モンテッソーリからの贈り物 第2弾 後半
「〇〇は幸せの鍵?」
後半に続きます
3、子どもが変わる!?「集中現象」
ということで、テーマの〇〇の部分に入るのは
この集中という言葉です
集中力がある、集中できる
ということは漠然と
人のポジティブな面として取り上げられますが、
それは掘り下げてみるとどういうことなんでしょうか?
子どもの発達・教育においてはどんな効果があり、
何を目指しているのでしょうか?
モンテッソーリ教育には、
「集中現象」という用語があります。
言葉からだけでもなんとなくイメージできると思うのですが、
集中現象とは、
簡単に言えば
一つのことに対して
のめり込んだり、
もくもくと没頭したりする様子で
気の済むまでやり続けるような状態のことです。
モンテッソーリは、
初め精神病院で知的障害のある子どもたちの教育を行う中で、
「子どもが変わる」という事実に出会いながら、
「子どもが変わる」ことの奥にあるさまざまな法則の研究と
発見をしていきました。
その中でこの「集中現象」を経験した子どもたちは、
正常化する(全人格的成長)という考えが
モンテッソーリ教育のベースとなっていったようなのです
この正常化とは、以下のようなことを表しています。
・新しい子どもが現れる
・自分自身をコントロールできる
・独立心と同時に協調性がある
・正直さ、優しさ、素直さ、正義感といった清らかな心
・自由の中で規律を好む
・社会的感情が育つ
これを「良い子」と呼ぶとしたら、
みんなこんな子どもに育ってくれたらいいなと思いますよね
個人的に印象的だったのは、
ここにもある、
「新しい子どもが現れる」というところと繋がるのかなと思いますが、
子どもはみんな「良い子」になりたがっている
という部分にKちゃんが何度か触れていたことです
つまりこれらの良い子の資質は本来備わっていて、
子どもの中から現れるというようなことなのかなと解釈しました
その鍵となるのが「集中」なのでは
これはKちゃんの実体験として紹介してくれた話です
二人目のお子さんが生まれた後、
上のお兄ちゃんがどこか落ち着きがなかったり、悪ふざけをしたり、
精神的になんとなく不安定だと感じていた時期があったそうです。
夫婦でどうしたものかと困っていたそうですが、
ここでモンテッソーリの知が役にたったんだそうです。
モンテッソーリの園に通っている上の子が、
その時園でよくしていた教具を、
自宅の部屋にも、いくつか並べてみたら、
家でもそのお仕事に取り組む時間ができ、
1週間ほどで落ち着いて来たそうなのです
下の子がいて、本人の置かれている環境・状況は
何も変わらないのに精神的に落ち着きがでてくるなんて、
本当に不思議ですね
これには、旦那さんも本当に驚いて、
改めてモンテッソーリの教育に感心したそうです
いよいよこの集中について、
モンテッソーリがどんな発見をし、
どのように環境づくりや教具に活かしているのか
という部分につながっていきます
まずモンテッソーリはこの集中現象が起こる時、
ある法則・条件があることを
見出したということです
そう言われればそんな気がする!と思えますが、
子どもを観察する中から見つけ出すのは、
本当に凄い!!と私は感じました
その活動のサイクルは大きく
1→
2→
3→集中現象
4→
と分けることができるそうなのですが、
一度考えてみてください
どんなことが条件になってくると思いますか??
一つずつ詳しく説明するととっても深い内容なので、
今回は簡単な紹介にとどめさせて頂きます
まずは、前提条件として
環境の整備の部分はとっても重要だそうです
この環境整備こそが、親・教育者の役目と言っていました
例えば、こんなことです
・子どもが自分で活動を選べること
・見える場所にあること
・子どもに合うサイズであること
・本物であること
・数量の制限があること
などなど
そして先程の空欄部分は、
1→自己選択
2→繰り返し
3→集中現象
4→正常化
が入ります
自分で選び、自由に取り掛かり、
やり始めたことに続けて取り組む。
そのことに全力を傾け
以上の過程を通って、「済んだ」「できた」というほっとした表情で
自分から活動を辞めること。
その後に喜びが内面からあふれてくること(正常化)
どうですか??
子どものキラキラした表情がイメージできるでしょうか
モンテッソーリ教育では、
この活動のサイクルが、
要は集中現象が出てきやすい環境を、
提供することをとても大切にしているということみたいなのです
「集中こそが教育の鍵」
なるほど!!ととっても納得しました
ママの立場としては
パーフェクトに実践するのは、
難しいとしても、
日々の生活の中で心がけてみたり、
そんな子どもの表情を見つけた時、
一緒に喜んであげられるだけでも、
幸せな子育てライフを、
より実践してもらえるのではないでしょうか
私自身も娘と一緒に、
そんな幸せな毎日を、
より実感できるようになっています
当日来てくださったママさんたち♡
お忙しい中時間を作って来てくださり
本当に本当にありがとうございました
毎日の中に少しでもハッピーが増えたら幸いです
そして最後に
一緒に会を開くことを楽しんでくれたKちゃん
二人の育児の忙しい中、
この機会を快く引き受けてくれ、
丁寧な内容づくりに努めてくれたことに、
改めて感謝です
本当に本当にありがとうございました
これから暖かい季節
またお会いできる機会を楽しみにしています
長文お付き合い頂きましてありがとうございました