きっとそのままオナニーしてたことでしょうよ。シャワーシーンあり、濡れた体を拭かずに越しタオルあり、雨でぬれたシャツを順に脱いでいくストリップアリと、主人公の肉体大盤振る舞い。でも、ここまで格好良かったトーマスがイスラエルから追い出される時、急に女々しく号泣するあたりも、オカマっぽくて共感しまくり。格好良くて、可愛くて、優しくて、奥ゆかしくて、でも、脱ぎっぷりも良くてモテ筋。

 

が、オーレンの妻アナトがどんくさすぎる! イカホモなオーレンと結婚するわ、オーレンと死別後はトーマスに惚れちゃうわ。いえ、どう見たってトーマスはゲイでしょうよ。男を見る目がなさ過ぎて情けないったらありゃしない。オーレン母はそのあたり一目で見抜いて、トーマスを自宅に招いて、オーレンの部屋を見せたり、オーレンの好物をトーマスに伝授したり。ゲイ・フレンドリーな国じゃないのですべてがさりげないんだけど「ゲイの母」としてありがちな姿。で、息子が愛した男にやさしくしてくれるわけです。が、ゲイ・レーダーがぶっこわれているアナトはそうはいかず、なんと、トーマスに無理矢理キスして、キッチンでFUCK。ここがこの映画の最大の汚点。ここでオンナとゲイがセックスするなんてありえない! オーレン、ネコだよ? あまりにありえない展開に、途端に画面が汚らしいものに思えてしまったよ。その後の回想シーンのオーレンとトーマスのセックスは美しかったのに、男に飢えたギラギラ系女の強引セックスは雰囲気ぶち壊し。ま、その程度の女なので、オーレンとトーマスが恋仲と知ってトーマスを追い出してしまうわけです。ここは、あえて秘密を知らないふりをして受け入れてあげれば美しく終わったのに! まったく、サゲマン女です。

 

でもさー、この映画を見ると「なぜバイの男の人気がないのか」とか「既婚者が嫌われるのか」が良くわかるんだよね。二兎追うものはなんとやら。一方、トーマスはとっても純情。不倫と知りつつ、月に一度のオーレンの訪問を楽しみにし、奥さんのことを責めることもなく、でも、奥さんとどんなセックスをしているのか気になっちゃう。セックスの最中に聞いちゃうあたり、ちょっとMっ気があって、リアルプレイだけじゃなくて、妄想プレイが入ることでより興奮してるし、オーレンがなくなったと知ると、仕事もドイツも放り出してイスラエルにわたっちゃうし(身軽なこともあって、男のためならそれくらいしちゃうよね~)、とりあえず自分が愛した人が好きだったもの(人)はリスペクトするし、けなげなことこの上なし。別に、イスラエルに行ったのも、奥さん見物に行ったわけじゃないし、元カレのイスラエルでの生活を知りたかったわけでもないんだよね。単純に元カレの世界に行きたかった。それだけ。