R:川村さんが将来こうなっていたいなぁという理想像はありますか?
K:自分の理想は、死ぬ時の映像なんですけど、自宅の庭で車いすに座って、桜の花を見ながらコクっと死ぬのが理想なんです。「自分もいろんな事を仕掛けてカタチになったなぁ~」という達成感をかみしめ、世の中の幸せにちょっとでも貢献できたなと思って死んでいくイメージですね。
R:素敵ですね~。では、そのシーンをイメージして頂けますか?
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少しだけ曇り空の春の日。川村さんは、緑の芝生で覆われている自宅の庭で、車いすに座って満開の桜を見上げています。庭に生えている桜の木は枝が川村さんの頭上まで来ていて、うすいピンクの花が視界を埋め尽くし、桜の花びらがヒラヒラと降ってきます。家の中では、孫たちがはしゃいでいる声やそれをなだめる奥さんの声が聞こえています。時折、チュンチュンという鳥のさえずりも聞こえてきます。肌寒さがちょっとあり、これから暖かくなる感じです。風は冷たいけど、お日様の温もりは感じられる。
川村さんは、春の訪れとともに、新しい命が芽吹き始めたことを嬉しく思っています。
目を閉じると、いろんな人の顔が浮かんできます。みんな笑顔で黙っているけど、川村さんに対して「ありがとう」と感謝しているようです。川村さんはその一人一人に対して、うんうんとうなずいています。たくさんの人が浮かんでは消え、浮かんでは消えしている中、「いい人生だったな~」という幸せな気持ちで満たされた川村さんは、静かに穏やかに永遠の眠りにつきます。
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幸せな最期を迎える直前の川村さんは、現在の川村さんに素敵なメッセージをプレゼントしてくださり、
インタビューは終了しました
川村さん、素敵な時間をありがとうございました!